風に桜の舞う道で

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著者 : 竹内真
  • 中央公論新社 (2001年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120031502

風に桜の舞う道での感想・レビュー・書評

  • 有名大学への合格を目指す浪人生が集う予備校寮で出会った
    アキラとヨージとリュータ。
    性格も志望校も勉強スタンスも全く違う彼等だったが
    桜の舞うバス停の下で出会って以来、
    何かと時間を共にしてきた。
    あれから10年―。
    アキラとヨージは、リュータが死んだという噂を聞く。
    「世界征服」を人生の目標にしていたあの彼が、まさか…。
    噂の真相を確かめるために、彼らはかつての寮生に連絡をとり始める。

    大学受験という同じ苦難を一つ屋根の下で乗り越えたからこその連帯感。
    それが、10年という月日で変容しているさまはどこか切なく、淋しい。
    それでも根っこの部分ではみんなリュータの生存を信じていて
    死んでいるなんて誰も思っていない。
    根底に残る連帯感に心があったかくなりました。

    とても良い話。それぞれが困難を乗り越えて今に至っており、今も前向きに生きているところが
    この本の素敵な部分です。
    なんてことないストーリーなのですが
    ぐっと心をつかまれますね。
    賢い「レボリューションNo3」。(笑)

  • こんな青春が送りたかったです。たぶん今まで読んだ小説うの中で一番好きかもしれません。単行本と文庫本を買った作品はこれだけです。

  • 「出会いと再会」「成績表とラーメン屋」「大三元と都庁ビル」「助太刀とネット検索」「酒宴ときっかけ」「湾岸戦争と大蔵省」「家出と東大」「学園祭と墓参り」「進路変更とユーゴ動乱」「センター試験とアート展」「発表と張り込み」「別れと旅立ち」の12編を収録。

  • 現在(2000年度)と10年前の浪人時代のそれぞれの
    一年間を月ごとに章を区切って交互に語る物語。

    10年前:浪人時代にやらかした青春のアレコレについての話。
    現在 :浪人時代の友人と再会しながら、ある噂の真相を追う話。

    現在と回想とを交互に語る形式はこれまでもいくつか
    読んだことありますが、本によっては読みにくかったりするんよね。
    物語が切れ切れになって最終的にもなんでわざわざ交互に
    語ったのか分からないなぁという本もあるけんね。。。

    でも、この本はその「つなぎ」の部分がとても上手で
    次々と出てくる友人とのエピソードに微笑ましいものを感じたり
    共感したり羨ましさを感じたりさせる一方、
    噂の真相を追う現在の方も、続く展開はどうなるんだろう!?と
    どんどんと読み進めたくなるような描き方になっています。

    果たして主人公たちは青春時代に何をやってきたのか?
    噂とは何か?その結末とは?
    さぁ、気になってきたでしょ!?興味津々でしょ!?

    タイトルと同様、読後感がとっても爽やかな一冊です。
    ひとつ不満を探すなら、CLIMAXと呼べる部分がない事かな。
    淡々と終わりに向かう感じ。
    まー、それでもこの本の良さは色褪せない。

    わたくしは浪人する必要なかったけど、こんな1年なら、
    こんな仲間となら、一緒に過ごしてみたいなと思いました。

  • 面白かった!

    なんだかリュータがうらやましい。
    そして女絡みの恨みはおそろしい。。。

  • 浪人時代にすごした予備校の寮の仲間たち。
    そのうちの一人を追いながら、過去を回想する物語。
    なんとなく物足りない感はあるけれど、これが竹内さんの味か。

  • 本気で勉強して、本気でバカやって、本当になりたかったもの。

  • 主人公ののほほんとした感じが好きで立て続けに2回も読んでしましました。浪人寮の話しです。

  • 自分が浪人生だったときもこんな風に楽しく過ごせたらよかったのになあと思ってしまった(笑)浪人時代と現在の話が交互に載っててちょっとこんがらがった部分もあったけど、読みやすい本でした。

  • 竹内真さん初読。ハズレの要素がない代わりに、強く心に残ることもないなぁ…。

  •  現在の話と10年前の話が交互に話されていて、すごく面白い。浪人生の寮ですごいいろいろな人達に出会って、10年経ってもそれぞれ別々の道を進んでいても、深い絆で結ばれていて、おもしろい。しかも、主人公が一番キャラ的にあんまり目立ってないけど、みんなを結んでるってのもおもしろかった。

  • 予備校生の寮、桜花寮に住む10名の浪人生達。10年後仲間の一人リョータが海外で殉職したという噂が流れる。リョータの消息を確認するため、10年振りに仲間達に会うアキラ。10年前を回想しながら話は進む。▼私が現在最も注目している作家が竹内真です。物語の章立てを12ヶ月それぞれの月にして、10年前と現在を交互に語っているところなんざぁ非常にウマイ!!私は学生時代を思い出し、非常に懐かしい気持ちで一杯になりました。最近の作品では恩田陸さんが『ネバーランド』で同じく「学生寮」をテーマにした非常に読ませる作品を書いておりましたが、あれは言っちゃ悪いが女性が空想で描く男子寮ファンタジー。こっちは、モット切実でリアルな男子寮。どっちも面白いのです(恩田陸のネバーエンドも傑作です。私は大好きですよ、念のため。読み比べてみることをオススメします。)が、身に染みるという意味では本作に軍配が挙がります。一人一人の個性や一つ一つのエピソードが◎。絶対オススメです。

  • 自分とそう変わらない時期に青春時代を過ごした主人公たち。「俺たちの旅」みたいな雰囲気もあって、ちょいっと懐かしい匂いがした。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120031500/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4120031500.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <br clear="left">
    予備校の特待生寮・桜花寮で1990年4月からの一年間を過ごした10人の一浪生の物語と、10年後の2000年の彼らの生き様の物語。
    親の意向で早稲田の文学部を目指してはいるものの 明確な志向性を持てずにいるアキラの目を通して語られる十年前と現在である。
    そもそもあれから十年後のいま桜花寮で共に過ごした仲間の消息を尋ねたり連絡をとって会ったりすることになったのは、リュータが死んだという噂が耳に入ったからだった。リュータの消息を追うために、当時の仲間と接触するたびに十年前が鮮やかに浮き上がってくるのである。
    あの場所で、あの一年間に、あの仲間たちと過ごしたからこそ いまの自分が在るのだと、30歳を目前にした十年後にそれぞれが思えるなんて、なんてしあわせなことだろう。
    個性的なメンバーが揃う中、アキラのポジションは意外と大事だったのではないかと思う。</font>

  • 1990年。予備校の学生寮に集った19歳の青春時代と、その10年後の社会人として生きる今を交互に語ることで、「あの頃があったから今がある」というメッセージを強く打ち出した青春小説。受験という、確かでありながら一方で目標としてはひどく不安定なものに向かって、それぞれが苦心しながら立ち向かい、悩む姿には共感。

  • 「カレーライフ」がおもしろかったので図書館で見つけた竹内真の本を借りた。
    これもいい。このヒトの書く小説の登場人物はみんな新鮮でいい。
    大学受験を目指す青年達の話だったような。
    進路に追われ(?)ながらもかなり青春してます。

  • 10年経ってそれぞれ違う道を歩んでいても、青春を共に過ごし、お互いを支え合った仲間と
    繋がりあっていることができるというのはとても素晴らしいことだと思います。
    永遠に続く絆。
    それこそ「青春」で得られる最も価値あるものですよね。

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