- Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107718303
感想・レビュー・書評
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かなざわの地図といしいの飛行機
どちらも絶望の中にも自分の生き様を描いている
チトとゆーりの二人の少女の世界観は。
哀しい絶望の中にも小さな幸せを見つけていけるのは、凄いと思う
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あとがきにぽつりと記載されていた「嗚呼…ただ生きる為に生きられたら…」という言葉。普段ぼんやりと考えていることを視覚的に突きつけられたような感覚に襲われ、どきりとした。
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ユーリ、能天気のおっぺけぺーなやつと思われたが侮れないやつだな。作中の「もっと絶望と仲よくなろうよ」に見受けられる能動的にこの荒廃した世界を飲み込んで取り込んであっけらかんと流す達観した姿勢は興味深い。
荒涼とした無常観ある侘しさ寂しさ残る中でそんな彼女が居ればほんわかするでしょうし、ハトポポコフェイスの脱力感がゆるゆると終末を緩めている。いいね、この終末日常感。
当たり前の日常で享受しているものが喪失した世界で装いも新たに写る新鮮味とどうしてこう成ったのかという謎と妄想膨らみ入り交じる旅中が楽しい。 -
「文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう。日々の食事と燃料を求めて移動を続ける、夢も希望もない毎日。だけどそんな「日常」も、ふたり一緒だとどこか楽しそう。一杯のスープを大事に飲んだり、まだ使える機械をいじってみたり……何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、ほのぼのディストピア・ストーリー。」
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世界観だけでひっぱるのかー
よくわからない -
なるほど、人がほとんどいないから静かなのか。
その静かさがうまいこと表現されてるな。
そしてやはり、
心に全く波紋を呼ばないというか、
どこにも共感するところがないというか。 -
人間は絶望と仲良くなれるか。
廃墟と貸した文明の中をリッケンクラートに載って旅するふたりの少女・チトとユーリ。
一見デフォルメされた女の子のイラストで萌え系作品かな?と思ったけど、だまされるなかれ、とても哲学的な作品だった。
2巻は「家」の話とイシイの話が印象的だった。
チトとユーリが思い描いた理想の「家」。空想や幻でしかない理想の「家」でふたりが幸福そうに過ごす様子が描かれた見開きの画。胸が締め付けられて思わず涙が出た。
私は「あったかもしれない幸福な未来」(つまり失われたもの)や「過ぎ去った幸福な過去」(つまりもう取り戻せないもの)に弱い。どうしようもなく「美しさ」と「哀しさ」をみて感情が揺さぶられてしまうのだ。(と、今回初めて知った。)
イシイの話は「絶望と仲良くなったんだよ」というユーリの言葉が印象的。
イシイもカナザワ(過去話登場)も、孤独の中で「自分が生きていると実感できるもの」を見つけ出し、のめりこみ、それを失った。それはたぶん絶望だ。
でも絶望はこの作品において、薄ら明るいものな気がしている。それは仲良くなって付き合っていくものだと。うまく言えないけどイシイが笑っていたように。
私にはまだ「絶望と仲良くなる」ことがどういうことかわからないから考えていきたい。そう思った。 -
■書名
書名:少女終末旅行 2
著者:つくみず
■概要
文明が崩壊した終末世界でふたりぼっちになってしまったチトとユーリ。
日々の食料と愛車のケッテンクラートの燃料を求めて廃墟を旅するふたりは、
これまでいた都市の階層を離れて上層へと足を踏み入れる。
夜の闇を照らす街灯、林立する奇妙な形をした石像……廃墟であることに変わりはないが、
そこには初めて目にする景色が広がっていた。
何もない世界だからこそ感じる想いや体験に出会える、新感覚日常漫画の第2巻!
(amazon.co.jpより引用)
■感想
世界観は変わらず。
本巻では、イシイさんが登場します。
イシイさんが二人をまた少し成長させますね。
「絶望と仲良くなる」
「暗闇でちーちゃんを見つけた時の方が安心した」
これが言いたかった巻かな~
個人的には、雨の話しが好き。
一番、この漫画っぽく感じました。 -
2巻になっても相変わらずゆるい。「もっと絶望と仲良くなろうよ」ユーリのポジティブさがすごい。