中世最後の騎士: 皇帝マクシミリアン一世伝

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  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120015618

作品紹介・あらすじ

中世からルネッサンスへの過渡期に生き、ハプスブルク家史上もっとも名高い神聖ローマ帝国皇帝の怒涛の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 普通の書店で見つからなかったため、図書館で借りてきたが、とても面白い。歴史書ではあるのだろうが、書き方は物語調で、学術的な本は苦手な方でも読みやすいかもしれない。

    文字通り神聖ローマ帝国皇帝についての本であるが、今日のブルゴーニュ・フランシュコンテ・ロレーヌ・フランドルなどを領土としたブルゴーニュ公国が瓦解し、その一部がフランス王国に併合され、今日のフランスに近づいていく過程や、ハプスブルクがネーデルラントを治めることになる経緯、フランドルの都市 (ヘント・ブリュッヘなど) の繁栄についても描かれているため、フランスやベルギー・オランダの歴史についても知ることができる。

    ただ、私が読むのが遅いためでもあるが、図書館の貸し出し期限内に読み切ることができない分量であった。マクシミリアン皇帝を扱った日本語の本は(恐らく)他になく、現在も貴重な書であると思われるため、同じ著者のカール5世やマリア・テレジアのように河出文庫版を出していただければ非常にありがたい。

  • カール五世、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフ一世は再版されましたが、こちらはいまだに絶版です。
    江村先生の本は本当に面白いので、ぜひとも再版してほしいです。

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著者プロフィール

1941ー2005年。元東洋大学教授。著書に『ハプスブルク家』『ハプスブルク家の女たち』『マリア・テレジア』『カール五世』『ハプスブルク夜話』などがある。

「2013年 『フランツ・ヨーゼフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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