ことば汁

  • 83人登録
  • 3.74評価
    • (10)
    • (15)
    • (14)
    • (2)
    • (1)
  • 17レビュー
著者 : 小池昌代
  • 中央公論新社 (2008年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120039744

ことば汁の感想・レビュー・書評

  • うわぁあああこわいよぉおおお!!!
    年取りたくなくなる!!!

  • クローネンバーグかリンチか。生理的気持ち悪さとリンクする官能性、日常にぽっかりと開く異界。ぞわぞわきます。

  • U市図書館より相互賃借本。感謝。

    ***

    20日より収穫始まる。
    がんばんべ!

  • 又吉さんがオススメしていた本 不思議で幻想的な世界に引き込まれて、あっという間に読み終えました。
    小林さんの他の作品も読んでみたいな。

  • 又吉が薦めていたので読んでみた。短編集。暗いし奇妙で変な世界。好きな感じの作風なのでまた小林昌代さんの作品を読んでみたい。

    「つの」
    主人公の女性は先生の詩が好きで論文を書く。そして先生の秘書となる。女性は20代からこの仕事をしていたが、いつしか50代となっていた。そして先生は80歳。女性は人生を先生に捧げる。先生の作品を愛するあまり、先生の作品「鹿」と融合する。

    この作品を丁度、読み終わった後に待ち合わせ場所に私の師匠が現れて何とも言えない気持ちになった。

    「りぼん」
    ふじ子は正統派美人でありながら深夜の料理番組で「生き遅れの整形美女。性格は至極に真面目だが天然ボケで頭も悪い」という悲惨なキャラで売り出されて人気が出た。このことにふじ子は気が狂いそうになりスピード狂になっていた。そして交通事故にあう。

    かなこと良子が大学時代の友人ふじ子の死の知らせを受ける。

    かなこ、良子とは仲良し三人組であった為、二人が部屋の片付けに行く。

    するとふじ子がリボンのコレクションをしていた棚をみつける。良子はその棚をゆずり受けることになりこのことが、とんでもない世界へ引きずり込む。

  • 幻想的な6つの物語。
    現代からふとした表紙に神話の世界やおとぎ話の世界にに迷い込んだような。
    美しい文章とは裏腹に、残酷なことやゾクリとさせられることが多く、なんだな不思議な余韻が残る。

  • ほとばしることば汁―
    って韻踏んでる場合じゃなくて(笑)
    物語はもちろん文章そのものを楽しめる短編集。
    ふとした言い回しとか、ことばの使い方がいい。

    ゾクリとしたり、切なかったり…どれも、何とも言えない余韻が残る不思議な物語。

  • 日本でこんなの書ける女性作家いたんだなぁ。要素が複雑にからんでて面白いけど、時々わかりきったこと書いてるのでマイナス点。

  • 突然転落しだすストーリーが怖くてくせになって読んでしまう。
    ちょっと中毒なかんじ。
    笑うせえるすまんを読んでいる時によくにてる。
    この中に入っているのでは、1つ目の女房と2つ目のつのが好きだなぁ。


    私にはまだ分からないけど、
    50~60歳の女が感じる人生ってこんなものなのかな?
    えーと、筆者がこれを書いているときは48歳か。

    作中では主人公の回想という感じであっさり30年前から現在までの時間が飛んだりするので、
    主人公は若いような気がしてしまって、50~60歳の設定ということにちょっととまどう。


    それか、小池昌代の考えている人生っていうのは、
    ほとんどがルーティンで埋まっているもので描かれるような対象ではなくて、
    死ぬ直前になってそれらがずるっと崩れていくところで、
    ようやくドラマが生じて小説になるようなものなんだろうか。

  • 幻想的な短編集なのでしょうか? 幻想という言葉の響きから来る甘ーい感じはあまりなく、むしろかなり毒のある作品が並んでいます。どの作品も小池さんが夢で見たものを小説化したのかしら、と思ってしまうのは、あたしも似たような夢を見たことがあるからです。

  • 作風や終り方が凄く好み。「すずめ」は秀一。一読の価値あり。

  • 小池昌代の詩が好きである。つまり自分にとっての小池昌代は、やはり詩人なのである。そんな詩人、小池昌代がある時から小説を書き始めた。言葉は相変わらずしっとりとしていたけれど、それはどこまでも散文詩のような物語であった。透明な結晶の中に閉じ込められたようで、きちんと表現されたものを受け止めなければならないような雰囲気に満ちていたのだ。言葉が正座していた。どうしようもなく、それは詩人の言葉であった。

    最近、小池昌代はその不思議な味わいのする小説を次々と発表する。それを読みながら、ああ、この人はいつまでも詩人なのだなあ、と、やはり思うのであった。それが習い性にすらなっていた。ところがどうだろう、この『ことば汁』の小池昌代の変わりようは。言葉に緩さがあって、自由がある。身体の中から絞り出された、と表現するのが適切にも思われた詩人の在り方とは、まるで違う。言葉が身体の芯からほとばしり出ているようだ。

    その自由な言葉が、今まできっちりとした静物画のようであった物語を勢いよく突き動かす。大波、小波、言葉に乗っていく。そしてこれはもう小池昌代の短篇の特徴といってよいと思うのだが、物語はいつもすっぱりとした断絶で締め括られる。エピローグの予感を感じさせない。その小気味よさ。動から静への激しい変化に、心の慣性がずーんと働き余韻を残していくのを、意識する。

    こんなに小説家らしくなったのだなあ、と思った刹那、やられる。投げつけられたのは鋭い言葉のナイフ。もちろん、その手際の良さは、相変わらず詩人のそれである。小池昌代の中で詩人と小説家は別々のものではなく、うまく溶け合ってきたようだ。

    いつも小池昌代の小説を読み終えると、印象の強いスライドを、一枚一枚、投影されたものを見終わった時のような印象があったのだけれど、それがモノクロの短編映画に変わった。それは所々擦り傷があったり繋ぎ目がぶつりと合わせてあったりするようなフィルムであるようにも感じられるけれど、映画としてきちんと立っている映画、つまり小説として立っているような小説に仕上がっているのだな、と思ったのである。

  • 意味不明系好きな人是非
    小池さんは間違いなく奇才です

  • 独特の世界を醸し出す短編集です。仕事が忙しい時期で他にも何冊かあるうちに返却期限が来てしまいました。もっと余裕のあるときにじっくり味わってみたい本でした。2話「女房」「つの」を読みました。「つの」に漂う気味悪さはなんともいえません。

  • もう若くはない女たち。実らぬ恋情や書けない小説の出口を探して心象世界をさまよう時、そんな時は物語が生まれる。
    ことばたちがざわめき、誘い、癒してくれるのか?
    老年のとば口に佇んで、女たちはことばをつむぐことで、生きていることを確認する。
    詩を書く力が凝集して、息をもつかせぬ世界が広がる。力作だ。

  • 表紙絵、タイトル、内容ともに忘れられないほどのインパクトがあった。

    傑作だと思う。「つの」が一番好き。つのをなでられているところ。もう一編を挙げるとすれば「花火」か。「すずめ」のカーテン模様も見てみたい。

    詩人の感性が小説に結晶している。小池昌代は、やっぱりすごい。

全17件中 1 - 17件を表示

ことば汁を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ことば汁を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ことば汁はこんな本です

ことば汁のKindle版

ツイートする