妖怪HUNTER (BUNCH COMICS)

  • 新潮社
3.23
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本棚登録 : 141
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107716248

感想・レビュー・書評

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  • 筋書きは元のものとほぼ同じにせよ、本来の魅力をかなり損なってると感じた。
    絵は小奇麗だが、反面妖しさが半減している。
    稗田はあの無表情な感じがいいのになあと、この作品の表情豊かな稗田を見て思った。
    他、追加部分がほぼ蛇足に思えた。

  • 諸星大二郎ファンとして買ってみたが、劣化コピーとしても実にレベルが低い。そもそも漫画を漫画でリメイクする試み自体が疑問だし、作画者の教養レベルも低いと言わざるを得ない。「もしも諸星大二郎の絵がうまかったら」ってのは誰でも思うことなのかもしれないしそれを実現させてしまったわけだが、よりによってこんなセンスのない漫画家に書かせなくても、という感じ。

    特に諸星作品の、
    ・現実にありえないオカルト世界なのになぜかリアリティがある
    ・怖い夢を見ているような幻想的な雰囲気
    ・民俗学・日本神話についての要素
    などがまったく消え失せてる。

    昨今のアニメ作品のような世界観の浅さが目立つ。パンチラ写真で痴漢冤罪に巻き込まれるとか、本家の男が分家の女子高生に性的イタズラするとか、本編の話にはまったく関係ない「俺はかわいい女の子描けるんだぞ」と言いたいだけの幼稚なフェチシズム描写もがっかりで原作の雰囲気をぶち壊す。

    セリフ回しの一つ一つに作者の学問・教養のなさがもろに出てる。この作画担当者は漫画とかアニメ・ゲームしか摂取してないんだろうな、という感じ。諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズに共通する民俗学・日本神話の素養・基礎もないのに変な独自アレンジをしている分、余計にひどい事になっている。

    GANTZのような絵がうまくても作品として質が高い例もあることだし、絵のうまさが諸星大二郎世界を描写することの障害になってるとは思わない。全体的にこの作画者の力量の限界という感じがする。これだったら原作をネームとしてコマ割り・セリフ回しも含めてすべて同じで絵だけ描き直してもらったほうがなんぼかマシだっただろう。

    なんでこんなの出しちゃったんだろうね。

  • コミカライズしたのがアニメ化された「BTOOM!」の作者なので、画力は折り紙つき。美麗な絵なので、初めて稗田シリーズを読む人には、いいテキストになるかも。これを読んで原作(諸星大二郎版)を読めば、改めて原作者の力量がわかると思う。原作では「ジュリー(沢田研二)に似てる」と言われる稗田先生が、こちらでは「まるでBL」な「残念なイケメン」になっていたのがビミョーでした。

  • 諸星ファンの方は、初っ端から漂うコレジャナイ感etc.にがっかりする事請け合いなので注意。
    原作を知らずに読むと、普通に面白いとは
    思うのですが…リメイクの難しいところですね。

  • 諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズのリメイク、しかも増量。これは、是非他の話もリメイクをしてシリーズ化を希望します。昔はページ数の誓願が厳しかったけど今はもっと自由に深く書けるはず、今の連載が終わったら、是非このシリーズに戻ってもらいたいですね。

  • 原作は全く知らないのですが、面白かったです。

    おとぎ奉り以来の妖怪な世界観は作者の力の入れようを勝手に感じる事が出来ます。

    最初は、監修してるのに祭りの当日に来るあたりとか、
    100年ぶりの祭りなのにえらい力入ってるなーとか思ってたけど、
    読んでると気にならなくなるというか、なるほどと納得出来る展開だったり。


    個人的に僕が「ひぐらしのなく頃に」にハマってたのも、
    世界観的に入り込みやすく、事故が起こってるのに祭りが続行される無茶苦茶な感じも、
    さほど気にならない勢いがあるかなーと。

    客人を火で照らすあたりは特に良かったです。
    これは連載で読みたい!

  • 面白かったー。
    私、結構チョロいんで、こういう「爺ちゃん婆ちゃんがー!」みたいなオチに弱いのよね。

    原作に手を出すかは悩みどころですな。

  • 稗田先生、のっけから受難www 

    それはそうと、あのタイミングでのじいちゃんの登場には泣けたわ〜。

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著者プロフィール

1974年、「生物都市」で手塚賞入選。「週刊少年ジャンプ」で「妖怪ハンター」連載デビュー。民俗学、中国の古典、SF等を題材に、幅広い分野で活躍する漫画家。代表作に「暗黒神話」「マッドメン」「西遊妖猿伝」がある。その独創的な作風から、高い評価を受け、2000年に手塚治虫文化賞マンガ大賞、2014年に芸術選奨文部科学大臣賞、2018年に日本漫画家協会賞コミック部門大賞等、受賞歴は多い。ジャンルを越え、多くのクリエイターに影響を与えたとされる。

「2019年 『幻妖館にようこそ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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