- Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107719300
作品紹介・あらすじ
宮中の権力を握らんとする藤原基経が帝に進言した「魂鎮めの祭」の開催、その警備を任された業平は……!? 一方、道真も伴善男に降りかかったある出来事の解決を頼まれることに……!? ついに、門の内の鬼たちが動き始める!
感想・レビュー・書評
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6巻もこの先を思わせるような素振りがチラチラ見え隠れしていました。面白かった。
寧さまとの出会いと別れは道真の唐への思いを強くしたけど、昭姫さんの「夢は夢のままのほうがいいこともある」でウッと。
再読で、島田忠臣が基経についてる訳もわかりました。「そなたの替えなどおらぬ」と言われてたらね。。基経にとっては、超有能な駒くらいの感覚なんだろうけれど。
しっかり出てきた源融、キャラが濃すぎて好きです。頭キレッキレなのか狂人なのか……政にも興味あるのかなんなのかで、血筋もあるしこれは光源氏のモデル最有力候補と言われるのもわかる。
融ちん「つまり私が幸せであればこの世もすべて幸せであり、何もかも上手くまとまるということよの」……んなわけない。。
融ちん…と業平殿みたいな引き顔で読んでたら、ラストに良相が爆弾を投下。常行兄さんの危惧…多美ちゃんの入内やら良房と基経が全力で妨害してくるやろ。
続きも楽しみです。業平殿の演技力がたかい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰に対しても冷めて見下した態度の道真が、唐渡の寧さまに対しては殊勝な態度。自分の置かれた現状に夢を持てず、理想の国に憧れるのは隣の芝生という物ですよ。息子を見ているようで身につまされます(ため息)。子供のころ、大人をやり込める場面がありましたが、恨みを買わない処世術を身に着けないまま生きているようで、傍目に先が怖いです。もっと謙虚に、もっと足元を固めて!
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唐の宦官の話と、渉成園を作った源融の話
とおるちゃんこと、源融は源氏物語の主人公光源氏のモデル最有力候補らしい。
さすが嵯峨天皇の皇子。作中では冷や飯を食ってはないけども、藤原にやられがちなトオルちゃんですが、応天門の変以降、上役がどんどん失脚とか死去とかして、ぐんぐん出世するらしいです。
その上、年下の基経が51歳で死んだ後にも、働き続け74歳でその生涯に幕を閉じる。すげぇぜ光源氏。 -
唐人脱出!
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藤原も反藤原も、黒い感情のうねりが怖い。
大人たちがだいたいみんな怖い。
どうやら業平様が他人にドン引きしてるのが好き。 -
日本は島国である、という事は外と隔絶されているのではなく、海を経て繋がっているという話。5巻後部から6巻前部はそんな物語なのだが、この巻の引きはまた藤原氏である。かの家が他氏排斥を平然と行うのならば、その苛烈さは同門にも容赦なく振るわれる訳で、長きに渡る藤原氏の栄華はそんな血と謀略に彩られている。
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前の巻を読んでからだいぶ間が空いてしまったので忘れていたけれど…。
役人変死事件の解決と新しい事件。
道真と忠臣の過去の話も。なかなかにつらい。