- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120035784
作品紹介・あらすじ
16世紀、太古からの伝説が未だ息づくアマゾン河流域-女人族の"泉の部族"は精霊の庇護の下、豊かに暮らしていた。大弓部隊隊長・赤弓は、家族を殺された怨みから宿敵"オンサの部族"を倒し、一族に平和をもたらす。その直後、大河を下り、飢えたスペイン人たちが現れた。赤弓は一行を撃退するが、傷を負って取り残された黒髭の男を見た守護精霊"森の娘"は、なぜか掟を破り、彼を部族に迎え入れるよう命じる…。濃密な生命と精霊に満ちた密林に展開する、魂の喪失と再生の物語。
感想・レビュー・書評
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長いが読みやすい。アマゾンの風土をうまく活かしたファンタジー。
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この著者の最新作「終わり続ける世界の中で」が個人的にヒットだったので、
平成24年最初の小説としてこの作品を選びました。
心に余韻をもたらしたのは、文章もこなれた最新作に軍配があがりますが、
こちらはこちらで壮大なファンタジーで、長い作品ですが、一気に読みました。
アニメ化されたら面白いかも…。
男嫌いで、男並み、いや男以上に逞しい女主人公ですが、
大恋愛もしてみたいかな、と思うなどかわいらしい一面があります。
恋が始まる予感の何となくくすぐったい感じを思い出させてくれました。
日常生活を離れて豊潤な物語の世界に没頭したい方にはオススメの小説です。 -
脇役の女性が主人公に対して感じているレズビアンじみた葛藤がいい
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読み始めたらあっというまのアマゾニア。個人的には本家本元アマゾネス(ギリシャ神話に出てくる方)について知りたかった(小説ですが)んですけど、こっちもよいです。十六世紀ぐらいのアマゾン河流域が舞台で、複数の部族の中心的存在である泉の部族、その大弓部隊長の赤弓と、少女達の身体を借りて数世代も泉の部族を守ってきた【森の娘】との心の交流、、、あるいは男と女あいだで交わされる永遠の駆け引き、、、そして満ちては欠ける悠久の時を流れるアマゾン河、、、うーん、うまく言えない(汗 とりあえずこの本にはイキモノがいっぱいいます。こんなに一杯イキモノが詰まってる作品はそうそう無いかも。
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16世紀アマゾン河流域で女人族〈泉の部族〉の大弓部隊長・赤弓が主人公。ファンタジーと言ってしまうには、とっても濃い作品。主人公の赤弓がとっても魅力的。男女の違い、異文化、生命の謎、自然の調和などいろいろなエッセンスがぎゅっと入ってます。出てくる人物がとっても魅力的。
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粕谷さんは南米をモチーフにした作品を書かせるとすごいですね。クロニカでも圧倒されたけど、アマゾニアでまた絶句。こんな設定はなかなかないよね。神話のように神々しく瑞々しいストーリーに惚れました。大好きな本の一冊。
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独自の世界。