菊と葵のものがたり

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  • 中央公論社 (1998年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120028397

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菊と葵のものがたりの感想・レビュー・書評

  • 徳川最後の将軍・慶喜の孫娘であり、高松宮宣仁親王殿下に嫁いだ
    喜久子妃殿下。晩年は白塗りのお化粧でド迫力だったのだけれど、
    着物にしろ、洋装にしろ、上質なお召し物が素敵だったんだよね。

    本書は雑誌に発表されたインタビューや対談、鼎談、未発表のエッセ
    イなどをまとめた作品。

    特に宮内庁の反対を押し切って『高松宮日記』を出版するに至った
    経緯をお話になられている阿川弘之との対談と、秩父宮妃勢津子さま・
    三笠宮妃百合子さまとの鼎談は歴史的証言でもある。

    2歳の頃から玉津の宮殿下に嫁ぐと決まっており、姫様として育てられ
    たのにお話になる言葉の端々に「べらんめえ口調」が飛び出して来る
    のも、かわいいおばあちゃまという感じなんだ。

    私は未だ入手していないのだけれど『高松宮日記』の歴史的価値に
    気づき、物議を醸す内容さえいとわずに出版のご決断をされた喜久子
    さまに感謝しなきゃ。

    妃殿下3人の鼎談ではお姑さまに当たるて貞明皇后の思い出や、先の
    大戦中の空襲のお話が出て来る。

    皇族と言えども空襲は避けられなかったんだよね。貞明皇后の大宮
    御所も、秩父宮邸も三笠宮邸も被害を受けている。戦後の物のない
    時代に喜久子さまはお屋敷のお庭で家庭菜園もしてらっしゃった。

    戦前に18歳でお輿入れし、昭和天皇のご名代としてヨーロッパ周遊に
    出掛けられたご様子を描いたエッセイも生き生きとした表現で楽しい。

    特にイギリス王室、革命前のスペイン王室との交流が優雅で「これぞ
    世界の王室」なんだなと感じた。だから、日本が英米に対して戦端を
    切った時にはお心を痛められたのではないのだろうか。

    勿論、高松宮殿下との思い出もいっぱい。気さくで温かい殿下のお人柄
    が行間から感じ取れる。そして、喜久子さまが宮様を大切にされていた
    ことも。

    徳川の母上が40代で癌で亡くなったことから「高松宮妃癌研究金」を
    設立し、癌撲滅に尽力されたが高松宮殿下を肺癌で失い、ご自身も
    乳癌を患われた。

    今上陛下の唯一の内親王であった紀宮様のご結婚を心待ちにされ、
    ご婚約を大変お喜びだったが、その婚約発表をご覧になることなく
    薨去されたのは残念だ。

    今は皇族の数自体が少なくなり、雑誌などに対談やエッセイが載ること
    もなくなってしまったのは寂しいな。

    尚、喜久子さまは一般道で車を運転中、スピード違反で白バイに追い
    かけられたとのエピソードの持ち主である。免許書で妃殿下と分かって
    その場で解放されたようだが、後々、宮内庁から注意をされている。
    おちゃめさん。

  • 昔に友達がすすめてくれたこともあり、気になっていた。
    高松宮宣仁親王妃喜久子さんの回想録のような本。
    徳川慶喜の孫であり、昭和天皇の弟に嫁ぎ、いわるゆ激動の時代を生き抜いてきた
    皇室の伝統ある姫君。
    歴史と現代が交差するようで、違和感をかかえてしまったけれど、数々のエピソー
    ドはおもしろかった。
    本人が筆者なので多少客観性に欠けるところもあるけれど、他の皇室関係の本を
    ベースに読み進めるとわかりやすい。

  • 喜久子妃殿下が好きになります。

  • 高松宮妃喜久子さんの本。エピソードとかが多く入っていて、高松宮とかの性格を知るにはいいかもしれないです。

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