TUGUMI(つぐみ)

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著者 : 吉本ばなな
  • 中央公論社 (1989年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120017759

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TUGUMI(つぐみ)の感想・レビュー・書評

  • 昔から、そして今でも、大好きな本についてはうまく書けない。

    引越しのときに見つけた読書感想ノートに、3年生の私は
    「まりあのように過ごしたい。つぐみのように生きたい。」
    とだけ書いていた。

    先生からのコメント欄には、「それは例えばどんな過ごし方かな?具体的に書いてみよう」とも「どういうシーンが心に残ったか教えて欲しいな」とも書かれていなかった。
    ただ、「まっとうするということ。」とあった。

    15年経っても、ちゃんとした読書感想文はまだ書けそうにもないけれど、何度読み返してもやっぱりそのたびに、まりあのように過ごしてつぐみのように生きて、まっとうしたいと思う。変わらない自分に苦笑しながらも。

  • 綿々と続いてきた故郷でのある区切りのひと夏のお話。
    吉本ばななの描く人物ってほとんどが善良なんだけど押しつけがましくなくて好きだ。とうの「つぐみ」に私はそれほど魅力を感じられなかったからあまりのめりこめなかったけど。

  • つぐみを見てるとスッキリする。
    純粋なひとはもろくて強い。

  • 小説はあまり読まないのですが、吉本ばななだけはとても好きなのでよく読みます。

    個人的に小説を読んでいて最も楽しい瞬間っていうのが、「自分しか知らないはずの言葉にできないあの感覚」を言葉にしてもらえた時。

    この小説の海に対する描写、感情はとても素晴らしいと思います。

    海が好きで海と一緒に育った人にしかわからないあの感覚、共有できる人はほかにいるのかしら

  • 夏休みのたびに田舎に行ったことのある人なら、きっとこの主人公の複雑な感情を理解できる。

    例えその場所がなくならなくても、自分が大人になったり、環境が変わったり、知っている人がいなくなったり・・・。色んな理由で、楽しかった時と全く同じ夏はもう来ない。それを懐かしく思い、自分の宝になる。その雰囲気がうまく描かれた小説だと感じた。

    最後にベタにつぐみが死んで終わるのかと思っていたけれど、そんなオチではないところがさすが。死ぬとそれなりに話はまとまるけど、この話はつぐみの死なしに、主人公の故郷を想う感情を表現したことによって、より切ない複雑な気持ちが出ていると思う。それがすごくイイ。

  • かつて経験してきた、うまく言い表せない感情たちが、さらさらさらと表現してあって、読み進めずにはいられなかった。全く関係ないお話だけどら、共感せずにはいられなかった。不思議


  • 読むたびに思うんだ
    私つぐみになりたいよ
    強くて
    儚くて
    ああ
    とても美しい
    夏の月の綺麗な夜に
    さーっと読みたい

  • つぐみも魅力的だが、地味ながら陽子ちゃんはマリア様のような人だ、本当に。

  • 私が吉本ばななさんを知った最初の作品です。
    とてもステキな話です。
    読み終わってみたら、生意気だったつぐみのコトをすごく愛しく感じていました。

  • 「『ポチはうまかった』と言って笑えるような奴になりたい。」<br>ハードカバーの装丁が好き。少女と犬と潮風。

  • 周りの反応はいまいちですが、私は吉本ばななの小説の中ではこれが一番好き。

  • 映画から入りました。つぐみは嫌な子です。でも気になりなす。やっぱり好きです。

  • 初めての吉本ばなな作品。

  • つぐみのように生きたい
    と強く思います。

  • 海辺の街
    つぐみ

  • 母さんがベストセラーになった当時に買った本。
    一緒に読んでた。
    装丁も素敵な本は内容も素晴らしいものが多い!
    家を出る時に譲ってもらいました。
    吉本ばななさんの本は、どうしようもない潔さがあって好きです。

  • 人物の描写や展開は少しやり過ぎな部分は感じるけど、個人的にちょうどいい明るさの本で面白かった。死があるから生があるということなのか・・・。でもちょっと前に「哀しい予感」を読んだと思ったら、もうそれも4年前・・・時間過ぎるの早っ!!(笑)

