幕末の朝廷―若き孝明帝と鷹司関白 (中公叢書)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038839

作品紹介・あらすじ

孝明天皇といえば、近年の研究では、朝廷の実権を握る摂関家や、開国を迫る幕府に、敢然と立ち向かった豪胆な性格の人物とされる。しかし史料から浮かび上がるのは、周囲への配慮と優しさをみせ、重大な決断を迫られて苦悩する姿である。孝明天皇の実像とは?なぜ岩倉具視ら中下層公家集団が発言力を持つようになったのか?本書では、考明天皇や関白鷹司政通らの動向を中心に、公家社会の実態に迫り、幕末史の新たな視点を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 2016.7.15読みかけのまま放置本でした
    家近先生の最新研究で、今回改めて読み終えて、その内容の斬新なことと、通常と違う奉公からのライティングで全く違う幕末の光景が見えました
    此の本買うわ

  • 興味をもって読める部分もあったが、途中から読んでいてつらくなった。
    やっぱり朝廷は難しい。。

    参考文献を参考にさせていただきたいです。
    あと、この内容とは関係ないけど、家近さんの『稽徴録』読みたい。

  • [ 内容 ]
    孝明天皇といえば、近年の研究では、朝廷の実権を握る摂関家や、開国を迫る幕府に、敢然と立ち向かった豪胆な性格の人物とされる。
    しかし史料から浮かび上がるのは、周囲への配慮と優しさをみせ、重大な決断を迫られて苦悩する姿である。
    孝明天皇の実像とは?
    なぜ岩倉具視ら中下層公家集団が発言力を持つようになったのか?
    本書では、考明天皇や関白鷹司政通らの動向を中心に、公家社会の実態に迫り、幕末史の新たな視点を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 孝明天皇は豪胆な性格の持ち主か
    第2章 幕末期的状況とは何か
    第3章 ペリー来航とその影響
    第4章 ペリー再航後の朝廷
    第5章 孝明天皇はなぜ開国路線の前に立ちはだかったのか
    第6章 安政五年の朝廷

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • とても役にたった。
    幕末、というのは
    単にペリーが来航したことにはじまったことではない。
    どの時期を持って幕府の末期的な状況がはじまったのかは人それぞれの意見があるだろうけれど、
    とりあえず私は幕府の財政が緊迫し始めたころから、その端緒は見えていたのだと思う。
    あとは、ペリー以前にも外国船は日本にやってきたし。
    眠れる獅子と謳われた中国がアヘン戦争でイギリスに歯が立たなかったことも日本がビビることになった理由。

    ま、そんな感じですよ。行がなくなりました(笑)

  • 幕末的状況として、
    黒船来航後、西欧に学んだゆえに平等観念が芽生えたのではなく、
    身分に捉われることなく衆議を尽くすという下地ができていたから、
    西欧の平等観念をすんなり受け入れることができた、という理解でよいだろうか。
    「天下は一人の天下にあらずと申す儀もこれ有り候得ば、万民納得仕らず候では内外混乱すべく存じ奉り候、・・・」

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著者プロフィール

1950(昭和25)年、大分県生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。中央大学博士。専攻は幕末史を中心とした日本近代史。現在、大阪経済大学特別招聘教授。主な著書に『その後の慶喜』(ちくま文庫)、『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)、『西郷隆盛 維新150年目の真実』(NHK出版新書)、『ある豪農一家の近代』(講談社選書メチエ)、『老いと病でみる幕末維新』(人文書院)、『江戸幕府崩壊』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『歴史を知る楽しみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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