- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120025747
感想・レビュー・書評
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私が中学生のとき、読書感想文で表彰されたのがこの本だった。最後の章だけ選んで書いたので、それ以外は見事に忘れていると思ったが、微かに覚えているところもあったような、ないような。
新聞連載されていたものだったようで、軽い舌触りをこの本から感じ取った。文章が上手いというのは何様かというところだが、仕方ない。ただ上手いのだから。
明治と昭和の二大変革期を焦点にあて、日本独特の文化を語り部のように書かれていて、『Factfulness』の「過去は今よりよかった」という思い込みをされているかのようには感じられたが、歯に衣着せぬ物言いはお見事。
チェーホフの『桜の園』を読んで土地売買するところから、この本を読み返してみたが、オウムの事件やバブルの問題がまた大きな変革の必要性を感じられて、敢えて、過去はよかったというような書き方をされているのかなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
65兵庫船から126日本に明日をつくるために
までが収録されています。
最後の方は住専問題、オームの問題などあの時代の現象を司馬さんが分析し、司馬さんの捉え方が書かれている。
今読んでも、あぁ、そういう風に考えるのだなと、改めて感心させられました。 -
司馬遼太郎の含蓄あるエッセイ。バブルの土地高騰に憂慮する話題が多い。「98 飼いならし」「99 島の物語」が良かった。12.1.21