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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
町田節の真骨頂。
史実を元にして、一人の男の脳内を描ききる。
独特の言い回し、粗野な世界観に脳内がぐるぐるする。
全く知らない、想像もできない、他人の頭の中を覗き見た気持ち。
分厚い、分厚い本です。町田康といえば、独特の文体で好き嫌いが分かれるところですが、この小説は自信を持ってひとにおすすめできます。
随所に町田節といわれる軽妙な文体や歴史小説にそぐわない現代的なことばづかいが見られますが、それを凌駕する内容。
思っていることと、口にでることが一致しない主人公。直截的なことばを憎む半面、他人と接すると「あう、うぐぐ」みたいなことになる主人公。
そんな感じだから、他人にはアホだと思われる主人公。でも、こころの中では流暢に物事を考えられる主人公。
いろんなことがねじ曲がって、不条理なめにあって、でも不条理なこともして、どんづまりにづまってしまった人間のゆくはてに泣かされます。
自我というものが一体何なのか。主人公の男の気持ちが手に取るようにわかったり、その情けなさに自分を見るようでつらくもなる。最期の言葉はやるせなかった。人間の負けのような気がした。
どーでもいいからみんなも読みなよ
愛の告白とかじゃないよ
なんかねー、とりあえず厚さとか気にしないで読んでほしい
よめっから
「自分の思想と言語が合一するとき自分は滅亡する」
人間のほとんどが自分の本心を上手く器用に隠してきれいに整えて言葉に表し、それで人付き合いをしている。しかもそれを無意識のうちに。
主人公の熊太郎がそれができなくて苦悩し、自分の本心と向かい合い、突き詰めていった最期の時に思ったこと……。
この苦悩をぜーーーんぶ、文章で表現した町田さんはすごい。
すごいなんて言葉じゃ薄いな。すいません。
本当に自分にとって重く深いテーマであるが、要所要所に笑いのツボをついてくる描写が多いのも最高。笑える!
人生で一番の本に出会ってしまった。
ちょっとすごい。
てゆーか長い。
なんだか心境が分かるようで分からないようで、堂々巡り。
けど、人生ってこんな感じ。
夢中になって読んでたら圧倒されて読後ひたすら放心。
とりあえず、まだこの本を超えるオレベストワンには出合えていない。
なので今年もまだ心のヒットチャート第一位キープ中。
友人の強力な薦めにより図書館で。
展開が面白く、自然とぐいぐい読んでしまった。
数年気になっていたものの、主人公がおっさんなのと河内弁に意欲を削がれずっと読んでなかった。今回読み始めたら意外と面白くてびっくり・・・
思いを言葉で上手に伝えられない主人公、熊太郎のつらさ、滑稽さ、哀しさ。コミュニケーション万能時代に深く矢を刺す傑作。
町田康、この名を知ったのは、ラジオ版学問のすすめのPodcast。司会の蒲田健とボソボソと猫の話をするおっさんというイメージであった。パンクのロッカーだっと聞き、不思議な感じがしていたのだが、なんと布袋寅泰が殴った謹慎していた相手、それが町田と知った時は驚いた。彼の著書を読んでみたくなる。図書館で予約すると非売品の「告白」という作品が。河内音頭にちなんだ物語とか、それに興味がわき読み始める。 河... 続きを読む »
長期海外出張にちょうどいいや。と思って買ったのですが、1日で読み切ってしまうほど惹きこまれました。小説は専門外なのですが、今まで読んだ本の中で、一番印象に残っています。こんなに涙がボロボロでるとは思いませんでした。主人公が、作者独特の文章との相乗効果で非常に異端であるような感想が多いようですが、むしろ、誰にでもある、皆が持っている、人間的弱さを、主人公に私は感じました。だからきっと、主人公に感情移入ができたのだと思います。圧倒的な人間は、世の中と折り合って生きることとを強いられていて、折り合えない人を笑ったり蔑みますよね。そして、実際、折り合えない人間にとって生きることは大変辛いわけですが、折り合って生きていくことも実は辛い。実は辛いから、折り合えない人を笑ってしまうわけであります。生きていくうちに妙に賢くなった自分を慰めてくれるような一冊でした。
あかんではないか。
阿呆で見栄張でまったくの駄目人間の熊太郎という男が村人を大量に切り殺す物語。というと陰惨・残酷度極まりなく、それこそ現代でいう秋葉原大量殺人事件ではないか、ばかもの、と決め付けるのはちょいと待って一考を。こいつはわたしたちのお話で、つまりは熊太郎は阿呆で見栄張でまったくの駄目な現代人の映し鏡であって、まあ、つまり読めばわかるということだってえことや、な、熊やん。
河内十人斬りという実際にあった事件を題材にした小説。(河内十人斬りって知らなかったけど)
主人公の熊太郎は思弁的で、考えていることが、口から出てこない。
それでうまくいかないとまた考えるの繰り返し。
最後の結末は壮絶だけど、途中までは笑える。
ただ、長かったな・・・

なげー。





