神はサイコロを振らない

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 119
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120035944

作品紹介・あらすじ

かつて忽然と消息を絶った旅客機が、今、還ってきた。しかし68名の乗員乗客にとって、時計の針は10年前を指したまま。歳月を超えて実現した奇跡の再会、そして旅立ちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に失踪した飛行機が、突然現在に現れたら…?ただし、3日後には消えてしまい、その時こそ永遠の別れ。

    事件に巻き込まれた人々にもいろいろ背景があって、という話でもあり、死ぬ直前に何をする?何ができる?という話でもある。
    歴史は変えられないけど、それに対して何を思うか、考えるか、はその人次第。
    ひとりひとりを深く掘り下げるより広く浅くと言う感じで、ちょっと登場人物が多すぎて覚えきれないけど、面白かった。

  • 状況として仕方ないのかもしれないが、詰め込みすぎ。尻切れトンボ感。

  • 〈内容〉忽然と消息を絶った旅客機が今、還ってきた。しかし乗員乗客にとって時計の針は十年前を指したまま。歳月を超えて実現した奇跡の再会、そして旅立ちの物語。

  • オチを納得させるための過程が実に丹念に描かれていてよかった。納得のラスト。不満なんてあるかよブワアア(';ω;)しゃーねーじゃねーかよ…!こんなの!
    亮君家族のことを思うと本当に胸が詰まる。とーちゃんがんばれマジがんばれ…!あんたならできるよ…!

    いちいち胸に迫るシーンが多かった。いい人ばっかりだ…
    自分なら耐えられないなーと思いつつ、ページをめくるのもじれったい。
    十年後の日本はどうなってるのかな?
    っていうか日本存続してるのかな…
    十年前の今日よりよっぽど希望がない未来だけど生きてたらいいなあ。

  • 10年で心の整理がついていた人にとってはツライ3日だと思う

  • 何度も何度も読み返している小説。
    心がモヤモヤした時に読み返すと、なんだか心が暖まる小説です。

  • かつて忽然と消息を絶った旅客機が、今、還ってきた。しかし68名の乗員乗客にとって、時計の針は10年前を指したまま。歳月を超えて実現した奇跡の再会、そして旅立ちの物語。

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    忽然と姿を消した旅客機。尾翼すら見つけられず、彼らは亡くなったものとしていた。そうして10年後、彼らはその時の姿のまま帰ってきた。
    そしてこうなることを、10年近く前にとある教授は予言していた。そして、彼が予言するところによれば、彼らは3日後に再び元の時間軸に戻る。――つまり、亡くなる。

    残された時間を、どのように過ごすのか。

  • かつて忽然と消息をたった旅客機が突然あらわれたのは10年後だった。乗客68名には昨日でも遺族にとっては10年という月日が過ぎていた。しかもまた3日後には消えてしまうという過酷な運命が待ち構えていた

    この3日間を乗客たちは、そして家族たちはどうやって過ごすのか。
    3日後に本当に彼らは姿を消してしまうのか。

    エピソードが盛りだくさんで、最初は混乱したけれど
    ラストには涙、涙。
    自分に置き換えて考えてしまうような、そんな小説。
    神様も罪なことするな・・・

  • 歴史にifはつきものでも、変えるべきじゃない。
    神がサイコロを振らないならば、それを受け入れるしかないのさ。

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著者プロフィール

大石英司
1961年生まれ。鹿児島県鹿屋市出身。1986年『B-1爆撃機を追え』で小説家デビュー。C★NOVELSを中心に著書多数。陸自の特殊部隊の活躍を描く〈サイレント・コア〉シリーズは、通算400万部を超える。他の著作に、『神はサイコロを振らない』(中公文庫)など。

「2023年 『パラドックス戦争 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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