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- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106435461
感想・レビュー・書評
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うまく言葉にならないのだけれど、テスト氏(翻訳)を読んで心が震えた。
私小説論では、日本の近代作家の「私」の表現が海外からみれば異質で特異なものであったことを指摘している。私小説は滅びざるを得ないだろうが(現にいま私小説なるものは皆無だ)、作家の「私」はなくなるまいと結論し、新たな表現の形を与えること、そのために「思想上教養上」の鍛錬をつむことが作家のつとめであることを暗示した。現代において小林先生が渇望したそうした作家が登場したのか?この答えを我々はまだ用意していないように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示