虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめた

  • 48人登録
  • 2.77評価
    • (0)
    • (3)
    • (13)
    • (4)
    • (2)
  • 9レビュー
著者 : 佐藤万作子
  • 中央公論新社 (2007年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038853

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたの感想・レビュー・書評

  • 事件を知ったときは ありえない!! 
    と 思ったものだ

    なので、著者の歯切れの悪さに
    なんだか嫌な感じを抱き続けつつ
    読み進んだ

    が、読了後、少し感じ方が変わった

    少年にも食べないという意志があったのではないか
    それが不幸な事情が重なり、
    食べられない状況に至ってしまったのでなないか

    食べようとしても食べられない
    引き返せる限界があることを知らなかったのではないか
    知らずに引き返せないところに行ってしまったのかも

    すぐに病院に連れて行かなかったのは
    弁解の余地はない
    とはいえ、思ったよりも複雑な事情があったのではないか
    改めて 親子の難しさを考えさせられた

  • 犯人側の言葉だけで綴られたリポートだから
    犯人寄りで仕方ないけど
    虐待した実父と継母の言い訳にもならないような主張を聞いていると
    ムカムカしてしょうがなかった。

    でも実際、加害者というのは
    このような自分勝手な見地にたてるからこそ加害者なんだろうな。

    捕まり保身に走るだけで
    被害男児への申し訳なさが見えてこない

    罪の意識を感じ真摯な態度を
    どうしても期待してしまう私は
    読んでいて救われない気持になる。

  • 三浦しをん「本屋さんで待ち合わせ」より。この事件も衝撃だった。15歳で餓死だなんて。監禁されていたわけでもないのに、なぜ逃げなかったのか。でも暴力にさらされていた人にそこを責めるのは酷だと思う。筆者自ら書いているように、手紙や手記をやり取りできた継母(内縁の妻)サイドに寄って書かれてる感はある。本人は今どんな状態なんだろうか。弟は。母の連れ子は。この事件を機に、児童虐待防止法が改正されたそうだ。この本でも書かれてるけど、ほんと児相の職員を増員しなきゃダメだと思う。本気で虐待をなくそうと思うなら。加害者となった親だけが悪いのではないのだ。弱者がより弱者へと怒りをぶつけ、暴力をぶつけ。

    2016.1.10
    まさかの再読。全然覚えてなかったよ。しかし、衝撃的な事件だったよな。今どうしていることか。ほんと虐待って根深い。内縁の妻があれだけ憎んでいた夫との文通を始め、いきいきとしてる、というのにぞっとする。男に依存しないとダメな人なんだろうな。こういうのって治らないんだろうか。しかし、一郎、二郎がなぜこんなに育てにくかったのか。単に祖父母に甘やかされてたからだけなのか。何か障害があったんじゃないか。そういうことは全然書かれてないし、噂にもなってなかった。まぁ被害者側だしな。

  • 副題の「義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめた」はよくないと思う。食事を直接与えなかったのは義母だが、無関心な実父、とりまく環境が複雑にからまりあってここまでさせたのだから。筆者が交流したのが義母だったからという理由は勿論あるとしても。

    自分が加害者のような立場だったらどうだろうと思うと、簡単なことは言えない。わかるところもあるから。ただおかしいと思うところや、供述が嘘かもしれないと思うところもある。
     結婚相手は選べるし、縁をきることもできるけど、子どもは選べないし一生責任を負わなくてはならないことを考えると親になるのが恐い。殴られることで親との肌接触を満たしていたという仮説が辛かった。

    長男は勿論だけど次男、母の連れ子に少しでも良いことがありますように。(あぁ、なんて無責任な感想なんだろう。)

  • いやー、しんどい内容でした。最初はひどい両親の内情が分かるだろう程度で予約して、読み始めたのです。ひどいところもたくさんありました。親になったから親らしく出来るわけではないことも日々感じるし、とんでもない親は日常目にします。でもそれは大きい小さいはあっても私がやるかもしれないこともある。自分自身は一生懸命なのに、それがちっとも報われないこともたくさんあります。


    私は育児を楽しんでいるとは言えないので、ほんの少しの差で私が虐待をする可能性もあるだろうと思うこともあります。私は、何て言うか一生懸命やらないとダメなんですよね。ちゃんとやらないと納得出来ないんです。子供の評価は自分の評価だと感じることもとても多いので。


    でも最近読んでいる本の影響で、子供がどうしたいかをちゃんと分かってあげないといけないことを知り、自分を反省する日々です。





    この犯人となった実の父親は、もうどうしようもない人だと思います。この人が親をやる資格はないし、そんな親のもとに子供を置いておけば、遅かれ早かれ何か事件が起こっていただろうと予測出来ます。自分のことしか考えない人は、誰かの面倒を見るなんて無理なんですよ。それでも親になりたいと思っているなら救いようがありますが、自分の欲求が満たされていないと生きていかれないわけですからね。


    でもそんな人と結婚しようと思った人がいて、その人が一生懸命子供を育ててくれた。犯人にはなっていますが、父親の新しい奥さんは被害者かもしれないと感じました。





    長男がここまでになる前に何とかなっただろうと最後まで思いました。





    今子育て真っ最中の私にもズシンと心に残る、何とも切ない事件でした。


    長男が回復することを願います。

  • 2003年11月に起きた岸和田中学3年虐待事件のルポ。なぜ義母と実父は餓死寸前になるまで少年を追い詰めたのか?を裁判や義母との文通、取材などを通してさまざまな視点から書いてあります。どこか現実感のない加害者2人に相当な違和感を感じました。虐待している意識は全くなかったのではないか?と感じます。重苦しいルポでした。

  • 監禁されていたわけではないのに、歩けるうちに逃げなかったのはなぜ。
    電話だってかけられたのに、祖父母に助けを求めなかったのは、なぜ。
    考えれば考えるほど・・・・・哀れです。

全9件中 1 - 9件を表示

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたを本棚に登録しているひと

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたの作品紹介

2003年11月、岸和田市で体重24キロの中3少年が、脳萎縮、皮膚潰瘍を伴う意識不明状態で救出される。家庭はいかにして危険な密室と化したのか-加害者の一人である母親と3年にわたる交流をもち、その心の底を覗いたルポルタージュ。

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめたはこんな本です

ツイートする