- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120027055
感想・レビュー・書評
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下巻になって、きっともう彼はたどり着けないだろうなと読んでるほうも諦めてきたせいか、ペースが落ちてきました。こういう終わり方をどう解釈したらいいか、はるか昔に読んだカフカと比べることは私にはできませんが、エンタメばかり読んでいたこの頃に喝を入れた作品であることはまちがいないです。
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カフカの『城』だろ。あれを読む前なら、間違いなく★★★★★だ。
どこにも属することができない、すなわち、ひとりであること⇒実存を問うている。主人公が会う各人は、その実、主人公自身のうつしみであろう。
各人の頼み、それに振り回される主人公という構図が、気持ち悪い。 -
圧倒的。すごい。
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あー、なんかすごい空間に巻き込まれて生還した気分です。上巻に引き続き時空がねじれてどんどん話が進んでいきます。頭に?マークを出したり!マークを出したりしながら、話の後をひたすら置いて行かれないようについて行きました。上巻は苦労して読み進みましたが、下巻ではだんだん展開のされ方に慣れてきたのか、結構さくさくと読めました。きっと、読み返す度に新しい発見があるような、そんな小説です。
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うわー、凄いな。
こんな文ありか、ありだな、カズオ・イシグロなら。
異端だよな。マネ出来ない。
最後まで混沌として、とにかく周りに振り回され、でも、気になって…
とめどもなく、惹かれる文です。