- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120037207
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ドロドロの設定だけど淡々と進んでいく
-
おんなふたりの関係性が、彼女たちの恋愛まで決める。
-
リリと幸夫は愛し合って結婚したはずだった。
しかしリリはスーパーで出会った暁と関係を持ち、
幸夫もまたリリの友達の春名と寝ている。
ある日カフェで偶然この2組が一緒になり
お互いの浮気が知れることとなった。
リリは幸夫に離婚してほしいと頼む。
お腹には暁の赤ちゃんを宿して。
装丁:中央公論新社デザイン室
お互いが不倫というどろどろな状況なのに話は淡々としている。
感情も薄い。というか言葉になりきってないのか。
結局どの関係も実らないし男女って不思議。 -
不倫もの。どきりとした
-
リリ!同性だけどものすごく魅力的。こんな女に生まれたかったとおもう。
-
2010/10/19 視点が入れ替わる。他の作品に比べてあたたかみの少ない感じがした。
-
真夜中の公園を歩くリリ。
やさしい夫、立派なマンション、ちょっとした仕事。
申し分のない環境にいるはずなのに、どこか不満。
それは夫のことがそんなに好きじゃないから。
公園ですれ違うだけだった青年から
スーパーで声をかけられたことから、
なんとなく彼と会い始めるようになった。
リリの友人の春名は、リリの夫のことが密かに好きだ。
でも彼女は幾人かの男性と関係を持っている。
リリ、リリの夫、春名、公園の青年。
それぞれの立場に立って、物語が描かれていく。
読んだ後に、さびしくなっちゃった。ただただ。
人って満たされることがないの?って。
お互いがお互いを思いやってるつもりだったのに、
それが相手に伝わらなかったり、一方通行だったりして。
そして、フッと目の前からいなくなっちゃう。
ずっと一緒にいたはずなのに、相手を理解できてなかった。
こんなにさみしいことってないよね・・・。 -
主な登場人物は、主婦のリリ、その夫の幸夫、リリの親友の春名、リリの恋人の暁。
章ごとに主人公を変えて、それぞれの目線で物語が進んでいきます。
夜の公園を散歩するリリ、
スーパーマーケットで出会うリリと暁、
春名と幸夫、リリと暁、4人の遭遇。
それぞれのそれぞれに対する思いが交錯し、
自分という足場が徐々に揺れ始め、物語もまた動き始める。
さりげなく練られた構成、しっかりした人物の描写に安心感。
思いの割り切れなさとか、矛盾とか、そんなところも描かれていて、ソツがない。
でもそのソツのない感じを、感じさせないところがよいですね。
なかなかいい小説。 -
春菜のよくある女性らしい嫉妬とか情とかの複雑さ・正直さに以前から共感していたけど、再度読み直してみてリリの静としたたたずまいも好きになった。