クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky

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著者 : 森博嗣
  • 中央公論新社 (2007年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038402

クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Skyの感想・レビュー・書評

  • 「僕」とは一体誰なのか。読み返してもよくわからない。多重人格?クリタだと思っていたけど、やっぱりカンナミなのか、クサナギなのか。「僕」も自分が誰なのかわからない。記憶もどんどんあやふやになり、クリアなことは飛ぶことだけ。飛べたら満足。このよく分からない感じがすごく好き。

  • 最後までえー誰ー!って思いながら読了。もしかして、一人の人の物語ではないのだろうか、それさえ疑ってしまう。わからぬ…わからぬよ…

  • 最後の一冊。
    シリーズのどこから読んでも楽しめるという話だったが、確かに、結末をスカイクロラだとして、どうやってあそこに繋がって行くのか、色々考えながら読んだけど…最後までやられた…
    ただただ流れて浮かんで行くような文章の方々に、きっと謎を解く鍵があったに違いない。
    でも雰囲気に飲まれすぎて、絶対見逃してる。
    再読してもいいなと思える作品。
    話の中では邪魔者だけど、ソマナカが居なかったら意味不明だったな…。
    クサナギに記憶が錯綜するような所はないから、クリタなのか、カンナミなのか。
    スカイクロラだけ読んだ時点ではクリタ=カンナミだと思ってた。

  • ★2014年7月27日読了『クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky』森博嗣著 評価B

    スカイ・クロラシリーズの完結作。前作で撃墜されて負傷、入院したクリタ・ジンロウが主人公。病院を抜け出して、フーコと車で逃げて、キルドレの秘密を知るサガラ・アオイのところへ助けを求める。

    しかし、軍を運営する会社の追及の手は厳しく、結局、クリタは追手の僚機4つを撃墜。図らずもその能力の回復を皮肉にも証明する。サガラは死に、クリタは前線へ復帰することとなる。

    その復活には、サガラがクリタに病院で射った注射により、キルドレに復活させていたことが大きかった。

    他の方の感想にもあるとおり、一作目のスカイ・クロラは実はシリーズ最終作で、このクレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Skyを読んでからスカイ・クロラに戻ると全体が理解できるというトリック。たまたま私は、気が付かずに、2作目から読んで、4つ目にスカイ・クロラを読んだので全体がよく理解できました。

    その手法が良いのかどうか?私には分かりませんが、やはりトリックを弄すると言っても、読者にもう一度読み返しをさせるような筋立ては反則かなと思います。

    まあ読み返したくなるようなフワッとしたつかみ所のない、新型小説ではあります。アニメ好きじゃないとちょっとダメでしょうねえ。

    今日、ここまで読み終わってから、初めてアニメ映画スカイ・クロラ押井守監督を見ました。
    やっぱり小説のほうが数段テーマを理解しやすいかな?アニメでは戦闘でしか死ねないキルドレの戦闘機乗りの苦しみが表現しきれていない気がしました。

  • 『スカイ・クロラ』シリーズの刊行5作目。刊行1作目の『スカイ・クロラ』に繋がっていく物語。

    夢なのか夢じゃないのか。フワフワとまどろんでいる感じが、これまでの作品の踊るような内容とも融合して、夢見心地なままで読み終えました。クリタ、カンナミ、クサナギ、いったい誰?
    こんな夢の中で浮かぶ、空の中で浮かぶ、そんな感じがとても魅力的でした。

    シリーズ全体を通しての感想ですが、こんな不思議な小説は初めて。好みの分かれる作品だとは思いますが、自分は好きです。読了後の何ともいえない感覚が忘れられず、何度でも読みたくなるんですね。『スカイ・クロラ』中毒ってとこでしょうか。
    意図的に現実世界の雑音が消されていて、純粋に『スカイ・クロラ』の世界に入り込めるので、日々のストレスから解放されるのもイイですね。

