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- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120038327
感想・レビュー・書評
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本書は普通の歴史本とはかなり様相を異にする。叙述詩を思わせる展開。短編だが各々の物語につながりえを感じる。元の最後の皇帝に始まり明の皇帝そして最後は壱岐に流された後鳥羽上皇。各皇帝の心の推移を詩のような流れでつないでいる。前作も是非読んでみたい。ただ最後の章はいまいちかな。
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『安徳天皇漂海記』の姉妹編。
はじめての短編集で美味しいとこどりな一作です。
幾多の王朝の滅亡の日、帝王の傍らには鈍い光を放つ琥珀色の宝玉があった。
炎の照り返しで赤く染まる琥珀の玉。血の海に浮かび、ぼうと光を放つ禍つ玉…
幾多の死を見つめ続けた宝玉の最期が清清しい。
この方の文章を読んでいると映像が立ち昇ってくるんですよね。
マッドハウスさんあたりでアニメーション化して頂けないでしょうか。