静かな爆弾

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著者 : 吉田修一
  • 中央公論新社 (2008年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120039171

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静かな爆弾の感想・レビュー・書評

  • バーミヤンの大仏爆破について取材をするジャーナリストと、耳の不自由な女性との恋愛の話。

    他の著作にもれず、今回も読みやすかった。
    そして、吉田修一は余白が多い作家だとつくづく思った。
    文字数が少ないとかそういうことではなくて(この本は、実際ページ数も文字数も少なく、あっという間に読み終わったのは事実だが)、余分なことを書かないというか、読み手に委ねる部分が多いというか、そういうこと。
    だから、言葉は少ないのに、いろいろな思いが胸中に膨らんでくる。
    やはり、うまい作家なのだと思う。

    本作はあまり物語の起伏は多くなく、作中度々語られる、怖いような「静けさ」は妙に伝わってくる。
    そのあたりもあってのことだとは思うが、最後、彼女に起きたことについて具体的には全く触れられていないのが、ちょっと消化不良気味かな…。

  • はなさない
    ってことは
    よけないことが伝わらないってこと

  • 近いはずなのに世界が違う切なさ。
    近いはずなのに一番奥のものを飲み込んでさらけ出せないようなもどかしさ。
    空白が凛と響く小説でした。

  • 読了日2012/07
    主人公の俊平は、ある日偶然耳の不自由な響子と出会う。
    毎日、仕事に忙殺されている俊平は、静かな世界を生きる響子に惹かれる。
    俊平は自分勝手ですごく嫌な男だけど、もし自分が男だったら。。。こんな感じだったかも・・
    なんとなく、俊平の肩を持ちたくなるのは、そう思うからかな。
    題名通り、静かな恋愛小説。

  • やっぱり吉田修一さんは上手い作家さんですね。
    主人公と知り合ったばかりの聴覚障碍者の彼女の恋を描いた作品。彼女を愛しながらも、思わぬ感覚の違いに戸惑う主人公が綿密に描かれます。
    一方で、特に後半は芸能系ジャーナリストである主人公が畑違いのドキュメンタリー制作にのめり込んでいく姿に分量が割かれます。ただ、恋か仕事かという選択ではなく、あくまで二人の仲の一時的冷却のための背景だと思います。
    逆に主人公や彼女の心理的な流れは余白を残したような書き方で、解釈を読者に委ねているようです。
    その結果、両者(仕事と恋)の構成比率に多少違和感を感じてしまいます。恋については一方的に主人公側から描かれていますが、聴覚障碍者の彼女は魅力的です。もう少し彼女側からの視点で描いていただければ良かったかなと。。。

  • 最後スッキリしない

  • 2017.04.14
    なんというか、ほんとに「静かな爆弾」なのだと思った。わからない、大変な世界だと思う。「君の手が呼んでる」を思い出した。ピュアな感じもする内容だった。

  • 途中までは耳の聞こえない女性との距離感であったり情景描写が程良い感じであったのに
    だんだんとつまらなく
    さて一展開あるのかと思う前にフェイドアウト。失速感が半端なくヵっかりだったなぁ。残念。

  • まさに静かな爆弾。
    なんだか人はみな人それぞれの爆弾を抱えて生きてるのだろうな時思ってしまった。
    その爆弾の導火線に火がついたとき、爆弾は静かに爆発へと近づく。その静けさが怖い。

  • サラッとサクッと終わってしまいました。
    読者が考えなくてはいけない作品なのかしら?読み終わって、「あれ?ページを飛ばして読んじゃったかな?」と思ってしまいました。

  • なんでと思いながらも読み進めていったが、結局何これって感じ。言わんとすることはわかるが、もう少し説明がないと、わからない。

  • テレビ局に勤め報道番組の制作に携わっている俊平と、小学生のときに聴力を失った響子との恋愛を描いた小説。主に筆談やメールでコミュニケーションを取りながら関係を深めていくんだけど、やっぱりというか、気持ちが上手く伝わらなくて二人の間はぎくしゃくしていくわけで……

    「『あなたは耳が聴こえるけど、それは気にしない』って言われたことある?」「私たち、いつもそう言われるのよ。『あなたは耳が不自由だけど、私はそれを気にしません』って」という響子の言葉、胸に刺さったなぁ。

  • 二人が出会ったのは、音のない公園だった。
    耳の聞こえない女性と出合った男。2人のラブストーリー。


    今まで当たり前だと思っていたことが、当たり前ではない世界。
    主軸は耳の聞こえない女性と付き合い始めて変化していく男の心情。それとリンクするように描かれているのが、ドキュメント番組を制作している彼が追っている実際にもあったテロ集団による遺跡破壊と思われる事件で、それ自体も興味深く読めた。
    とても印象深かったのが、一緒に暮らそうと言って断られた時のシーン。悲しいのにホッとした。振り子のように揺れると言うのとは違う。どちらかに振れるのではなく、相反する感情が矛盾なく同時に存在しているのだ。随所にそのような危うく掴みどころのないような感情の描写が多く、目を惹いた暗い表紙のように、読みながら重苦しさを感じてしまった。
    作者が伝えたいものをちゃんと受け取った自信はないが、この物語はここから始まって行くような気がした。

  • 駆け引きなのか?