    さて、残るは『スカイ・イクリプス』のみですか。これはスピンオフのような短編集とのことで、また中毒が発動したときに、手に取ろうと思います(笑)

  • スカイクロラシリーズ-5。病院を抜け出した僕の物語。思い出せない記憶と、幻想と現実の混在。
    ここまでよんで、またスカイクロラに戻ってシリーズをループすると楽しそう。

  • 結局僕って誰だ!クリタ?クサナギ?カンナミ?冷たい美しい文章に溜め息が出る。章のはじめに挿入されている少年から大人への過渡期を美しく描いた作品である『草の竪琴』がひとつのキーだと思う。もう一度『スカイ・クロラ』を読みたい。今ならきっと、この美しい世界を前より理解できるから。2011/241

  • 病院を抜けだした僕は、フーコとふたりであてのない旅に出た。
    空を飛ぶこともなく、地上を車で移動する。そして僕はたくさんのことを忘れていく。
    思い出せないことがたくさんある。
    そして追ってくる誰か。
    僕を撃ちにくるのは、誰だったっけ。
    ………そうだ、「クサナギ」。

    地上の不自由なこと。
    逃げ場がない。どこへも逃げられない。
    もうこれ以上、墜ちられない。
    なにもいらない。
    軽いほうがいい。
    空には軽いものだけが上がってくる。
    自由なものだけが。
    また会おう。また、踊ろう。
    これが僕らの場所。
    いつか眠る場所。

    「ブーメラン、飛んでいるか?」

    たとえ地上ですべてを忘れても、彼等はいつか空へと帰る。
    飛ぶために生まれてきた子どもたち“キルドレ”の果てしない物語「スカイ・クロラ」シリーズ完結編。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||M
    資料ID:50700207

    2008/8/2公開予定『スカイ・クロラ』原作シリーズ

  • 名前なんていらない。

    名前が僕を地上へ縛りつけるなら

    忘れてしまいたい。

    何もかも。

    でも飛び方だけは覚えてる。

    絶対に忘れない。

    何度人生をやり直しても

    これだけは、絶対に。

    僕の命が潰えても

    綺麗な飛び方は

    空に置いていくから

    散りばめておくから

    香るように

    僕を辿って

    散香で逢いに来て。

  • ――たった今こうして、彼女と抱き合っていることと、まったく同じなのだ。温かさを確かめるために、操縦桿で優しく相手を抱き、接吻けるように機銃を向ける。これが愛だろうか?あれが愛だろうか?‥‥最大の疑問点は今回の語り手は誰なのか?ということだけれど、さっぱり解らない。仮説としては1.「僕」はクサナギでフーコの事等辻褄が合わない箇所はクサナギの全くの想像、夢2.複数いるそれぞれの記憶保持者の物語を繋ぎ合わせた3.困難は分割せよ、最初から同じような容姿・思考の人が複数人居る4.クサナギ・クリタ・カンナミとは

  • なんと、誰が主人公なのかわからなかった!!

    クリタだと思ってたら、あれ、これクサナギかも…とか考え始めたら最後にカンナミかも…

    これまでのシリーズもふんわりなんとなく読みすすめられて楽しかったのだが、ここにきてふんわり読み終えたらあまりにも消化不良な事態に。
    短編集でスッキリできることを信じてとりあえず読了。

    このシリーズもとりあえずこれで終了だが、この世界観とお別れするのが寂しいくらいはまってしまった。
    主人公たちはそろって感情に乏しいのになんでこんなに愛おしいんだろう。純粋さゆえだろうか。

    最初に読んだスカイクロラをもう一度読みたいと思った。

  • ここにあるのは、
    空気、
    二機の飛行機。
    そして、
    見つめ合う目だ。

    ------------------------

    キルドレでなくなったものが、キルドレに戻る物語、だろうか。 結局、“僕”が誰なのか分からなかった。読む順番が正しくなかったからだろうか。どうせ正しい順番など分かっていないが。
    今度、これを読んでいる知り合いと話したい。真相を、結末を。

