風塵抄 2

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120025747

感想・レビュー・書評

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  • 私が中学生のとき、読書感想文で表彰されたのがこの本だった。最後の章だけ選んで書いたので、それ以外は見事に忘れていると思ったが、微かに覚えているところもあったような、ないような。

    新聞連載されていたものだったようで、軽い舌触りをこの本から感じ取った。文章が上手いというのは何様かというところだが、仕方ない。ただ上手いのだから。

    明治と昭和の二大変革期を焦点にあて、日本独特の文化を語り部のように書かれていて、『Factfulness』の「過去は今よりよかった」という思い込みをされているかのようには感じられたが、歯に衣着せぬ物言いはお見事。

    チェーホフの『桜の園』を読んで土地売買するところから、この本を読み返してみたが、オウムの事件やバブルの問題がまた大きな変革の必要性を感じられて、敢えて、過去はよかったというような書き方をされているのかなと思った。

  • 65兵庫船から126日本に明日をつくるために
    までが収録されています。
    最後の方は住専問題、オームの問題などあの時代の現象を司馬さんが分析し、司馬さんの捉え方が書かれている。
    今読んでも、あぁ、そういう風に考えるのだなと、改めて感心させられました。

  • 司馬遼太郎の含蓄あるエッセイ。バブルの土地高騰に憂慮する話題が多い。「98 飼いならし」「99 島の物語」が良かった。12.1.21

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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