  • フランスに住んで、久しぶりに日本の小説が読みたくなって手にした1冊。吉本ばなな初めて読んだ。彼女の手から溢れてくる表現の豊かさに、日本語の美しさを改めて感じた1日だった。

  • これも映画化されている作品。つぐみという、めちゃくちゃな女の子の話。

  • ・「それはいやな奴というより、むしろ変な奴ね」
    私は言った。
    「そう、わけのわかんない奴。いつもまわりにどこかなじめないし、自分でも何だかわかんない自分をとめられず、どこへ行きつくのかもわかんない、それでもきっと正しいっていうのがいいな」
    つぐみは暗い海をまっすぐ見つめてさわやかに言った。

    ・時々、不思議な夜がある。
    少し空間がずれてしまったような、すべてのものがいっぺんに見えてしまいそうな夜だ。寝つかれずに聞き続ける柱時計のひびきと、天井に射してくる月光は、私がまだほんの小さかった頃と同じように闇を支配する。
    夜は永遠だ。そして、昔はもっとはるかに夜が永かったように思う。何かの匂いがかすかにする。それは多分、あまりかすかなので甘く感じる、別れの匂いなのだろう。

    ・あの夜、つぐみは浜で白い石ころをひろい、それを本棚のすみっこにずっと今も置いてあるのだ。つぐみがあの夜、どういう気持ちだったのかは知らない。どんな気持ちがその石ころにこもっているのかも、わからない。
    案外、いいかげんなことなのかもしれなかった。でも私は、あらゆる点で、つぐみが「生の人間であること」を忘れそうになる度にその石ころのことと、あの夜、はだしで外に出て、歩かずにはいられなかった幼いつぐみのことを思い出して、なんとなくもの哀しく、冷静になるのだった。

    ・「ねぇ、おまえ、恭一」とつぐみが飛び出しそうな大きい瞳を見開いて言った。「おまえにずっと会いたかったんだ。また、会えるか?」
    私はぎょっとしたが、相手はもっとぎょっとしたらしく、しばらく沈黙してから、
    「・・・うん。俺は夏中ここにいる。権五郎を連れていつもうろうろしているし、中浜屋ってとこに泊まってるんだ。場所、わかるか?」
    「わかる」
    「いつでも訪ねてきてくれ、姓は武内だからな」
    「わかった」つぐみは、うなずいた。

    ・「どんな時でも、こんなに何もかもに対して無関心になったことなんてない。本当に何かがあたしの中から出ていってしまったようだ。今までは、死ぬことなんて何とも思っていなかった。でも、今はこわいんだ。自分を駆りたてようとしても、いら立つばかりで何も出てこない。真夜中に、そういうことを考えているんだ。このまま調子が戻らなかったら、死ぬ、そういう気がする。今、あたしの中には激情が何ひとつない、こんなことは初めてだ。何に対する憎しみもない。自分がちっぽけな病床の少女になっちまったみたいだ。一枚ずつ葉が散っていくのが本気で怖ろしかった奴の気分がわかるんだ。そして、まわりの奴らがこれから、少しずつ今までより弱っちまったあたしのことをバカにしはじめて、少しずつ影が薄くなってゆくことを思うと気が狂いそうだ」

  • 破天荒で男勝りな口調の病弱な美少女・つぐみが主人公の話です。
    つぐみの自己中心的とも言える騒動に周りは巻き込まれるのですがいい人ばかりです。

    ストーリー全体も特別な何かがあるわけでもないんですが甘酸っぱいような切ないような不思議なものばかり。
    でも最後はつぐみは本当に死んじゃうのかと思って焦りました(笑)

    私も何もない海の町に旅行に行きたくなりました。

  • よしもとばななさんの著書の中では、好きです。

  • 西伊豆土肥が舞台と聞いて、一気読み。
    秋になった季節の描写が秀逸。
    映画は、同じ西伊豆の松崎町が舞台とのこと。
    映画も見てみたくなった。

  • 2度とかえられない
    少女たちの輝かしい季節

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TUGUMI(つぐみ)の作品紹介

二度とかえらない少女たちの輝かしい季節。光みちた夏の恋の物語。

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