夜の公園

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著者 : 川上弘美
  • 中央公論新社 (2006年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037207

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夜の公園の感想・レビュー・書評

  • 「いやあな感じ」(川上弘美の言葉を借りると)ってこんな感じか。というのを、まさに体感できた小説。
    ほんとうに、ずっと、いやあな感じが漂う小説。

    でもでも。
    いやあな感じが嫌というわけではない。
    夢中になって読んでしまった。

    リリと、春名の関係が、まるで私の友達と私みたいで。。。
    不倫や年下との恋よりも、女二人の、絶妙な関係がたまらない。

  • 20代から30代の5人の男女の恋愛いろいろ。
    メインは不倫なのだけど、さらっと書かれていて、ドロドロさはあまり感じません。
    内容的には、相当ドロドロなのですが。

    共感は出来なかったけれど、違和感は感じずに読了。

    各章が、それぞれの立場で書かれていて、順に語り手が変わるため、それぞれの気持ちがつかみ易かったです。

    面白かったけれど、前回読んだ『センセイの鞄』や『神様』といい、今回といい、もしかしたら、あまり私には合わないかも、とは思っています。

  • 登場人物達の心情になじみにくい小説ではありました。なんで、そんなことをしておきながらそんな風に考えられるんだろうという気持ちが出てきて、いまいち感情移入できませんでした。でも、リリの章は良かったです。自分の居場所を作ってきたはずなのに、いまの自分はどこにも居場所がないという空虚で不安な感じは良くわかりました。最後にリリにある変化が起こり、彼女の気持ちにも変化がおとずれるところは、じんわりと感動しました。

  • 不倫だったり、離婚だったり、すんなりといかない複雑な女の友情だったり、ドロドロとした恋愛なのですが、川上さんの文章は粘着質なところはなくサラリと読ませます。
    リリと春名は親友同士・・・のはず。春名はリリの旦那と不倫している。それでいて、ほかにも複数の男と関係がある。そのうちの一人の弟がリリの浮気相手。もうどっちにも共感できるようで共感できない感じです。

    各章で登場人物の視点が切り替わり、最後の章は代わる代わる切り替わり流れるように読めます。恋愛におぼれてしまう人間の脆さ。自分を捉えきれない不確かさ。それぞれの視点での感じ方。そんな描写が面白かったのに、もつれ始め、盛り上がるべきところがやけにあっさりと省略されてしまっている印象。そこが残念だったかな。

  • 隣に、男が寝ていて、
    自分はもう早々と目が覚めてしまって。

    その日は休日で、
    ただし空模様はそれほど芳しくなく、
    どんよりとした空だけれど、
    その光さえ、部屋に入れることがはばかられて。

    しかたなく、台所の明かりで、
    立てひざを突いて読んでいた自分を思い出して、

    その全てが、この本の感じなんだと、
    今、思う。

  • 【あらすじ】
    「申し分のない」夫と、三十五年ローンのマンションに暮らすリリ。このまま一生、こういうふうに過ぎてゆくのかもしれない…。そんなとき、リリは夜の公園で九歳年下の青年に出会う―。寄り添っているのに、届かないのはなぜ。たゆたいながら確かに変わりゆく男女四人の関係を、それぞれの視点が描き出し、恋愛の現実に深く分け入る長篇小説。

    【感想】

  • 不思議な作品だ。
    リリ。春名。リリの夫・幸夫。リリの愛人・暁。
    春名のボーイフレンド・悟。
    群像劇のような形で視点が変わって描かれる本作。

    主に描かれるのはリリと男たち、春名と男たちの関係。
    なのに根底にあるのはリリと春名、二人の女性の関係の物語だ。そう感じた。

    リリと春名は同姓であるゆえに埋められない関係の欠落があって、それを埋めるため男たちと関係を持つ。まるでそう感じられるほどに。

    淡々とした川上さんの文章はとても心地よい。

  • 非難轟々の不倫ものなのだけど嫌悪感なく読めた。わたしも大人になったのかな。。

    夜の公園で出会った年下の暁から、後ろ姿で一目惚れされたリリ。
    旦那さんを理由もなく嫌いになったり。
    親友の春名が旦那さんと不倫してたり。
    リリも年下の男性と恋愛して、子供ができたり。
    春名は暁の兄とも恋愛したり。

