蛇行する川のほとり

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著者 : 恩田陸
  • 中央公論新社 (2004年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120035876

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蛇行する川のほとりの感想・レビュー・書評

  • 二人の美少女の先輩と、彼女たちの従兄弟やBFとともに夏合宿をすることになった主人公の少女。合宿をする家の雌雄編では昔、子供の変死事件が起きている。奇妙な雰囲気が漂う中、彼らが抱える秘密が明らかになっていく……というお話。

    全ての黒幕と思われた(8割がた黒幕と言っても差し支えない気もするけど)香澄の抱える秘密が、重くて少し切なかった。
    秘密をやっと主人公に打ち明けたと思ったら、あっさりと退場(事故死)してしまい、儚い感じが倍増。

    直接事件には関係ない真魚子の立ち位置が絶妙。秘密を共有している、いわば閉じられた関係に風穴が開いたのは真魚子の登場からだったし。
    どこか神秘的な雰囲気を抱える、ひと夏の少年少女の話。やはり恩田さんらしくて良かったです。

  • ちょっと出来過ぎなミステリーな気がするけど、その中で描かれる少女の描写がキラキラしてて素敵。章ごとに語り手が変わることによって、全く違うタイプの女の子たちの微妙な距離感や繊細な心の動きが新鮮に読み取れる。

  • まず、タイトルが魅力的。彼女の作品には蛇行する川がよく出てくる気がする。そして、装丁がものすごく好み。見開きの絵もなんとも言えない。駒子さんの絵にはめっぽう弱い。夏の匂いと、正しく美しい少女たちがぎっしりと詰まった話。前半は本当に良かった。ずっと少女たちの夢を見ていたかった。後味はあまり良くないけれど、相変わらずの恍惚としてしまう文章でした。芳野さんが好きです。船着場のある家と塔のある家という呼ばれ方に、すごくきゅんとした。

  • (図書館でかりた。)
    確か3冊くらいに分かれていて…、1巻を借りて、
    その日のうちに読破!続きが気になって予約。
    あっという間に全巻読破。
    すごく好きな世界感。
    軽く読めるような作品ではないけど、
    フッと再読したくなる作品です。
    酒井駒子さんの表紙が素敵。

  • 恩田陸は(私にとって)当たり外れが大きい(大当たりのときも多いが、大外れのときもたまに。ほとんどは普通の当たり)が、これは大当たりの部類か。

  • 最初の「香澄には危ないから関わるな」というような月彦の警告や、暁臣の意味深な台詞などはこの先の展開にどんなことが待ち受けているのか、楽しみでならなかった。
    でもそれは最初だけで、読み進めるうちになんだこんなことだったのか、とどんどん失望が強まってしまった。
    いきなり香澄が事故死したり、最後の謎解きといいわざとらしくお粗末に感じてしまった。なにより登場人物がみな浮世離れしている人ばかりで、全然物語に入り込めなかった。

  • あぁ。恩田陸だ。って感じの本。
    恩田陸が読みたい気分だったのでドンピシャ。

  • 惹き込まれ、遅読の私が1日で読了。

    (覚書)
    毬子・真魚子・香澄(香澄子)・芳野・暁臣・月彦・宵子・ケンタウロス
    音楽堂・船着場のある家・塔のある家

  • 衝撃的な内容で、一応ミステリー感があり、ワクワクしながら読めた。ただ、結末が同感できなかった。そうかなぁ〜の連続。

  • 青春小説かと思いきや、じわじわ怖くて落ち着かない物語だった。サスペンス?結末よりそこへ行く過程がゾクゾク。

  • 美術部員の鞠子が憧れの先輩である香澄、芳野と一緒に演劇祭の準備をするために香澄の住んでいる船着き場の家で合宿する話。第1章で毬子の話にひきこまれ、第2章で芳野の視点から話が進んで目が離せなくなり、第3章で鞠子の友人真魚子の視点で衝撃の事件が。現在進行形で話が進む中で子供の時の事件も明らかになっていく。少女たちのそれぞれの思いが丁寧に書かれてあってさすが恩田さん。蛇行する川のように揺れている感じでタイトルもうまい。

  • 美しい女の子達の美しいけれど衝撃的な話。
    過去と今を繋ぐミステリ。

    恩田さんの描く女の子がほんとうに好き。色々な作品に色々な女の子が出てくるけれど、いつも、強くて、賢くて、美しい、凛とした女の子が素敵で一番惹かれる。
    描写が繊細で、すぐそこにもう女の子が見える。

  • 美しさにこだわりすぎて美しくなくなっている。

  • 「秘密だよ」「うん、わたしも愛してる」

  • 4-12-003587-5 316p 2004・11・25 初版

  • 恩田陸は本当に思春期の女子書くのうまいなぁって感じる
    なりたいけれどなれない少女像が描かれているなぁなんて

  • 装丁がうっとりする程きれい。 夏の日のお話だけど、恩田陸が描く日常の風景はひんやりサラサラとしていて、その感じがやっぱりたまらなく好みだな。しとしと雨が降る日に読みたい小説。次は買って読もう。単行本で!

  • 少女時代への憧れ(ある種妄想性のある)をぎゅっと詰め込んだような一冊だった。終盤、少し拍子抜けしたが終章で「ああ、そういうことだったのか」とたまらない気持ちになった。
    あくまでも少女たちに言及した本だったので、少年二人がちょっと宙ぶらりんな印象を受けた。

  • 話が綺麗すぎるというか登場人物がどれだけ美しいのか。
    綺麗な人しかでてこない。現実味がない。

  • 展開が気になって中盤から一気読み。
    香澄さんと芳野さんのきらきらした雰囲気に魅了された。
    真相についてはうーん、と思ったものの、終章を読み終わったときにじんわり切なくなった。
    秘密の共有とはなんとも苦く切ないものだなぁと。

  • おそろしくうつくしい少女たちのひと夏の愛と別れの話。

  • 川のほとりの美しい風景の奥から、じわじわと得体の知れない何かが近づいてくるような作品。
    きれいだけどぞわぞわする。

    章ごとに語り手が変わるのが面白い。

  • 少女っておそろしいいきものだなあと。
    残酷で、ひどくあどけないひと夏のお話。

  • 〝有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。
    そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。”

  • 「船着場のある家」でかつて起きた事件をめぐる少女たちの夏。
    儚く繊細な少女の時期の描写、外見と裏腹に強く内面に秘めたもの。とにかくこどもと大人の狭間の女性描写が秀逸。心情と光景がキラキラと思い浮かんで一気読み。脳内癒やされた~(*´-ω・)

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蛇行する川のほとりの作品紹介

あの夏の日、少女たちは川のほとりにある「船着場のある家」で合宿を始めた。夏の終わりの演劇祭に向けて、舞台背景の絵を仕上げるために。それは、楽しく充実した高校生活の最高の思い出になるはずだった。ひとりの美しい少年の言葉が、この世界のすべてを灰色に変えるまでは…。そして、運命の歯車は回り始めた。あの遠い夏の日と同じように-。運命の岸辺に佇む少女たちの物語。

蛇行する川のほとりの文庫

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