  • 空へ・・・

    【内容】
    主人公が誰かはわかりません。
    当初、クサナギのようでもあるし、クリタのようでもある。カンナミではないと思える。まだ知らぬショウジかもしれない。
    森博嗣さんの作品ではよくあるパターン。誰でもありうるので、最後に誰だと思えるのか楽しみに取っておいたらいいでしょう。
    ただ、決定的かもしれない記述はわりと早いうちにありはするのですが。
    あるいは、「海獣の子供」が、個であって個でないのと同様、キルドレも・・・と考えてもいいかもしれません。
    途中で主人公が入れ替わったような気もしますし。

    前巻に引き続き登場のサガラ・アオイとともに逃亡します。
    彼女も含め、皆、それぞれの正義を、思いを押しつけてきます。
    戦うとは何?
    押しつけられたまま流されてゆく「僕」。
    アイデンティティの崩壊に悩み・・・はしてないんですね、これが。
    名前なんか無意味だ。
    ただ空への希求を抱きながら。

    【感想】
    この巻は、妙に感情を揺さぶられます。
    主人公の不安定さ、純粋さ。
    石ころのように、変わらぬまま転がっていく「僕」。
    抜け出したいが、抜け出せなくてもしかたがないといういくばくかの諦念。
    どこか身につまされるところがあるのでしょう。

    (2013年01月23日読了)

  • アニメ化されて、森さん好きじゃなくても知れ渡ってきた感じですね。
    ファンとしては嬉しいような寂しいような。
    「スカイ・クロラ」を読んだのは、多分前の前の会社のとき。
    あーあのときいろいろきつかったよなぁとかシミジミ。
    わたしのちょうど濃かった時代を通して読んでいた本。
    だから、個人的にかなり思い入れがあります。
    絵本を読むみたいに、サラになりたいときにはオススメです。
    主人公は、ちょっとイチローっぽい。
    イチローが野球を好きなように(好きか知らないけど)主人公も飛行機の操縦が好き。
    はたからはストイックに見える生活をしているのも、好きだからってだけ。
    本人は苦でもない。
    逆に、苦じゃないかと思っている外野の気持ちが理解できないぐらい。
    何かを好きで取り組んでいる人がいたら、周りの人にはとても良い影響があるはず。
    この本をそんな風に読んでくれたらわたしは嬉しいな。

  •  ようやく読みました、「スカイ・クロラ」シリーズ完結編。
     ええと、うん、よく分からなかったというのが一番の印象。結局どうつながっているのか。この話から「スカイ・クロラ」に繋がるのかな。もう一度はじめからゆっくり読み返さないといけないなぁ。最近そんな話ばっか。もうちょっと読者に親切なつくりにしてもらいたいけど、そうされたらされたで物足りないんだろうね。
     主人公は前作のクリタ・ジンロウでいいのか? でも前作をちらっと最後だけみたらクリタさん、飛行機が落ちて病院行きになってます。今作の主人公はサガラに撃たれたから? つか、サガラ・アオイっていつから出てた名前だっけ。
     キルドレがどういう人たちなのか、なんとなく理解できました。サガラの説明がとても分かりやすかった。すべてを合理的に、無意識に行ってしまうから記憶に残らない。概念だけで物事を捉えるようになると。
     結局サガラはキルドレをキルドレでなくすための実験をしていたのかしら。女性のキルドレはキルドレでなくなることが可能だけど、男性はそうじゃないって言ってたし。じゃあ主人公は男性? まあ、はじめフーコと逃げてたしねぇ。でもそうするとラストのソマナカの言葉がおかしくないか? 非武装地帯で暴れたパイロットがクサナギ・スイトだったって。ってことはこの主人公ははじめからクサナギだったってことか?
     ぱらぱらっと前作までをめくって気づく、クサナギとクリタは同じ「ブーメラン」というコードネーム。今作のエピローグからしてカンナミくんも同じコードネームってことが分かる。じゃあこの三人は同一人物? 性別すら超える? むしろカンナミくんもクリタさんも女だったりして。あるいは体は違うが思考回路は同じ、とか。いや、ないな。肉体の変化がないって言ってたし。
     誰か読み込んで、タイムテーブル作ってくれないかなぁ。
     抜粋。ラストの一文。これを読むために金を払ったと言っても過言ではないな。
     ブーメラン、飛んでいるか?

