チャイコフスキー・コンクール: ピアニストが聴く現代

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120017421

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  • 去年亡くなった著者の作品は福田章二つまり夫の庄司薫へとなっている、私の青春の作家であった作品中の赤ずきんちゃんは中村紘子のこととばかり思っていたものだが、肝心の夫は筆を折ってしまったようである。ところで本作であるが、文章が上手いことにまず驚いた、第8回チャイコフスキーコンクールの審査中に思った、世界及び日本のクラシック事情を綴っている。演奏家の需要が供給過多となっているなか、何とかプロの演奏家を発掘しようとするのがコンクールの狙いのようである。しかし日本の音楽大学も結果として大量のアマチュアだけを誕生させているのが現状のようで、こういったことを知ると中山七里や去年の恩田陸の「蜂蜜と遠雷」等の音楽小説は成り立たなくなっちゃいそうだ。

  • (2002.11.25読了)(2002.09.27購入)
    ピアニストが聴く時代
    第20回(1989年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞
    内容(「BOOK」データベースより)amazon
    中村紘子がピアノの最前線で書いた音楽への熱い想い。世界的大コンクールの審査員として、これまで触れられることのなかったその舞台裏を描き、国際化時代の音楽の現状と未来をあざやかに洞察する、初の長篇エッセイ。

著者プロフィール

2001 年 神戸女学院大学人間科学部卒業
2006 年 名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程単位取得後退学
現職 愛知淑徳大学人間情報学部 助教
専門分野は,認知心理学,思考心理学

「2019年 『心理学実験演習 図表作成マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村紘子の作品

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