応天の門 1 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
3.99
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本棚登録 : 1889
感想 : 136
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107717429

感想・レビュー・書評

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  • 道真=太宰府に飛ばされた、怨霊?になって都を襲うみたいなイメージだった。本書ではひねくれた頭脳明晰な少年でかわいかった!この少年が今後色々な政略に巻き込まれるんだろうなぁと既に心配。

  • 菅原道真と在原業平のバディもの。再読でも面白いです。
    知識に経験が追い付いてなくて頭でっかちになってる道真を引っ張り回して、新たな世界をたくさん見せていく業平卿って感じ。
    在原業平のプレイボーイっぷりがすごい。「見栄えの善し悪しは女の善し悪しではない」「一度騙したなら最後まで騙し切るのがいい女」、創作だけれど本当にこんな感覚だったとしてもおかしくない。年の功です。
    引っ掻き回し役は長谷雄くん。しょうがないなと思いつつ、道真も業平も見捨てないのが良いです。草子の読み過ぎ、って伏線。。
    白梅や昭姫さんも好き。是則さん最初から苦労人だ。高子姫と業平卿密かに想い合ってるの切ない。続きも読みます。

  • この時代が大好きなので、多少の身贔屓が入った評価です。
    期待を裏切らない業平さまのアデ男っぷり、そして道真くんの真面目っぷり。

  • 設定が面白く、絵も綺麗で大変読みやすい。
    歴史をうまく絡めてあるし、大人が子供を敬い
    協力を頼んでくる構図が好きだ。

    道真の注意深く博識なのに面倒くさがりなキャラが良い。
    「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」
    と”大人”である業平が問うシーンが良いし、
    「私はまだ何も知らぬ」と道真が思うところも印象的。

    若い正義感から怒り、知識をもって妖しを作り出して
    懲らしめる手腕が鮮やかだ。

    玉虫姫のエピソードはとても悲しいが、
    業平が「一度騙したのなら最後まで騙しきるのがいい女というものだ」と手を貸し、
    久通の件も合わせて上手く丸く収めるところがすごい。
    主上も優しいお方なところが素敵だ。
    業平が白梅を口説いているところも笑ってしまうが、文を書いていたのは彼女なのだから、業平にとっての玉虫姫が白梅であることは確かにその通りである。
    道真にとっても漢学のわかる女房はありがたいだろうし、良い結末。

  • 読もう読もうと思いつつ過ごしていましたが読んだので記録。
    道真がひねた子供みたいな性格なのが可愛くて良い。

  • 15巻まで読了
    続きも読んでいく

  • 道真様の好感度爆上がり

  • 2021.11.

  • 2021/09/16
    改めて読み直したら、以前よりハマった気がする。
    色男業平が良い!38歳って、意外と歳だったけども。
    で、若い、堅い、潔癖?な道真とのバディ感も良い。互いに欠点を補いあってる感じ...いや、ちょっと違うか。
    業平は総合力充分高い。
    それで、突出した能力がある分、道真自身が感じる欠けている部分を補ってくれる役割。
    主人公は道真なのね。18歳。これも意外と歳。

    昭姫とか、長谷雄とか、役割はっきりしてて良いキャラだよね。敵だけど、良房の悪役も。

    1巻は、藤原親嗣の事件と玉虫姫の事件。
    白梅も初登場!

    解説が本郷和人だった。

  • 時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!? 「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、平安クライム・サスペンス!

    平安物が好きといったらおすすめされた作品。有名な在原業平、菅原道真が主軸となって京を騒がせる事件を解決していく感じかな。
    業平さんは大体イメージ通りだったけど、道真さんは若いせいもあってか大分イメージと違った。どうしても防府天満宮とか天神様とか祟りとかそっちの印象が強い。そもそもこの二人に接点在ったのは知らなかった。
    話としてはミステリー風。まだ色んな事が浸透してないせいで何かと鬼とか怨霊とか言われる中、道真がその学と才をもって謎解きしていく感じが面白い。
    玉虫姫の話が好きだったな。オチは予想がついてしまったけど、ミステリーぽくて良かった。

著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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