女子高生に殺されたい 2 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107719096

作品紹介・あらすじ

男は女子高生に殺されたいがために高校教師になった。彼の標的は1年3組に在籍する一人の美少女だった。彼女による“理想的な殺され方”の実現のため、密かにそして綿密に計画を練るのだった。しかし彼の異常な計画は次第に綻びを見せ始め、隠された事実が浮かび上がってくる…。鬼才・古屋兎丸が紡ぐ異常なる犯罪計画サスペンス、堂々完結。

感想・レビュー・書評

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  • 佐々木は多重人格者。東山の計画がこれほど遠大なものだとは。

    サイコとサイコが出会ってしまった末の事件は未遂に終わる。後藤がその鋭敏な感性で計画を察知、雪生がシャンプーのにおいで佐々木の居場所を突き止め、元カノ時代に東山の壮大な計画を知ってしまった深川が最後に阻止、という話。

    伏線までしっかり回収されているから、書き始めた段階で全部話が出来上がっていたのだと思う。だからすいすい読めるし見事なんだけれど、その分作り物感がでちゃっているのは仕方ないか。

    深川の愛によって東山の希死念慮は解けるのか…というとそうでもない、というオチはぞっとする。性癖とはそう簡単に変わらないものなのか。

  • 美しい女子高生に殺されたい高校教師はある一人の女子高生に殺される計画を立てる。

  • オートアサシノフィリア...
    そんな嗜好が存在するのね
    そしてまさかの多重人格

  • 多重人格設定も関わるなんて、盛り沢山な内容。結果的に安心したのもつかの間、ラストの2ページでどんでん返しというか度肝を抜かれて余韻の残る終わり方だった。このなんともいえない読後感が最高

  • 衝撃のラスト。
    だけど、こういう終わり方好きだなぁ

  • 自分だったら、もしも死ねなかった時の為に金を残しておくなら
    身分証なども残しておくと思う。
    先生はなかなか潔いななどと思ってしまった。

    2巻という長さにすっきりとまとまっている。
    真帆がどうなるのか心配だったが、無事助けられて良かった。
    あおいちゃんが頑張って叫んでくれたところが良い。

    ここまでの事をしでかしたのに、五月先生が
    支えようとするのが、罪悪感も手伝っての深い愛なのだろうがかなり驚いたし
    表面上幸せそうに振る舞っているけれど
    内なる思いは消えていないという気味悪い終わり方が
    この作品ならではという感じがして良かった。

  • 1~3話
    うーん。こんな絵柄だっけ?主人公がキモいけど、病気だと思えば可哀想。

  • これはなかなかイイお話でしたねぇ…イイお話というか、こう…脳みそにズカーン!と来るような…。

    タイトルからして何か変な性癖持った男が主人公なのかな…? と思われますけれどもまあ、それはあながち間違いではないのですが(!)話はもっと複雑怪奇でして、そして重い…人によっては苦手な分野の漫画かもしれませんけれども、僕は飽きずに最後まで読めましたよ!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    思えばこの著者はこういう作風だったなぁ…と何か女子高生が自殺だかなんだか…あっ、自殺サークル! とかいう漫画も似たようなテイストだったような記憶が断片くらいはありますねぇ…。

    そんなわけで二巻で終わってしまった漫画ですけれども、結構なインパクトを僕に与えてくれましたとさ。さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 視点がころころ変わって、それぞれの目線から徐々に全体がわかってくる構成は面白かったけど、殺害されたい衝動の決着と、臨床心理士の女の行動はモヤモヤ。始まりのインパクトがあって面白かったんだけど、尻すぼみ感が否めない。

  • 思ってたより静かな話だった。多重人格ものって感じであんまり変わったところもなく、主人公の計画というのが唯一斬新なところだったけど、それもいまいちお話として活きたかというと、うーん。ただ結末がどうなるんだろうっていうワクワク感はずっとあったな。

  • 終盤にいくにしたがって前半のドキドキ感がなくなってしまったなぁ。でも2巻で終わりなのにバタバタせずに上手くまとまっていた。性癖は簡単には変われない…ぽよ

  • ビックリ展開はあれど、うまくまとめすぎた印象。1巻の時はワクワクしたんだけれど

  • そりゃあそうだけどさ、という感じで終わってしまった…一応オチはつけてくれてますけど…
    1巻から通して読んだらまた違うのだろうか

  • 面白かった、ここまでの執念で殺されたいとか…しかもまだ諦めてないのね

  • 題名から想像してたよりはライトな感じ。話はとても面白かったし2巻でよくまとまってる感じです。心の闇とか多重人格はそんなに簡単に治るものなの?と疑問に思ったラストですが雪人が「何があっても真帆は俺が守る」と事件解決後に言ってるところから、まだまだ安心出来ないのかも、と思ってたらやはり最後のページ……
    絵は一見きれいでクラシカルですがそれだけではない、場面場面で表情に工夫を感じます。

  • ちょいとシリツボミ。あおいちゃんのアナザーストーリーが読みたいな!

  • 歪んだ現代病理的なものに対する愛と再生の物語。のような?!割りかし、浅め。

  • 女子高生に殺されたい
    と、
    いうマンガなんですが、
    タイトルに魅かれ作者もまあまあ有名な方なんで、
    買ってみたものの2巻で終了。
    先に言えばつまらん!

    東山春人は、
    女子高生の真帆に殺されたい!
    計画は、
    8年位前になるのか?
    その頃から温めていたいみたいですね。
    東山春人は、
    精神科医だったのかな?
    で、
    暴行されそうになったところを、
    真帆の第2の人格である「カオリ」と、
    第3の人格の「キャサリン」の手によって相手を殺したったのね。

    自分の好みの女の子に殺されたい東山春人は頑張ったよ!
    あらゆる手を使って殺されようと頑張ったのよ。
    キャサリンを召喚して殺される!
    そう、
    真帆に殺されることはできなくても、
    別人格のキャサリンに殺されようと頑張ったさ!
    でも、
    元恋人の五月先生や、
    真帆の同級生の「あおい」や「雪生」に阻止される。。。

    なんとなく、
    「真帆」と「雪生」がいい感じになって、
    「東山春人」と「五月」がよりを戻してうまくいってる風なんですが、
    根っこでは、
    「東山春人」は催眠術を使って女子高生に殺されようとしているみたいです。。。
    微妙に、
    「真帆」にまだ執着しているようですが、女子高生じゃなくなるのが先になりそうですよね。。。
    つか、
    SとMのMの極致なんでしょうかね?
    好きな人に殺されたいって!
    僕には、
    まったくわからん心理だな。
    つか、
    マンガ自体もわりと、
    浅いところしか描いてないからつまらんよ。
    もっと、
    掘り下げて描いて欲しかったね。
    せめて、
    ホムンクルス並みでお願いしたい!

  • 全2巻読了。
    予想外の展開だった。
    真帆の解離性同一性障害、先生の希死念慮、あおいのアスペルガーといった病気が絡んでくるとは思わなかった。
    あおいが叫んだシーンが良かった。
    ラストの先生の表情がとてもこわい。

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。九四年に『月刊漫画ガロ』より「Palepoli」でデビュー。卓越した画力と多彩な画風で熱狂的な支持を集める。著書に『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』『女子高生に殺されたい』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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