TUGUMI

著者 :
  • 中央公論新社
3.83
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本棚登録 : 1519
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120017759

感想・レビュー・書評

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  • 身体が尋常じゃないほど弱いつぐみに振り回されっぱなしだけど、でもどこか輝いて胸を離れない故郷の町での思い出たち。


    初 吉本ばなな。
    今までなんとなく敬遠してきたけど、大好きな先生がオススメの本だと仰るから読みました(はぁと
    つぐみがすごい復讐をするっていうから、どんな復讐するのか気になってね。すごい復讐でしたよ 笑

    描写と感情の表現が明るい。乱反射みたいな。うまく言えないけど(・・)
    風景描写ってあんまり真剣に読まないんだけど、この本のなかの風景はすごいダイレクトに伝わってきて、臨場感すごかった。
    「つぐみ」や「まりあ」たちのいる海辺の町の景色を自分も見てる感じがした。

  • (※私は病弱でも美少女でも海の近くに住んだこともないけれど)



    つぐみ!! お前は私か!!

  • はじめて表紙買いした本。傍若無人なつぐみに初めはイライラさせられ、いろんな人の目をとおして見ているうちにだんだんかわいくなってくる。あおく、瑞々しく、ある意味すこやか。

  • 純粋で、自分をもっていて、透明で、強くて儚いつぐみがすごくきれいで魅力的でした。

  • 読むたびに、
    心に止まる場所が違う。

    小説家って気が抜けないね。

  • 久しぶりに吉本ばななを読んだなあ。
    つぐみはなんて性格が悪いんだろうと思いました(笑)

    いくら病弱とか恵まれない点があるからって甘やかすのは違うと思う。
    まあ小説なんでいいと思いますが。

    私は先が気になると最後まで読む前に最後のほうから読んで結末を確認してから読むことがあるので(今まで誰にも賛同してもらったことはない)つぐみは死んでしまうと思っていましたが安心しました。

    きっとつぐみや陽子ちゃんやまりあはその後恭一とは疎遠になるんだろうなあ…

    夏の終わりに読むとよさそうですね。

  • 読みたくなって再読。言わずもがな名作。

  • 好きです。
    はかなげな現状とは全然違う、違いすぎるキャラのTSUGUMIも、彼女につきあう主人公やお姉さんもよかった。

  • 身体は弱いが気が強く、恐ろしくわがままな「つぐみ」。
    めっちゃ嫌なヤツ!と思いきや、なぜか憎めないキャラでした。
    いつも死を意識しながら、つぐみなりに一生懸命生きてるのが、
    痛々しくもあり、可愛らしくもあり。
    不器用なまっすぐさに魅かれました。
    つぐみ以外の登場人物はみんなすごくいい人で、
    逆に現実味がないような気がしてしまったくらい。

    小説というより、童話のような・・・そんな綺麗なお話でした。

  • ――つぐみは病弱なのに意地悪で粗野で甘ったれのわがまま娘。しかし誰もがはっとするくらいの、とてつもない美少女だった。つぐみの従姉、まりあは彼女と過ごした町に帰省し、一夏を過ごす。――
    つぐみは本当に口が悪くて、自分の病弱を逆手にとって相手を困らせるようないやな女の子ですが、美しく、頭が良いので、その好き勝手な様も自然と許せてしまいます。主人公のまりあはつぐみに振り回されて育った苦労人ですが、彼女のことを大事に想っているのが伝わってきて、そんな二人の関係がどこか羨ましくなってきます。生活感溢れる優しい文章に、自然と町の様子が浮かんできます。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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