吉村昭 昭和の戦争1 開戦前夜に

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (639ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106450211

作品紹介・あらすじ

戦後70年記念出版。たじろがぬ眼で真実をみつめた戦史小説の金字塔! 綿密な取材をもとに、明晰な筆致で抉り出す“戦争と人間”、その真実の姿――。1巻には、零戦の開発から、その末路までを描く『零式戦闘機』と開戦前夜の緊迫のドキュメント『大本営が震えた日』他、2巻には、巨艦「武蔵」をめぐる人間ドラマ『戦艦武蔵』と軍艦事故に隠された帝国海軍の暗部を描く『陸奥爆沈』他を収録。語注付き。

感想・レビュー・書評

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  • 2022.07.03 吉村昭氏の作品を読んでみたくなった。相変わらず資料収集が細かい。ゼロ戦の生い立ちを初めて知った。

  • よくここまで調べ上げたという驚嘆が漏れてしまう。歴史に埋もれてしまうような事実を丹念に調べ上げた吉村昭の傑作。零式戦闘機。大本営が震えた日を掲載。戦争の知らない世代が戦争とは何だったのか深く考えさせられる良作。

  • 大本営が震えた日が日米開戦の書評で薦められていた。開戦前の日本の準備について、なぜ日本が戦争を行なったか、ということは加藤陽子の書籍で説明されている。開戦に対する準備がどのように行われているかについて知るのはいい本である。
     タイの日本人学校と日本人会が日本軍の進駐に備えてあらかじめ港のそばで映画観賞会に集められたという話は初めて知った。現在タイの日本人学校の教師の募集が行われているが、そのことの説明が一切ない。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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