- Amazon.co.jp ・マンガ (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107717412
感想・レビュー・書評
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この青年漫画が、巷でジワジワと人気が出だして、話題作と言われ始めた理由が、読むと必ず理解できる
確かに、この漫画に注目しないのは、漫画好きとしては失格だ
帯に「魂抉る、死者との対話」とあるが、正にそう
読んでると、もう、胸が痛くなってくる、読み進めるのが辛くなるほど、ハッキリとした救いが少ない。ただ、死んでしまったら後戻りはできない、そんなどうしようもない、できない虚しさを、ここまで克明に描き切っているトコが、最大の魅力
どんな内容なのか、説明するのは実に難しい
何と言うか、『鬼灯の冷徹』からコミカルさとほんわか感を全て排除して、シビアさだけを煮詰めたような
読み終わって、レビューを書くと決めて、散々、悩んだが、これにしか行き着かなかったのだから、私のセンスもまだまだだ、と凹んだ
けど、ホントに、この漫画には度肝を抜かれた。斬新な設定、それ自体はぶっちゃけ、ありふれているが、その両刃の刃になりかねない斬新な設定に食われず、上手くストーリー運びをコントロールできてるトコが、他の漫画とは違う「凄い」なのだ
死の意味、命の定義、善と悪を分ける事の滑稽さ
衝撃の度合いで言えば、『異法人』を読んだ時に匹敵する
死は救いじゃない、そんな子供でも知ってる当たり前の事を思い知る、と似たジャンルの普通の漫画に抱ける感想すら湧いてこず、ただただ、愕然とするしかない
ぶっちゃけると、読み手を選ぶ作品だな。好き嫌いが、ハッキリと両極端に分かれそう
常に、胡散臭い、だからこそ、妙な信頼を置ける、ニコニコ顔のシ村さんの個性がともかく強烈
型通りの役人かと思えば、やけに人間臭さも醸す時もあったりで、奇妙な好感すら湧いてしまうほど
話のラストに役所を訪れた者の写真が掲載されている点や、さりげなく秘密の一端が明かされたり、「お客様は仏様です」と言った決め台詞?があるのも、高ポイント
どの話も、ズゥゥンと心が重くなるものばかりだったが、特に印象が強かったのは、第3+4条の『あしたのわたし』
死ぬのに年齢は関係ない、と割り切ってはいるが、やっぱ、それでも、親に子供が殺されるニュースを見聞きする度に気分が悪くなる
描写、ストーリー、台詞のどれか一つ、または総合的なもので読んだ人間の心に何かを残す=面白い、ならば、一切の否定要素が無く、面白い漫画
次巻が、「こんなキャラが出て欲しい」や「こんな展開になって欲しい」と全く思わず、ただただ単純に楽しみな作品は久しぶり詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今ハマってる漫画!
めちゃくちゃおもしろい! -
店頭で見つけて、衝動買いしてしまいました。
私は、あまりにも非現実的すぎてぶっ飛んでいるお話は、入り込みにくいのですが、死役所は、独特な設定なのに、入り込みやすくて、とてもよかったです。 -
試し読みで購入しました。
本当に良かった漫画でした。 -
なんとなく買ったが当りだった。
読後感が心に染みる。 -
職員さんたちの過去がすごく気になる。
「あしたのわたし」と「働きたくない」の二つの話がつらすぎる。