山本周五郎長篇小説全集 2 樅ノ木は残った 下

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (631ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106440427

作品紹介・あらすじ

わかってくれる、誰か、がいる! 「脚注」で読む、新しい山本周五郎。気高く、懸命に生きる人々の姿を描く山本周五郎の長篇・中篇小説27作品を網羅。全作品に物語をより深く味わうための画期的注釈を付す。巻末には、主要登場人物一覧や作品舞台の地図・系図、人気作家諸氏による特別エッセイ「山本周五郎と私」、さらに現代第一線の山本周五郎研究者による書下ろし作品論を収録。全26巻、ついに刊行開始!

感想・レビュー・書評

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  • ご存知、原田甲斐の一生を山本周五郎が独自の解釈で書いた氏の代表作。ミステリの匂いも漂う時代劇。

  • 仙台伊達六十万石を分断し、取り潰し手に入れようと目論む酒井雅樂守と伊達兵部宗勝の陰謀に抗し、親族にも腹のうちを明かさず、藩内における謗りを甘んじて許し、藩の滅亡を命がけで阻止しようとする原田甲斐の生き方。
    最後は悪事をばらして快く樅の木を見上げるのかと思いきや、最後まで重苦しくすっきりしない結末につかれました。
    原田甲斐、本当にそれでよかったのですか。

  • f.2021/12/12
    p.2013/7/8

  • 13/09/18。

  • やはり味わい深い時代小説の金字塔と言ってよい小説だ。

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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