ミーナの行進

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著者 : 小川洋子
制作 : 寺田 順三 
  • 中央公論新社 (2006年4月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120037214

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ミーナの行進の感想・レビュー・書評

  • 久方ぶりに読みましたが、随分と内容も設定も若い。この作家の特徴である死についてもまだ主人公自らに起きるものとは描きこまれていない。子供が主人公というのも手伝っているのかもしれないけれど、おそらく作家の年齢も影響していると思われ。
    また、挿絵もなかなか良いのですが、今回改めて気付いたのは、小川洋子は好きなスポーツ選手とスポーツへの描写が詩的ですな。特に猫田選手の讃歌は良い意味で偏執的と言えなくもない。でもとにかく愛が詰まっていて、読んでいて気持ち良いんですよね。

  • 学校へ通う母と別れて過ごすことになった、豪邸の伯母一家と朋子の1年あまりの思い出が描かれたお話

    世俗離れした豪邸や、カバのポチ子、幸せな家庭の他にもうひとつ家庭を持つ伯父さん、お酒やタバコとともに誤植探しへさ迷う伯母さんなど…
    小川さんが描くこれらの人々は、一風変わったところがたくさんあるのに、みんな寂しさを抱えながらも魅力的に描かれていました

    マッチ箱の物語も、ミーナの寂しさや葛藤が感じられる存在でしたが、わかち合える存在の朋子と出会えたことで、ミーナが次のステップに進んでゆく姿が印象的でした

    挿し絵がどれもマッチ箱のようなレトロであたたかみのあるもので、お話をさらに素敵にしてくれています

    『現実が失われているからこそ、私の思いではもはや、なにものにも損なわれることがない』

  • 私も子供の頃の楽しかった思い出は、大人になってもずっとずっと記憶に残ってる。ふと思い出した時の記憶が人生の支柱になっているというのは、私もそうかもしれない。一時一時を大切にしながら歳を重ねたいと思った。ポチ子に乗って登校しているミーナの姿は一度見てみたいかな。

  • いいなぁ。読んでいてほっこり温かい気持ちになれる。ミーナがマッチ箱の絵から生み出す物語が好き。マッチを擦るシーンも印象的。コビトカバに乗って通学する光景が見てみたい。住んだこともある町が舞台なのと、動物の中で一番大好きなカバが出てくるということでこの本は評価高いです。また読み返したい。

  • コビトカバ「ポチ子」
    世界三大珍獣
    絶滅危惧種

    マッチ箱の絵と物語が好き

  • ポチ子に乗って通学する従妹のミーナと芦屋に住むその家族の物語を描く大人の絵本。マッチ箱などの挿画が印象的

    随所に散りばめられた魅惑的なフレーズ

    マッチ箱の箱を作り、お供にはポチ子を連れて、小さな箱の世界を彼らは行進してゆく

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||O
    資料ID:50600285

  • しばらく本を読んでいなくて、久しぶりに落ち着いて読んだ。
    静かに物語が進んでいき、ミーナや、家族みんながステキだった。
    ポチ子や米田さんとのお別れには涙した。

  • 1年間だけ、伯父の家族とともに暮らすことになった朋子。緩やかに流れる日常を描いているのだが、朋子にとっては驚きと発見の連続。微妙な問題を抱えながらも、完璧な調和が取れていて、愛にあふれている家族。
    優しい温かい気持ちになった。

  • 何も特別ではないのに特別な一冊
    芦屋での一年は季節を追って、朋子とミーナたち一家の出来事を事細かに本当に小川さんが体験したかのように具体的に映像的に匂いまでわかるくらい描写を入れて320ページにも渡って描いているのに、芦屋を離れたのちの何十年は最後の7ページだけ。「子供の頃想像していたよりも、月日が早く過ぎていっただけのことだ。」とあるが本当に共感できるし、これはいかに朋子にとっての芦屋での一年が濃密で鮮やかな思い出であるかがわかる。誰かにも同じこと言われたな。私もきっとだんだん大人になるにつれて時間が過ぎるのが早く感じるんだろう。でも出来る限り本当に大事なものをこぼさずに見逃さずに生きたい。

  • 半ばくらいまで
    なんか淡々とした話しだな、って。

    ミーナの行進。
    ってカバに乗ってるだけじゃん!って。

    そんな風に思いながら
    読み進めてたら、途中から
    ググッとイイ感じ。
    朋子の語りがイイ!
    最後もイイ!

    こんな感じの本は初めてだったなぁー。

    そう、挿入されているイラスト、イイ感じ。
    最初多すぎ?と思ったけど逆にこれが
    本をイイ感じにしてくれていたのかも。

  • 子供の受験校の国語の問題に使われていて興味を持ったので読んでみました。
    不思議な家に暮らしているミーナにビックリだけど、なかなか面白かったです。

  • 病弱な少女が「死」の不安を乗り越えるお話。
    理想的で幸せそうな物語だけれど、闇が時折見え隠れする。小川洋子という小説家の持ち味が、今更ながら掴めてきた気がする。

