- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107717993
作品紹介・あらすじ
舞台は帝都ローマへ。一触即発の緊張関係が続く皇帝ネロとプリニウス、謎の美少女娼婦と書記官エウクレス……魔都の闇に交錯する人間模様を色濃く描く。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
やっぱり面白いローマの歴史。
ネロは怖い人の印象が覆され、活字だけのネロの歴史も読んでみたくなるような。これを参考書としてローマの歴史を読めばかなりマニアな知識を得られそうだ。
こういう歴史をとことん知っている二人の作者に目を瞠るばかり。 ただ、人物や背景に書き込み線が濃くて皆、同じ顔に見えてしまうのは私だけでしょうか。少女マンガに慣れていると濃いぃ線に圧迫感と男のマンガ(?)を感じます。
博物誌、わたしも読めるでしょうか?読めるとは思わないんですけどー。 -
これはもしかして私の願いのすべてをかなえてくれる連載になるかも。
ローマの日常を生きた人々の話が、歴史的偉人の人生とリンクし、そして現代や地域を超えた類推と対比をもたらし、
最後には大きな悲劇で収斂する。
1ッ間で皇帝ネロと将軍ヴぇスパシアヌスにヴェスヴィオス火山が出てきたからには大河になるんだろう、とは思っていたが、コルブロのパルティア戦役も出てきた。これはユダヤ戦役も当然出てくるし、あとはどこかでオトとガルバも出てくることになる。
塩野本を除いて、この時代を日本語の物語にしようと思った人がかつていただろうか?なんか、すごく貴重なものを見せられている気がする。 -
ローマ世界を堪能できる貴重なマンガ。
もう少し人物の描き分けをはっきりしてくれると読みやすいと思う。あれ?この人はアノ人では??と時々まぎらわしい。 -
気の弱そうなネロ。
彼がお忍びで通う聾啞の娼婦プラウティナ。
彼女に懸想したのは、プリニウスの書記エウクレス。
だんだん面白くなってきたぞー! -
ギャグを期待してしまうんだが...
-
ローマの描写が楽しくなってきた
-
舞台は帝都ローマへと移り、緻密な描き込みに拍車がかかる。漫画としては少々読みにくく感じるほどだが、繰り返し見て味わうには適している。
皇帝から娼婦まで多彩な人物が続々と登場し、ストーリーも込み入ってきた。気楽に読み流せる作品ではない。 -
皇帝の真情せまる訴え、部下の大活劇、次のコマに登場するなり全く別の事を考えてるプリニウス、すごい外し芸で笑った。大友克洋や上條淳士らを思い出させる背景画描写の徹底も、設定や物語の一部になり特にプリニウス邸なんか実に魅力的。
-
舞台が大都市ローマに移り、文物に目が奪われる!背表紙の無い巻物の本棚整理方に、入り口から隔離の始まる書斎の造り(明かりや換気の部分ももっと見たい)。街を歩けば公共水道の水場から道路と排水の仕組み。一方でネロ皇帝の才人っぷりに庶民的な感性も魅力的。美人もいっぱい出て来たが、平たい顔っぽいのはどうなんだろう?古代ケルト人の顔立ちのイメージが自分の中に無いので謎。