司馬さんは夢の中

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著者 : 福田みどり
  • 中央公論新社 (2004年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120035739

司馬さんは夢の中の感想・レビュー・書評

  • 全三巻読了。司馬遼太郎の妻、みどりさんが司馬氏の没後に書いた思い出の徒然。←この説明に間違いはないのだけど、作中みどりさんは司馬氏のことを「夫」と呼ぶことも自らを「妻」と称することもしきりに違和感を訴えて照れていらした。大変失礼ながら、なんと可愛いふたり、不思議な夫婦だろう。迷路の中を二人知恵を絞って力を合わせて「よし、あっちだ!」とか言いながら出口と反対方向にグングン元気に迷走しているような可笑しく楽しく、ちょっと哀しい二人。路傍の露草をこよなく愛し、ひどい衣装(本文参照)で就寝する司馬さんの、国民作家ではないひとりの人間としての背中を、みどりさんのまなざしを通して垣間見られた。日本中に友人もファンも多い司馬さんだったけど、彼の孤独を知っていたのはみどりさんだけだったのかもしれない。みどりさんと一緒に司馬さんを愛しく思える本。
    文章はまるで読者にお茶をすすめるような優しい問わず語りでとっつきやすいが、癖もあるので全巻読みとおすのは相性によるかも。(児島)

  • 平成8年2月12日に司馬さんは亡くなった。私が高校生の時だった。高校生になってから、司馬さんの作品を読み始めた。しかし、あの当時、受験という目標のために読むことをセーブしていた。この本は、奥さんであるみどり夫人が司馬さん亡き後につづったエッセイである。半分泣ける。生きている司馬さんに会いたかったなあ。

  • 泣けてしまってなかなか進まなかったが、読み進めるうちに『死』以外の話題が出てきて嬉しかった。みどりさんが書き始めた頃は、『死』ばかり感じていたことがわかって、よりつらさを感じた。

  •  
    ── 福田 みどり《司馬さんは夢の中 200410‥ 中央公論新社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4120035735
     
     司馬 遼太郎 19230807 大阪 19960212 72 /籍=福田 定一“菜の花忌”
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%BB%CA%C7%CF+%CE%CB%C2%C0%CF%BA
    ♀福田 みどり 1929‥‥ 大阪 20141112 85 /司馬 遼太郎の妻/記念財団名誉理事/旧姓=松見/東京~
     上村 洋行  19‥‥‥ 大阪       /福田 みどりの弟/記念財団理事長
     
    …… 故司馬遼太郎さんの妻で、司馬遼太郎記念財団名誉理事の福田み
    どりさんが12日、心不全のため大阪府東大阪市の自宅で亡くなった。
    85歳だった。通夜は13日午後7時、葬儀は14日午後1時から自宅
    で。葬儀委員長は記念財団常務理事で坂の上の雲ミュージアム(松山市)
    館長の松原 正毅さん。喪主は実弟の記念財団理事長上村 洋行さん。
     
     大阪府生まれ。1949年に産経新聞社に入社、文化部記者として勤
    務した。59年に同じ産経新聞の記者だった司馬さんと結婚し、64年
    に退社。取材旅行に同行するなど司馬さんの執筆活動を支えた。96年
    に司馬さんが死去した後、司馬遼太郎記念財団理事長として司馬さんを
    しのぶ「菜の花忌」のシンポジウムを毎年催したり、2001年には
    「司馬遼太郎記念館」を開いたりし、司馬さんの業績の顕彰に尽力した。
    著書に司馬さんとの日々をつづった「司馬さんは夢の中」がある。
     
     上村さんによると、近年は脊柱管狭窄症や副腎の機能低下に悩まされ、
    今年6月から10月にかけて入院。退院後は自宅で療養していた。上村
    さんは「(司馬さんと福田さんは)互いに支え合い、育て合う不思議な
    関係だった。夫婦というより、友人、親子、きょうだいといったあらゆ
    る間柄を併せ持ったような関係。さらりとしつつユーモアのある、強い
    絆で結ばれていた。二人とも豪華な花よりも野に咲く可憐な花を好んで
    いたから、白や黄のシンプルな花で見送りたい」と話した。
     
     太宰 治の娘で、司馬夫妻と親交のあった作家太田 治子さん(67)は
    「母が亡くなった時に突然電話を頂き、他の人がみな暗い声で話す中、
    初めてなのに明るい声で励ましてもらい、まるで母が生きているかのよ
    うな明るい気持ちになったのを覚えている。どなたに対しても明るく、
    沈んでいる時も元気が出るように引っ張ってくれる太陽のような人だっ
    た。1年以上前にお電話で『最近体がぼんやりして、元気が出ない』と
    おっしゃっていて、とても心配していた。私にとっての恩人。残念です」
    といたんだ。
    http://www.asahi.com/articles/ASGCD5FHLGCDPTFC013.html
     
    (20141113)
     

  • みどり夫人ってカワイイ女性なんだなぁ。
    司馬さんと同じ、もと新聞記者ときいて、夫婦の会話は
    さぞかしインテリジェンスあふれるものだったん
    だろうなぁと思いきや、なんとも微笑ましいようす。
    とってもいいなぁと思いました。お二人は、タイプは
    それぞれにちがうけど、龍馬とおりょうさんのように
    ピタッとハマる、パズルのようなカップルだったんだろうなぁ。だけどこの本は内容の半分くらい他の方のエピソードになってます。

  • 2006年10月12日読了。

  • 「もし、大阪中の人が、きみを攻めてきても僕はきみを守ってあげるからね」<BR>福田定一(司馬遼太郎)さんがこんなにロマンチックなひとだったなんて知らなかった。彼の死後、みどり夫人の綴る彼との思い出は、祖父母の昔話をぽつぽつと聞いている気分になる。引用は朝日新聞の記事より。

  • それで、司馬遼太郎夫人の本です。この本は「ラブレター」だと思います。結構もらい泣きしながら読んでしまいました(笑)

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司馬さんは夢の中はこんな本です

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