小林秀雄全作品〈13〉歴史と文学

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著者 : 小林秀雄
  • 新潮社 (2003年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106435539

小林秀雄全作品〈13〉歴史と文学の感想・レビュー・書評

  •  歴史と文学について 
     
     歴史は繰り返すということみな口々に知った風にいうが、一度起こってしまったことはもう取り返しがつかない、覆水盆に帰らずということは誰もが経験的に知っていることだ。こうした生きた教養というものを銘々が肝に銘じて知っていることだろう。 
     歴史は決して二度と繰り返しはしない。だからこそ過去を惜しむ。たとえば、子供に死なれた母親は、子供の死という歴史的事実に対し、どういった態度をとるか考えてみれば明々白々なことだろう。母親にとって、子供の死という歴史的事実は、いつ、どこで、どういう原因で、どういった条件下で起こったかということだけのものでは決してありえないだろう。かけがえの無い命というものが失われ、2度とはもう取り戻すことはできないという感情が伴っているはずだ。母親の愛情が、歴史的事実を現実化し具体化し客観化すると言わなければならない。したがって、どんな人間にも立派な歴史家たる才能の最小限度を持っているのである。

  • 2009/10/13図書館で借りる
    2009/

    読まなきゃ損しますよ・・・。

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小林秀雄全作品〈13〉歴史と文学の作品紹介

歴史は、一点、急所を学べ。急所に絞って精しく学べ-。明治大学で教壇に立ち、日本史を教えた経験から語る「歴史と文学」。全収録作品に、明快な脚注。

小林秀雄全作品〈13〉歴史と文学はこんな本です

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