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- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106440434
感想・レビュー・書評
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泣ける。栄吉の厳しい渡世の数々。その中で寄り添いがんばるさぶ。落語で言うなら、芝浜のようだし、いろいろドラマになっていると思うので、一つ一つ見たい。こういう話は、なかなか流行らないが、ウクライナを見ると、あるかも知れない。
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学生時代に読んだ「さぶ」をもう一度読みたくて図書館で探したら長編小説全集の中にあって感激。文庫本は字が小さすぎて読めないし、この長編小説全集は昔の言葉に脚注がついているので学生時代に読んだ時よりよく理解出来たと思う。
たしか学生時代にも、心を動かされた記憶があるが、高齢者と呼ばれる年齢になってからの再読はまた別の深い味わいがあった。山本周五郎は、なぜこんなにも人間の本質を見事にえがききれるのだろうか。
今回も深く感動したが、最後に栄ニがさぶを疑ってしまうのにおすえを許してしまうのは違和感があった。
だからこそ主人公は栄ニではなくさぶなんだなと思うと少し腑に落ちたけど。