充たされざる者〈下〉

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制作 : Kazuo Ishiguro  古賀林 幸 
  • 中央公論社 (1997年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120027055

充たされざる者〈下〉の感想・レビュー・書評

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  • 情感と同じようなペースで物語は進んでいく。
    様々な人々が不意に登場し、主人公の音楽家の演奏までに町に住む人々の思いに巻き込まれていく。

  • じわじわボディブロー、からのハンマーでとどめの一撃。目覚めはスッキリ。(一個人の見解)

    現実の混沌がそのまま物語になってる感動。カオスすごい。

  • 面白かった。展開が早いので一気に読めました。たしかに面白かったけれど、意味がわからなかった、たぶんこの小説はそれでいいのだと思います。

  • 今作を読んで、これまでカズオ・イシグロを読む度に感じていた違和感の理由がわかった。
    彼を知ったのは「日の名残り」の映画からで、それがとても良かっただけに、切ない心情をしみじみ描く作家というイメージを、実際に読む前から数作読んだ後までも無意識に抱き続けていたのだ。
    けれど、そのイメージと合致しないところがどの作品にもあって、それが小さいけれどどうも引っかかる棘になっていたのだった。
    しかし今作で気づいた。
    カズオ・イシグロはしみじみ系などではない。
    恐怖作家だ。
    そう気づくと、これまでの作品にもストンと納得をした。
    もちろん、人の心情を丁寧に、時に切なく描くことに長けているのは間違いない。
    しかし、彼の作品を読む度に私は心の底で怖くて震えていたのだ。
    恐怖と言っても、惨殺や幽霊譚の恐ろしさとは全く違う。
    存在の根元を揺さぶられる恐怖。
    何という作家だ…恐ろしい。
    その上、物語自体は面白いのだから更に恐ろしい人だ。
    それにしても今作、よくこれを書いて気が狂わなかったものだと思う。
    好き嫌いはくっきり分かれる作品だろう、私はとても好き。

  • カフカの『城』だろ。あれを読む前なら、間違いなく★★★★★だ。
    どこにも属することができない、すなわち、ひとりであること⇒実存を問うている。主人公が会う各人は、その実、主人公自身のうつしみであろう。
    各人の頼み、それに振り回される主人公という構図が、気持ち悪い。

  • 率直に読んだ感想は、「わけがわからない」のみ。
    だた、訳者あとがきを読み、「ライダーの少年期や壮年期や老年期の姿が他人の形となってでてきたものらしい」ということを知り、少し腑に落ちた。かといって、もう一度読もうとは思わないけれど。今の自分には難解すぎる。

  • 圧倒的。すごい。

  • あー、なんかすごい空間に巻き込まれて生還した気分です。上巻に引き続き時空がねじれてどんどん話が進んでいきます。頭に?マークを出したり!マークを出したりしながら、話の後をひたすら置いて行かれないようについて行きました。上巻は苦労して読み進みましたが、下巻ではだんだん展開のされ方に慣れてきたのか、結構さくさくと読めました。きっと、読み返す度に新しい発見があるような、そんな小説です。

  • うわー、凄いな。
    こんな文ありか、ありだな、カズオ・イシグロなら。
    異端だよな。マネ出来ない。

    最後まで混沌として、とにかく周りに振り回され、でも、気になって…
    とめどもなく、惹かれる文です。

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充たされざる者〈下〉の作品紹介

心をかきむしられる既視感、薄明の記憶の底から揺らぎ現れる人物や風景。夢魔に魅入られたような状況のなかで、ついに「町」の蘇生をかけた「木曜の夕べ」が開幕する。ライダーと市民は危機を克服できるのか。世界の読書界を騒然とさせた野心作は思いもかけない結末へとむかう。イシグロが同時代におくる渾身のメッセージ。

充たされざる者〈下〉はこんな本です

充たされざる者〈下〉のハードカバー

充たされざる者〈下〉のペーパーバック

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