山本周五郎長篇小説全集 第四巻 小説 日本婦道記

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著者 : 山本周五郎
  • 新潮社 (2013年8月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106440441

山本周五郎長篇小説全集 第四巻 小説 日本婦道記の感想・レビュー・書評

  • 山本周五郎の作品は、自分にはとっつきにくい。
    今ままで、「さぶ」、「樅ノ木は残った 」などを手にしたが、読了せずに、途中で読むのを中止した記憶がある。
    今回の、この作品は、何とか最後まで読了した、自分にとっては記念の作品になる。

    内容的には、日本女性の奥床しさが書かれていると言えるが、今の時代にはそぐわないだろう。
    書かれた時期が、昭和17年~昭和21年。
    戦中戦後の時期なので、いわゆる銃後の生活の模範として書かれている感じだ。

  • 新潮文庫に収められている作品は、11編のみなので、全作品が読んでみたく本書を購読。
    主に、戦前戦中に書かれた作がほとんどであり、現代の我々にとっては、とても同意はできないというべき、古臭い考えも散見される。
    しかし、当時の世情に配慮し、忠君愛国、良妻賢母を讃えているかのように装いながら、作者は巧みに、真の人間とは、真の生き方とは、と説いている。
    どの作品をとっても、珠玉の佳編であり、ひとつひとつの言葉、文章を味わいながら、読み終えるのが惜しい思いを抱きつつ、読み進めた。

    「人間にとって大切なのは『どう生きたか』ではなく『どう生きるか』にある、来し方を徒労にするかしないかは、今後の彼の生き方が決定するのだ・・・生きよう、これまでの苦難を意義あるものにするか徒労に終わらせるかはこれからの問題だ・・・」

    「たいせつのは身分の高下や貧富の差ではない、人間と生まれてきて、生きたことが、自分にとって無駄でなかった、世の中のためにも少しは役立ち、意義があった、そう自覚して死ぬことができるかどうかが問題だと思います・・・」

    やはり、山本周五郎の作品を読んでいると、その一言一句が心の琴線に穏やかに触れ、その時間は至福の時であったといえる。
    心の疲れた時、あるいは何かに思い惑う時、山本周五郎の諸作品を手に取ってみては。

  • 主に戦国時代〜江戸時代の女性たちの生き様を描く短編集。すべてが共感できる内容ではないが、ある意味、理想の女性像だ。

  • 一途な女の物語 感動

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山本周五郎長篇小説全集 第四巻 小説 日本婦道記の作品紹介

いちずに信じる女性(ひと)がいる!「脚注」で読む、美しい日本語、新しい周五郎。長年連れ添った夫が、妻の死後、初めてその意外な姿を知る「松の花」、夫の無実を信じ、離縁されてもなお、義母に尽す「不断草」、恩義と愛の狭間で、少女が悲壮な決断を下す「墨丸」など、日本女性の凛々しさ、人が信じ合うことの美しさを描ききった連作、全31篇を初めて完全収録した決定版。直木賞辞退でも話題となった初期代表作

山本周五郎長篇小説全集 第四巻 小説 日本婦道記はこんな本です

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