七悪魔の旅

  • 41人登録
  • 3.48評価
    • (4)
    • (4)
    • (12)
    • (0)
    • (1)
  • 7レビュー
制作 : 西村 英一郎 
  • 中央公論新社 (2005年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120036613

七悪魔の旅の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 一般向けはしないかもしれませんが、メガテン好きな人にはいいと思います。キャラクターがとてもいいです。

  •  悪魔も楽じゃない。まるで会社員のやうだ。好きなことしてるんだけれども、義務と定めに縛られている。
     しかし大魔王さまは原文だとなんなのかな。サタンは別にいるし、悪魔は表題になってるからデーモンじゃないんだろうなぁ。

  • 地獄の大魔王がちょっと最近だらけている七悪魔を叱責し、彼等を人間を罪に誘い堕落させる旅に出す。
    時代も国も相手もどの悪魔が役割を担うのかも間近になるまで不明。大魔王から渡されたアイテムが示す処に行くのみ。
    中世のフランス、清朝末期の中国、ローマ帝国のポンペイ等々…本当にあちこち。

    担当悪魔が仲間に協力を仰ぎ、仕掛ける罪への誘いが滑稽だったり人間の心の奥を突く内容だったり、装飾多目の軽目の文章で書かれていた。
    面白かったけれど悪魔や七つの大罪と言ったキリスト教的な事に疎い自分には本当の面白さまでは味わえたかは残念ながら不明。

  • とにかくハマりました!
    自分の好みにはドンピシャ。
    ただ、ちゃんと理解するにはカトリックの教養が必要かも。

  • 7つの大罪を体現した悪魔たちが、地獄の人口を増やすために地球に趣き、人々に罪を犯させようと奮闘する。ユーモア溢れる小説。
    話は、いかに罪を犯しそうにない人間に罪を犯させるか、悪魔たちが頭をひねりながらあれこれ画策する、という展開で進む。
    変に貴族的な悪魔たちはひょうきんで、コミカルなタッチで読みやすい。
    面白いのは、それぞれの挿話が、歴史上の有名な事件を題材にしパロっているところ。元ネタが分かると、「あの事件、こいつらのせいかよ」と思わず笑えてくること間違いなし。
    その他にも、社会主義革命を唱える中国の神々と、伝統を保守しようとする悪魔たちの大喧嘩などは思わず噴き出しそうになった。
    ただ、肝心の悪魔たちの旅の内容は、後半にいくほど捻りがなくなっていくのは残念。悪魔は殆ど何でもアリで裏ワザ使いたい放題だし。

    ともあれ、無害なエンターテイメント小説として、読んで損はしない。

  • ●小難しい幻想世界文学だったら途中でやめようと思って読み始めました。
    実際、最初のルシフェルのエピソードが、古典ドン・キホーテや悪漢小説みたいなアスモデウスの語り口で始まったんで、一瞬どうしようかと思ったのですが、続けて読んでたら全然普通におもしろかったです。
    決して一般的な面白さじゃないとは思うけど・・・のっけから気弱。
    以下あらすじ。 
    ●地獄の大魔王様は、ある日、家臣である七人の大悪魔に対し、ついに堪忍袋の緒を切らしました。
    「おまえら最近たるみすぎやッ!ちょいと地球に行ってバリっと仕事して来んかいッッ!(怒)」(注:原文は決して訛ってはおられません。)
    かくて倨傲のルシフェル・貪欲のマンモン・嫉妬のレヴィヤタン・暴食のベルゼブル・憤怒のサタン・淫乱のアスモデウスそして怠惰のベルフェゴール達が、使命を果たす時が至ると年号を表し鳴り響く時計と、標的を示し輝く地図と、日本の悪魔がつくった七枚の真珠色の札の入った真紅の漆塗りの箱を持たされて、彼らの七種の乗り物と共に、時空を超える旅に出ることとあいなったのでした、と。・・・これ、
    画・魔夜峰央でまんが化したらいいんじゃないかね?(真顔) 

    ●この小説に向いていると思われるのはこんな人。⇒
    「豪華絢爛、繊細巧緻なビジュアル重視な文章装飾表現に目がなく、歴史もちょっと好きだがSFもオウケーで、かつ貴族的な保守主義に抵抗のない、どちらかと言えば性格の悪い人。」 
    以上の条件に自信がある人どうですか。中篇だし読み切れると思うのだが。
    なお私は、ベルゼブルすなわち暴食の悪魔に取り憑かれまくってる事を確信しております。いーやーだー、シャレにならなーいー。

  • 最初は,悪魔の価値観に馴染めなくて苦労したが〜地獄の大魔王は七悪魔を呼び出して,悪を広める旅に出す。百年戦争末期,仏軍元帥となったジル・ド・レイ男爵の未亡人が夫が子供を大量に弄んで殺した罪で死刑になったことで失意の底にいたが,倨傲ルシフェルが夫こそ聖列されるべきだと持ちかけ,かつての虚栄心を引き出す。1世紀のポンペイで貪欲マンモンはウェスウィオス火山に小さな刺激を与えようとするが仲間が大騒ぎをして大噴火となり,財宝を持ち出そうとした金持ちは焼け死んだ。19世紀末の中国で西太后に近づいた嫉妬レヴィヤタンは甥の光緒帝を屈服させた。1865年ボリビア・ポトシの穏修士は臨時大統領就任の祝いでベルゼブルにより大食の罪を犯す。1764年ヴェネツィア財務官の執事は英王弟の訪問で劇を演じ主人筋の悪口を憤怒サタンに導かれて叫ぶ。1647年カリブ海の「宝島」の舞台でマルタ騎士団長の下に現れた淫乱アスモデウスは淫靡な夢に誘う。2273年シベリアの統制のとれた工業都市ベトベトで怠惰ベルフェゴールは人々を眠りに誘う。倦怠が支配した地球の回転は鈍り,天使と悪魔が同盟を結び,地球の回転を上げる努力をしなくてはならなくなった。〜悪魔が喜ぶことは人間とは価値が異なる。だから慣れるのには時間が掛かる。作家は1910年生ま
    れで1984年に亡くなっているアルゼンチン人。冒頭の引用で「読んで影響を受けても作家には責任はないよ・読者の責任だよ」と云っているが,まさにその通りだ。この小説は1970年代に書かれている。

全7件中 1 - 7件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ガブリエル ガル...
イタロ・カルヴィ...
佐藤 亜紀
伊坂 幸太郎
イタロ カルヴィ...
ダニエル キイス
アゴタ クリスト...
森見 登美彦
伊藤 計劃
畠中 恵
ポーリーヌ・レア...
ヘルマン ヘッセ
有効な右矢印 無効な右矢印

七悪魔の旅の作品紹介

地獄の大魔王に叱責され、七つの大罪を担う悪魔たちは獲物を探して時空を超える旅に出た。

ツイートする