京劇: 政治の国の俳優群像 (中公叢書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120032240

作品紹介・あらすじ

中国演劇の俳優は、肉体を極限まで酷使する超人的な表現能力を要求された。彼らは強靭な意志力を持ち、舞台上だけでなく舞台外でも、熱い人間ドラマを繰り広げた。西太后、袁世凱、毛沢東など時の最高権力者と結びついたり、芥川龍之介やチャップリンなど外国の文化人と交流した。また、抗日戦争や文化大革命の嵐のなかでも自己のプライドを貫いた。本書は京劇俳優たちの人生を取り上げ、中国史の知られざる一面に光を当てると同時に、日本の近代の歩みについても見つめ直そうとする自戒の書である。

感想・レビュー・書評

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  • 教科書的な解説は最小限に留め、人物を中心にした興味深いエピソードを数珠つなぎのように並べた構成。ビジュアルな素材は少なめだが、中国の歴史や習俗とともに京劇を深く理解できる。

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著者プロフィール

1963年生まれ。明治大学法学部教授。専攻は中国文学。主な著書に『京劇――「政治の国」の俳優群像』(中央公論新社)、『西太后――大清帝国最後の光芒』(中公新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『漢文力』(中公文庫)など。

「2023年 『西太后に侍して 紫禁城の二年間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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