    挿し絵がとても良い。
    レトロな色合いが小説の雰囲気によく合っていた。部屋に飾りたくなる。

  • 朋子は中学1年生、家庭の事情で1年間神戸の伯母さんの家で暮らすことになる。
    飲料メーカーの社長の伯父さんの洋館立ちの家には、伯母さん夫婦、いとこのミーナ、ドイツ人のおばあちゃん、家族のような米田さんと小林さん、そしてカバのポチ子が暮らしている。
    時々ぜんそくの発作を起こすミーナ、いつの間にか姿を消す伯父さん、普通の家族とはちょっと違うけれど、それでも穏やかに、互いを気遣いながら静かに暮らす人々。
    清涼飲料水を配達する青年や図書館の青年や、スイスに留学しているミーナの兄などが時折登場するだけで、極端に登場人物が少ない、そしてその3人の青年達はミーナ達に影響を与える青年達で、必要不可欠な人たちだ。
    ほとんど家族だけ家庭内だけで話が進んでいく、特別に驚くような事件も起こらない、その分とても濃密といえるだろう。
    1年が終わり、朋子が実家に戻ってから後の話が補足的につづられていて、その後はいろいろなことがあったんだな、とわかる。
    だから何なんだ、といってしまえばお終いなのだが、朋子とミーナが過ごした1年間がたった1年間が、たまらなく愛おしくすばらしい時間であったということが読み手にもひしひしと伝わってくるのである。

  • 何となく違和感を感じる
    お伽話のような家族の物語。
    重大なことは静かにはじまる、とは
    なるほど納得。
    色々な物が内包されていて面白かった。

  • 小川洋子本人が「芦屋で素敵な家を見て、ああいうお屋敷に住んでるのはどんな人だろうと想像してできた物語」というようなことを言ってたけど、内部は見てないのか、描写は少ない。だから、実際そんなお屋敷に住んでいた人が書いたような濃密さはない。
    小川洋子にしてはグロテスクなところが少ないので、一般受けしそうな感じもするが、細部がかなりグロテスクな『猫を抱いて象と泳ぐ』に熱烈なファンが多いからよくわからない。
    毒を抑えた愛らしい作品。挿絵もとてもいい。
    まあ『塩狩峠』か!みたいなところあったけどね。
    小川洋子の毒とグロが好きな人には物足りないかも。

  • もっと前にこの本に出会いたかった。中学生の自分が読んだらどんな視点で捉えたんだろう。これほどまでに相手の事を深く大事に思えるそんな人になりたい。

  • 赤毛のアンみたいよと勧められて読みました
    ひなたぼっこしているような気持ちになれる本です

  • 中学1年の1年間を、従妹の家に預けられた主人公。
    ひとつ年下の少女「ミーナ」や、コビトカバの「ポチコ」
    優しく暖かな家族たち

    不思議な柔らかさに満ちた日々が心地よく
    ノスタルジックな1冊

  • 中学生の女の子が親元を離れて、親戚の家で1年間暮らす物語。
    ミーナは、主人公の従姉妹。

    ミーナの行進。
    あ、こういうことだったのかー(笑)って。
    ポチ子かわいい。

    芦屋とか、自分の知ってる地理が出てくると読んでて楽しいですね。
    オリンピックとか実話のネタが結構入っていたので、同世代(70年代?)の人が読むと、主人公と自分を重ね合わせて読む楽しさがあると思います。

  • 久しぶりの小川洋子さんの本。たまーに、こういうほのかな話を読むと心が浄化されて気持ちいいね~。

    登場してくる人みんなイイ人ばかりで、ミーナが喘息だったのしろ、伯父さんが帰ってこないにしろ、伯父さんを待ってる伯母さんにしろ、ローザおばあさんが結婚してから離れ離れになった家族のこと、いろいろあっても毎日平和にのんびりした生活がこの本にはある。
    こういう「こころのゆとり」って大切だと思うな~。

    いとこ同士がいつの間にかかけがえのない家族以上の親友以上の存在になってる姿は、まるでローザおばあさんと米田さんの様。

    メルヘンっぽくて実は現実の世界で、本を読んでるときだけ自分が別世界にいたように感じさせてくれる本だった。

  • 主人公の少女が母親の都合で従兄弟の家に一年間居候になる1年が書かれている。従兄弟はドイツ人のクォーターである一つ年下のニーナ。芦屋の豪邸に住む彼女との暮らしは新しい体験が一杯。

    ハードカバーや挿絵がとても可愛いくて持ち歩いていてとても愛着があった。

    心温まるストーリーで、自分の小中学生時代を思い出しながら読んでいた。

  • マイノリティな幸せや切なさを表現することが多い小川洋子さんの小説の中では珍しい「可愛らしい」「幸せな」小説だと思う。
    小川洋子さんを読むときの癖で、突然何があっても大丈夫なように気持ちを身構えて読んでいたので、私には拍子抜けでもあった。

  • いとこの家に預けられた中学一年生の朋子、いとこの家には1つ年下の女の子ミーナがいた。暖かいいとこのお家の人々、ミーナとペットのカバ(正確にはコビトカバ、偶蹄目カバ科コビトカバ属)のポチ子との交流。
    30年後の朋子が当時を懐かしむような形で物語が進んでいるためか、郷愁を感じる。やわらかな物語。

  • やさしくてあたたかい時間がゆっくりと流れる。
    このまま、あと何百頁でも続いて欲しいと思った。

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