    すごい展開だけど、淡々としていて、心地よかった。
    なんとなく、登場人物みんなが満たされず、かわいそうになり、しずしずと読みふけってしまった。

    夜の公園に人生の鍵穴があるような。

  • ・「どうもしないよ」幸夫は答えた。
    どうもしない。なぜならば、何も起こっていないから。
    たしかに自分は春名と待ち合わせをしていたし、リリはその現場を目撃したし、おまけにリリは見知らぬ若い男とピザを分け合って食べてはいた。
    しかし、それだけのことだ。
    何も、起こってはいない。
    幸夫は心の中で、自分に言い聞かせる。
    たとえ目に見える出来事の奥にさまざまなことが隠されていたとしても、実際に目に見えないことは、起こっていないことと同じである、という幸夫の例の持論。

    ・ときどき、あたしっていったいどんな人間なんだろう、と春名は考えこむ。あたしって、ほんとのところ、ひどく空疎な人間なんじゃないかしら、とか。

  • 16/07/21
    平凡な幸せを壊すリリ。どうしてなんだろうね。どうしてひとは同じところに留まれないんだろう。変化を求めてしまうんだろうね。かなしい。

  • さらりとした複雑な人間関係。
    浮気やら不倫やらを取り扱っているのに軽い。

    2015 6/25

  • 穏やかな不倫

  • 不倫、浮気、寝取り、もの。
    語り手が1話ごとに変わるから
    相手の心情が分かりやすかった。

  • 表紙とタイトルからして
    こんな昼ドラ?みたいな内容だとは思わなかった。

  • なんだか登場人物がうまく繋がりすぎ...そして誰にも共感できず。

  • 真夜中の公園、非日常なサワサワした感じから始まり、あと少し、行ったり来たりする心の動き。好きだけど嫌いなあの感じ。そんな曖昧さが愛しい。と思った。

  • 「今わたし、ここにいる。リリは強く思う。」リリみたいな女性になってみたい。清潔感があって、ぼんやりとしていて、けれど誰のものにもならなさそうな、白い花の匂いのする、女性。

    春名とリリの関係性は、ちょっとわかる気がする。女は、本当にすきだと思える同性に出会った場合、恋愛感情や愛情よりもあっさりとした、けれどどの好意よりも心地のよい好意を抱くことがある。と私は思っているので。

  • 超おとぎ話。誰一人リアリティがない。でも悪くない。お風呂の中でぼんやり読むにはピッタリの本。

  • 川上弘美さんの作品にしては最後までこの5人の作り出す世界に馴染めなかった。誰一人可哀想とも思えない。
    とんでもない昼ドラ顔負けの泥沼ストーリーなのにどこかあっさりと感じる場面ばかりだった。正にタイトルにある夜のように。静かでひっそりとまるで全てのやり取りが水面下で行われていたかと思うほど。リリと幸夫は離婚をする際に言い合いはしていたけど、誰一人心からの叫びが1つもなかったように感じた。大人になるってそうやって自分を留めることなのかなぁ。

  • 川上さんの本は2冊目、やはりどのキャラクターにも共感できず読了。自分の周りを見渡してもここに出てくるような人は居ない。でも読後感では嫌いではない作品ではある。男たちの救われない結末…悲惨というよりない。

  • 不倫したり二股かけたり、到底自分とはかけ離れた世界なのに、どこかで見たような光景、いつか感じたような想いにドキドキしてしまいました。
    川上弘美さんの本、先生の鞄くらいしあ読んだことがなかったので、他のものも手にとってみようと思います。

  • 男の人って、あたしにとって何だろうと、春名は考える。自分っていったいどんな人間なんだろう、と考えるのと同じくらい、ひんぱんに。

  • 主人公のことをあまり好きになれなかった。

  • 装幀/中央公論新社デザイン室

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