- Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107716248
感想・レビュー・書評
-
筋書きは元のものとほぼ同じにせよ、本来の魅力をかなり損なってると感じた。
絵は小奇麗だが、反面妖しさが半減している。
稗田はあの無表情な感じがいいのになあと、この作品の表情豊かな稗田を見て思った。
他、追加部分がほぼ蛇足に思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
諸星大二郎ファンとして買ってみたが、劣化コピーとしても実にレベルが低い。そもそも漫画を漫画でリメイクする試み自体が疑問だし、作画者の教養レベルも低いと言わざるを得ない。「もしも諸星大二郎の絵がうまかったら」ってのは誰でも思うことなのかもしれないしそれを実現させてしまったわけだが、よりによってこんなセンスのない漫画家に書かせなくても、という感じ。
特に諸星作品の、
・現実にありえないオカルト世界なのになぜかリアリティがある
・怖い夢を見ているような幻想的な雰囲気
・民俗学・日本神話についての要素
などがまったく消え失せてる。
昨今のアニメ作品のような世界観の浅さが目立つ。パンチラ写真で痴漢冤罪に巻き込まれるとか、本家の男が分家の女子高生に性的イタズラするとか、本編の話にはまったく関係ない「俺はかわいい女の子描けるんだぞ」と言いたいだけの幼稚なフェチシズム描写もがっかりで原作の雰囲気をぶち壊す。
セリフ回しの一つ一つに作者の学問・教養のなさがもろに出てる。この作画担当者は漫画とかアニメ・ゲームしか摂取してないんだろうな、という感じ。諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズに共通する民俗学・日本神話の素養・基礎もないのに変な独自アレンジをしている分、余計にひどい事になっている。
GANTZのような絵がうまくても作品として質が高い例もあることだし、絵のうまさが諸星大二郎世界を描写することの障害になってるとは思わない。全体的にこの作画者の力量の限界という感じがする。これだったら原作をネームとしてコマ割り・セリフ回しも含めてすべて同じで絵だけ描き直してもらったほうがなんぼかマシだっただろう。
なんでこんなの出しちゃったんだろうね。 -
コミカライズしたのがアニメ化された「BTOOM!」の作者なので、画力は折り紙つき。美麗な絵なので、初めて稗田シリーズを読む人には、いいテキストになるかも。これを読んで原作(諸星大二郎版)を読めば、改めて原作者の力量がわかると思う。原作では「ジュリー(沢田研二)に似てる」と言われる稗田先生が、こちらでは「まるでBL」な「残念なイケメン」になっていたのがビミョーでした。
-
諸星ファンの方は、初っ端から漂うコレジャナイ感etc.にがっかりする事請け合いなので注意。
原作を知らずに読むと、普通に面白いとは
思うのですが…リメイクの難しいところですね。 -
諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズのリメイク、しかも増量。これは、是非他の話もリメイクをしてシリーズ化を希望します。昔はページ数の誓願が厳しかったけど今はもっと自由に深く書けるはず、今の連載が終わったら、是非このシリーズに戻ってもらいたいですね。
-
面白かったー。
私、結構チョロいんで、こういう「爺ちゃん婆ちゃんがー!」みたいなオチに弱いのよね。
原作に手を出すかは悩みどころですな。