スタバトマーテル

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著者 : 近藤史恵
  • 中央公論社 (1996年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120025921

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スタバトマーテルの感想・レビュー・書評

  • 今泉探偵シリーズの合間に一息。でも、同じ近藤さんの作品が読みたくて借りてきた。
    声楽を挫折した主人公と銅版画家の恋。銅版画家を好きになってしまったがために、様々な嫌がらせをされる主人公。でも、なんとなく主人公の性格がぶっ飛んでいる為、同情もできず…。強がっている女性に限って、壁にぶち当たった時、本当全く機能しなくなるよね。本当は弱い人間なんだろうな。
    それにしても、この話の「母の子を想う気持ち」が恐い。母が強い、強すぎる。

  • 息子に角膜をあげる画家の母がエキセントリック過ぎて、すっかり騙されたー。
    松濤の屋敷付き新鋭版画家と気のおけない音大講師の間で揺れてる主人公はイイけど、おとなしい教授の娘とお手軽な幸せに押し込まれた元カレは振り回され損か?
    才能豊かだけど致命傷アリ、の素敵な設定な主人公、せっかく執拗でエグい迫害を受けるのにトコトン普通。
    森雅裕の鮎村尋深、とまでは言わないが、もちっと華か毒かがないものかね。
    気になったのが加藤俊章の装画。クリムトでしょ、コレ。「エレミーフレーゲ」の枠に「接吻」のパーツ貼った、みたいな。

  • 芸大が舞台。すこし感情移入しきれない部分も。

  • ミステリーというよりホラー小説だな、これ。
    聖母マリアの歌がタイトルとなってるだけあって、母という存在がこの作品の核心で、ドンデン返し(うーん、とってつけたような返し方ではあったけど)もそこを突っ込んでくる。

    アクもあたりもキツそうな女性、露出度高いファアション、神の声、個性豊かな友達たち、結構奔放めな恋、主人公ってなんだか強いイメージを持たせといて、実はちょっとグラつき系…、女性目線の小説のふりして、実はこの小説のターゲット男とみた。その割にはちょい醒めてる俺やけど。

    スタバトマーテルは聴いてみたいな、と思った。

  • 自分の身においては、とても鬱陶しく、ご遠慮申し上げたい歪んだ愛情。(りり子と西の関係も、滝本の家族関係も。)

    普通の人。というと語弊があるけれど、会社勤めのOLとリーマンでこんな話だったら、ドン引きもしくは一昔前のトレンディードラマか。と、ツッコミをいれさせていただきたく。

    芸大という奇人変人が多いであろう場所であれば、設定の妙というか、「あぁ、やっぱり。」めいた納得もでき。母は強し。といえども、母は怖し。とも。女はしぶとく、ずぶとい。という感想がw

  • 『エディプスの恋人』を思い出した。

    かなり昔の作品なので、今の近藤史恵なら、もう1回2回どんでん返しがあったかも?と思う。読んでて気付いちゃったからね。

  • かつて声楽を志望し、今は大学音楽科の副手をしている、歌を歌えなくなった足立りり子。音楽科講師の西とは、元恋人同士の微妙な関係。声楽の道を諦めながら足踏みを続ける毎日のなかで、彼女は、野生を思わせる不器用で無骨な版画作家・瀧本大地と出逢い、恋に落ちる。だが、幸福な想いも束の間、彼女を不可解で不気味な出来事が次々と襲う──。

    強くて強引で、でも踏ん張って立ち尽くす内側は酷く脆い。内外面ともに自分の弱いところ、醜いところを知りながら、それでも毅然とあること、美しく装うこと、噛みつくことを選ぶ彼女の自滅と紙一重の綺麗は、好ましくないものと知りながら究極的にはいつも惹かれてしまう非情さであり情の深さなのかもしれない。
    大地より西先生の方が好きでした。優しいふりして自分勝手で情けなくてかっこつけで。

  • いやー、やっぱり近藤史恵は読みやすい。読みなれてる作家はいいなぁ。今こそ、読書という趣味をもっていることに感謝する。テレビなしでも過ごせるから。短めなのですぐ読み終わった。この作家はこれぐらいの厚さの本が多い気がする。思ったより読んだ人の数が少ない。少し前の本だからか。自分の子どもにかける想い。分からないでもないけど。こういう激しい恋愛がしたい。でもりり子がされたみたいなひどいことされたら、すぐ逃げちゃうだろうな。大地は自主的に催眠状態に入っていたのか。母はほんとにりり子を受け入れようとしてたのか。ちょっと理解に苦しむ。

  • 女って怖いなあ!と女の身でありながらぞーっとした。
    完全にミスリードに陥っていた。
    お母さん割といい人だったんだなあ…。
    終盤はあまり主人公の歌について触れられてなくてちょっと残念だった。
    ラストにうぉぉぉぉ…女って怖いなあ!(二度目)

  • 後味がひじょーに苦いと言うか…

  • スタバトマーテルとは、キリスト教聖歌のひとつで、<十字架の下に立つ聖母マリアの嘆きを歌った聖歌>とのこと。多くの作曲家が曲をつけているそうだが、聞いたことがないのでそれぞれどんな曲になっているのか、いずれ聞き比べてみたい。

    藤城芸術大学の音楽学科で副手をしている足立りり子は、学生の頃藤城のディーバと呼ばれ、一度は声楽家を目指していた。コンクールを何度か受けたが、本番に弱いりり子はそのつど失敗し、プロになる夢をあきらめた。さらにパートナーであり恋人だった、現在では同じ大学で講師をしている西をも失うことになった。

    夏、美術学科の特別講師として来ていた銅版画家の瀧本大地と知り合う。彼と付き合うようになってから、りり子の身の回りでおかしなことが起こり始めた。西と大地の間で揺れ動くりり子。少しずつ、大地の秘密が明かされてゆく。

    <声楽を志すヒロインと版画家との出会いが惨劇を生んだ
      ――芸術大学を舞台にくりひろげられる愛のミステリー>

    という帯の文句に惹かれて、図書館からハードカバーを借りて読んだ。殺人の起こらないミステリだが、身の危険がじわじわと近づいてきている予感が、たまらなく不安にさせる。どこまで本気なのか、どこまでが真実なのか、誰を信じていいのか、わからなくなる。

    犯人は予測しやすいので、犯人を突き止める過程を楽しみに読むよりも、不安感と恐怖心を味わうことに重点を置いて読むといいと思う。

    ただ個人的には、もうちょっと音楽(声楽)を背景とした話が読みたかったなぁ。話が進むにつれて、そこから離れていってしまうのが残念。(2006.3.1)

  • わかりやすくて読みやすくていいなぁと思います。

  • 少しのミステリテイストの筋と恋愛モノ。
    だけど、メインではなかったらしい歌声、「神様のための歌声」というくだりが一番印象に残ったかも。

  • 母と子の情愛について、良く欲や憎悪を絡めて描かれてると思う、これもその一旦かと思ったけど少し違って、その大どんでん返しが深く感じた。

  • 。「神様のための声だ」と言う下りがすごく好き。救われる言葉だな、と。中身はホラーもどき。うさこちゃんの運命はなんとなく予想付くし、全体的な展開も読みやすかった。

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