本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120017506
作品紹介・あらすじ
会津藩に生まれ、明治四年渡米、のちに陸軍卿大山厳と結婚、「鹿鳴館の花」と謳われ、女子英学塾の設立に尽した女性の初の伝記。曽孫である著者が百年ぶりにアメリカで発見した親友アリスへの手紙。海を越えた友情と女子教育への情熱に生きた捨松の生涯。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
日本初の女子留学生ですよ、皆さん。
あの津田塾の創始者(でいいのかな?)の津田梅子さんと一緒に、アメリカへ渡った人ですよ。
その大山捨松(この名前にも深い意味が)さんのひ孫にあたる方が書いてらっしゃいます。
捨松さんの、留学時代の話はとてもおもしろく、「へえ~、昔に、こんな素敵な人がいたんだなぁ」と読めるのですが、日本に帰国してからがちょっと寂しかった。
日本人で初めて、アメリカの大学の学士を持つ女性なのに、日本に帰ってからは仕事がない。
そんなすごい学歴を持つ女性を、どう扱ってよいのかわからなかったからだって。
そして、結婚していない女性は、一人前に見られない……。
なんかこういう風潮って、今でもあるよね…。
せっかくいろんな夢を持って帰国した捨松さんなのに、最終的には「お国のため」みたいになっちゃうのが、この時代仕方ないとはいえ、残念で仕方なかったです。
徳富蘆花の書いた「不如帰」のモデルにされた人なんですって、捨松さん。
そこには非常に冷たい継母、として書かれているので、とても心を痛めたとか。かわいそうに。
この本には津田梅子さんのこともよく出てくるので、この方の話も読んでみたいなぁ。
全2件中 1 - 2件を表示