    07.08.03

  • 飛行機の中で読んだ。飛んでいる時の描写はなんとなくしかわからないけど、ずっと空にいたいという気持ちは分かる。
    キルドレでなくても、長く生きていれば記憶は曖昧になって、それは悲しいことだけど、とにかく今を生きるしかないのかなって思う。

  • 飛行機の墜落で描かれる死は、幻想的で詩的で抽象的だったから、射殺されたときの「僕」と、射殺される前のありありとした描写で描かれる僕の生と死の軌跡は、それまでと比較してとても鮮やかに描かれている。

    本書での『僕』が誰であったのかは分からなかったけれど、それがこの本らしくて素敵だった。僕、は他の誰でもなく、ただ僕である。

  • スカイクロラシリーズの最終巻でした。時系列的には、2作目が最初で、1作目のスカイクロラが最後になるので、この巻はつまり、スカイクロラにつながる内容となっています。これまで散りばめられていた伏線がまとめて明かされた感じです・・・いや、そのはずなんですが、もうすでにシリーズも5冊目だからか、なんかあんまり謎が解明されたことが理解できず、ぼやけた印象で終わってしまいました。もう一度、スカイクロラを読まないとダメかも知れません…。

  • このシリーズの良さは、飛行機に乗っている時の時間の書き方だな。
    良かったです。

    ちょっと、現実と夢が交雑して、分かりにくいのが、難。

  • 作品内時系列的には4作目になるが、テーマが同じだし同じ考え方のキルドレ一人称で書かれているので、読んでて何冊目かわかんなくなる。AC/DCのアルバムのようだ。

  • クリタはクサナギに殺されて、ゆえに、途中からサガラと一緒に逃げていたのはクサナギなのだろう.たぶん.
    この巻では、登場人物たちが地上にいる時間が長かった.地上は地上に住むものにとっては安心できるところだが、空に心が住むものにとっては、澱んだ空気にしか感じないのだろう.
    自分では自分の名前を呼ばない.名前とは他人のためにあるものか.自分とは何であるか、誰であるか.それは、何事を成すかによるのではないか、「僕」が誰だか分からない本巻を読んでいて、ふとそんなことを考えた.

  • スカイ・クロラシリーズの5作目。シリーズはスカイ・イクリプスへと続きますがストーリー的にはオチをつけた作品?

    わからない。わからない。わからない。

    結局、キルドレは脳と肉体をリセットされて再利用されるってこと?
    クサナギ=カンナミ=クリタであって、時々デジャヴのように記憶障害が起きるってこと?

    しかし、男女の違いやパイロットとしての才能の違いまであり同一人物と断定するのも難しい。

    考えられるのは人格を変え精神を新たな肉体に移しかえる技術があったとか。それなら与えられた人格や肉体によりそれなりに技量に差がでたりも...。
    あれ?それじゃ器を移し替える意味ないし、アレとアレのつじつまも合わないか。

    「ブーメラン」のコードネームが、ループする人格を指している様な気もするけど。深読み?

    うーん。結局、いくら考えても読み直してもわからないものはわからないということがわかりました。

    今回の戦闘は殆どが主人公の頭の中の妄想(記憶?)。死の危険のない戦闘は読んでいてまったく緊張感も高揚感もなくあまり楽しめませんでした。

  • 明かされない「僕」が病院を抜け出し、最初はフーコと、次にサガラアオイと逃走する。

    相良の言うようにキルドレは記憶を無くして生まれ変わるってことなのかな。

  • 難しかったです。
    「僕」が誰かというのが明確に書かれておらず、読了しても結局解りませんでした。

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