吉村昭 昭和の戦争4 彼らだけの戦場が

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106450242

作品紹介・あらすじ

過酷な運命に翻弄される男たち――。冷静な視点で描き切る、人々の苦悩。戦況の悪化する昭和一九年春、軍用機を炎上させ、海軍航空隊から脱走した若き整備兵。戦争に圧し潰された人間を描く『逃亡』。昭和一七年四月、太平洋上で敵艦隊を発見後、応戦むなしく米軍捕虜となった特設監視艇乗組員の抑留生活を綴る『背中の勲章』。サイパン島の少年の悲劇『珊瑚礁』他を収録。軍隊・戦時用語注付き。

感想・レビュー・書評

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  • 始めは、ほんの些細な遅刻が原因から、航空機爆破という重大犯罪者へと陥れられる主人公の苦悩ぶりに考えさせられる。また、捕虜たちの生活やサイパン島の戦いなど、彼らだけの戦場が描かれている。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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