アキハバラ

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 66
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120028939

感想・レビュー・書評

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  • 碓氷弘一は今野敏ワールドのいかりや長介だ!!

    また変なこつ言い出しよったいこん人はって?まあ最後まで聞きんさい

    いかりや長介さん率いるドリフターズの名作コントにもしもシリーズというのがあるんですよね「もしも○○みたいな○○があったら」よくある場面やお店なんかに突拍子もない設定を付け加えて他のメンバーが暴れ回りいかりや長介が困り果てる姿が爆笑を誘うのです
    このコント主役は加トちゃんであり志村けんなんですが長さんが驚き戸惑いながらも受け入れてしまうことで成立しているコントなんですね

    で、碓氷弘一シリーズです
    このシリーズってまさに「もしも○○が日本の警察官だったら」って設定で続くんですよね
    今回は「もしも中東の諜報員が日本の警察官だったら」なんですが、これを直接やらないで、碓氷弘一を間に挟めることでぎりぎり成立させているんですね(まあかなり怪しい成立具合ですがw)
    こうすることで警察小説の体裁を保ちながらエスエフチックな設定を楽しめる作品となっています

    ただ今回は無理に枠内に収めようとした失敗例(失敗例言うな)

  • 秋葉原の街を舞台に、パソコンマニア、警視庁、マフィア、そして中近東のスパイまでが入り乱れる、ノンストップ・アクション&パニック小説の傑作!

  • ドタバタしながら、収束して収まるところはさすがだ。まぁ無理矢理感あるがそれはそれで面白い。

  • 碓氷刑事ものの第2作。1作目は私はちょっとと思ったんだけど、これは面白い! 1作目もそうだったけど、碓氷刑事がメインで動くと云う感じじゃなく、脇役っぽいポジションなので、事件の系統は全く違いました。今回の話はいろいろ思惑が入り交じって面白い。テンポもいい。締めもスッキリ。これは映像化に向いてると思うんだけどなあ~

  • 現実にあってほしくはないストーリー展開だけど、なんとなくありそうな内容(笑)。スピード感や緊張感もあって、どうなってしまうの!?っていうハラハラ感が最後まであり、ハードボイルド的な表現も、違和感なく読めました。
    ロシアンマフィアとか、田舎のオタク大学生とか、かわいいキャンペンガールとか、日本のヤクザさんとか、大型電気ショップとか、マニアックな店員とか、なんだかアキハバラっぽいというか、なんというか(タイトルもまんまですし)。
    平和が一番だよなって、読了して感じました(^-^;)

  • 2012/08/17 県立図書館。

  • 秋田から憧れの秋葉原に来た六郷史郎は,ラジオ会館のパーツショップで
    地上げのヤクザから追われることになり,逃げ込んだエース・コンピュータ館ではストーカーに間違われ,さらに爆弾テロに巻き込まれる。

    中東とイスラエルのスパイ,日本のヤクザとロシアのマフィアや警察,
    闇市時代からの秋葉原の主のような老人などが入り乱れての
    ドタバタが楽しい。

  • 秋葉原などを舞台とした作品です。

  • いわゆる恩田陸・「ドミノ」調の話です。なんて言うんでしょうね、ああいうの。
    ただ、最初からばらばらの登場人物が出てきたので、「ああ、ドミノ系か」とすぐ判ってしまいました。必然的に、このシリーズ最高作の「ラッシュ・ライフ」レベルを期待してしまって・・・いやはや。

    中東スパイx2にはぐれ刑事突入派、ハッカーにやくざにロシアンマフィア、オタクLv1とオタクLV40、その他秋葉を代表するキャンガールとか電気街親父とか、いかにも映像栄えしそうな面子と展開ですが、逆に文面としては表面のゴタゴタっぷりであまり深さが・・・ま、読む端々から情景が浮かんでくる描写はすごいですが。

    たぶん舞台を秋葉原にしたのは、あのハッカーを使って現場を覗き見することと、その覗き見に気づいてパソコンの位置を変えるオタクを出すためだけだったと思われます(笑)

  • アキハバラ・・・なんともはや・・・。数年前の題材ながら、そういう巡りあわせってあるのだな、と。テロとやくざとオタクと外国のスパイと刑事と平和の中に存在する警察機構が絡みあい、アキハバラは惨状となる。「触発」の続編ってか関連編。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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