愛蔵版 少年時代

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著者 : 藤子不二雄A
  • 中央公論社 (1989年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (997ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120018565

愛蔵版 少年時代の感想・レビュー・書評

  • 柏原兵三の小説「長い道」をもとに、藤子不二雄A氏が描かれたマンガです。
    のちに、同タイトルで映画化もしています。この映画のために井上陽水の「少年時代」が作曲されたことは意外に知られていません。

    中央公論社の愛蔵版は絶版になっており、本屋では入手不可能だったのでオクで落としました。やっと手に入れることができました!

    二人の少年の「愛とにくしみのドラマ」を主軸に、「権力闘争ドラマ」も描かれています。(著者談)

    戦時中の物語ですが、直接的な戦争の描写はありません。
    ただ、少年たちの暴力的かつ、権威主義的な面は時代の影響を考えさせられます。

    権力闘争ドラマとしての側面は、圧巻です。
    大人社会の権力闘争の縮図とも言えるのではないでしょうか。
    権力者に気に入るように行動したり、貢ぎものをしたり・・・
    貧困の時代なので、金こそ出てきませんが、暴力シーンは多いです。
    集団でボコボコに殴られるシーンは目を覆いたくなります。(A氏の画風は決して生生しくはありませんが、心情的に訴えてくるものがあるのです。)

    注目すべきなのが愛とにくしみのドラマの側面です。
    少年の物語なのですが、「友情のドラマ」ではないのです。

    最初こそ権力少年・タケシに反感を覚えるものの、彼が闘争に敗れて失墜する場面では悲しくて切なくなります。
    この暗い時代じゃなかったら、何か違っていたのでしょうか・・・。
    本当だったら、タケシとシンイチはいい友達になれた気がします。

    映画もかなりよかったです!
    映画については再度見た時にレビューを書くつもりです。

    マイナーかもしれませんが、今改めて読み直されるべき作品だと思います。


    ・・・・このマンガでもさりげなく「ンマ〜イ」と、黒い楕円の目のキャラクターが登場しています。まんが道も読み返したいなあ。

  • 子供なりの強さ、格好良さ、情けなさが描かれている。子供時代から何度も読み返す。

  • 「少年時代」というタイトルや、疎開先の富山の田園風景が与える清清しいイメージとは裏腹に、読み味はまとわりつくように重々しく、読了後にはなにかやるせなく、せつない気持ちになる。<br />望まないままガキ大将のタケシの庇護下に置かれてしまった主人公進一が、暴政を破らんとする、喧嘩の強いヒロシ、タケシの腰巾着のノボル、秀才ケンスケ少年たちが繰り広げる血みどろの政争に巻き込まれていく。<br />進一はタケシの優しく純粋な面と冷酷非常な面を交互に見せられて、どう応じていいかわらかないまま物語は進行し、佳境を迎えてしまう。<br />そのどこか先延ばしの態度が最後のやるせなさを生み出しているのだろう。<br />悔しい。

  • あの映画にもなり、歌にもなった漫画。複雑な心理で織りなす男の熱い友情。A節満載。

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愛蔵版 少年時代はこんなマンガです

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