  • ひと言で簡易に表すなら「仕事なの?私なの?」な恋愛物語。
    響子は、決してそんなことを表に出しはしないけど、俺は決してそんな響子をないがしろにしているつもりはないけれど…徐々にすれ違ってゆく2人。

    響子は耳が聞こえない。
    思い出すのは「レインツリーの国/有川浩」
    こちらは、聴覚障害のある彼女と、健常者である彼氏が、悩み傷付きながらもお互いを理解し愛を育んでいく、真っ直ぐな恋愛物語。
    こちらも同じように、聴覚に障害のある彼女との恋愛ではあるけれど、ストーリーは仕事に全力投球な男が彼女を見失っていることにも気がつかず…どちらかというと、良くある男と女のすれ違い模様。
    離れてしまったとき、はたと彼女の大切さに気が付いてしまい…時すでに遅し。
    そこに聴覚障害であることが、恋愛にどれだけ障害をもたらしたのか…
    伝えたいこと
    伝わらないこと
    もどかしさは、誰にとっても同じ。
    そんな話し。
    2016.09.03
    今年の21冊目

  • 伝えたい気持ちを言葉にする。
    例えば、日々の会話を文字にすれば、本当に伝えたかったことなんか、そこには何ひとつなくて、それでも何か伝わった気持ちになって…

  • まったく違うエピソードを並べて意味ありげにする感じは吉田修一らしさなのかなと思うが、
    今作はさらに理解が難しかった。
    やいのやいのワーワー騒いでみたところで、本当に伝えたいことが伝わっているかはわからないし、だからこそ大事なことは、誰に伝えたいのか、ということなのかな。

  • 神様なんていつ来るか分からないんだから、響子も用心してなきゃいけないよ って。
    ああいう野良猫なんか見るとつい、「もしかすると、こいつは神様かもしれないぞ、用心、用心」って思っちゃうのよね。

    野良猫にハムをやる。同じ行為のはずなのに、考え方次第でまったく別ものに思える。
    施してやる。
    施しさせてもらう。
    施してやる。
    施しさせてもらう。


    簡単な言葉だが、何かとても重大な意味を含んでいるように響いた。
    次がくる世界。
    次がある世界。
    次がこない世界。
    次がない世界。

  • 古書店でなんの予備知識もなく手にした一冊。恋愛小説、というのはあまり読まないのでなんだか座りが悪いけれど、飽きずに読めた。聾者の女と健常者の男の恋愛を淡々と描く。キャラクターもまぁ魅力的ではあるが、どこまで深く入り込めるかはちょっと分からない。ヒロインが聾者であることの意味もさほど感じないが、まぁ悪くはない。

  • 映像の編集の仕事をしてる主人公と耳が聞こえない響子との恋愛を描いた作品。
    個人的に響子さんのキャラは好きなのだが、この作品が何を伝えているのか深すぎてちょっとよくわかなかった…

  • 静かなのが、耳の聞こえない彼女とは意外。
    男が追う仏壇爆破の記事とは絡まないだろうし、
    姿を消した動機が気になってしかたない終盤。

    同僚の言葉や神宮の野球ファンの顔が浮かぶのはなぜか。
    難解な深さ。
    あっさり連絡してくる響子。
    とっても不思議だが読み返しまではいかない余韻。

  • 表面上ではわからない爆発物を私たちは日々抱えて過ごしている。環境や性格によって規模は違うだろうけど。
    ひとつ抱いた感情が、少しの刺激で全く逆になったり、同種で大きくなったり、収まったり。
    爆発物撤去処理班のような人に、出会えたら…それは幸せなのかな。

  • 最後は私が思ってた内容と違ってた。まんまとひっかかったのかな?

  • さらっと読めて、さらっと流れてしまった。ストーリーを他のレビューから補完しても、その時どう感じたのか思い出せない。決して面白くない話ではなかった。

  • 耳の聞こえない彼女とのコミュニケーション。
    視聴者にメッセージを伝える番組制作。
    メッセージの送り手の葛藤が丁寧に描かれつつも皆まで言わない、行間で読ませる静かな物語。
    「言葉」というものの存在について考えさせられる。
    言葉にできない感情や光景なんていくらでもあるのに。
    サクッと終わっちゃったのが、想像をいくらでも掻き立てられる。

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