ミステリー通り商店街

著者 :
  • 中央公論新社
2.72
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本棚登録 : 148
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040092

作品紹介・あらすじ

静竹県温水町。かつての繁栄が見る影もないシャッター商店街で、人気作家・三井大和が忽然と消えた!どうやらブログ上で自分の小説を批判した人物に会うためにやって来たようであった。三井の元担当編集者である鳥越英夫は、行方を探すためにその商店街に足を踏み入れるが、仕事もしない店主たちは次々と仰天推理を披露する。まるで人生の数だけ推理の数があるかのように…。

感想・レビュー・書評

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  • やんややんやと解決される殺人?事件。ミステリー大好き田舎のおじさんたちが、解明するかなりテキトーなミステリー小説です。

    そこがいいっちゃいいのかな?

    家で亡くなったじーさんも、事件性ありと常に疑いの目で見て、なぜかやたらと痴情のもつれを持ち出すオッサンとか。とにかく、散髪屋の嫁が怪しいと言いに来るおじちゃんとか。笑笑

    ミステリー小説大好き田舎街のおっさんたちの、なんでもかんでもミステリー。お気楽小説です。

    ラストのオチまでそんな感じで、コメディ感がメインのコントミステリーです。

    読みやすいけど、面白いか?って言われたら面白くなくはないかなぁ。まさかのすごい展開とかあったらびっくりしたけど、最後の最後までまぁ緩めです。

  •  行方不明になった作家を探しに、元編集者が訪れた町は、ミステリーで町おこしをするため、住人たちが推理ばかりしている変な商店街。
     変な人ばっかだけど、最初はイラつく感じばっかだったから、イライラしてたけど、ラストはよかった。

  • 978-4-12-004009-2 249p 2009・5・25 初版

  • タイトルに惹かれて読んだけど、思ってたのと全然違った。商店街の人々が様々だっていうのをずーっと読んでた感じがする。

  • 面白かった!

  • 「人をお探しかい?」
    失踪した作家を探し、さびれた温泉街にやってきた元編集者の『鳥越』。だがそこは、「ミステリー」で町おこしを狙う、何とも変った商店街だった。


    うーむ、これは書きづらい。何故かと言うと、批評家気取りの素人に対する痛烈な皮肉が込められているから。
    たとえば、「読み手の読解力不足を自覚せずに書かれたもの」であるとか「こだわりを美徳であると勘違いしている」とかね。耳が痛くもあるけれど、ここはあくまで批評ではなく私的な感想なのでいいとしよう。
    展開は2時間サスペンスのノリで。崖の上の告白なんて、素人批評家はそのレベルと言われているよう。んん?これは2時間サスペンスにも失礼な気が・・・。別に本>ドラマな訳じゃないんだしね。
    とんちんかんな推理を展開する商店街のおじさんたちに口だけの犯人。とにかく滑稽に書かれているけれど、結局本を読むのは一般の読者なんだから、面白ければOKですよ。

  • ミステリーで町興し。
    ミステリー商店会の人たちは、なかなか味があって楽しめた。
    それにしても、プロポーズは突然すぎる(笑)

  • 暇つぶし程度の本。サラット流せば1時間で読了。
    キャラは面白いのだが、もう少し、つっこんだ描写があれば、ひきつ立つ。
    でも、テレビドラマ向きではある。

  • 人気作家・三井が忽然と消えた。
    ネット上には彼の作品を批判するブログが。
    行方を探す元担当編集・鳥越は、ブログを書いた人物が住む地方の寂れた商店街へ。
    ところが着くなり老婆が「事件だね?」と尋ねてきた。
    さらに三井失踪について次々と独自の推理を披露する店主たち。
    果たして迷探偵たちの狙いは?
    商店街を挙げての推理合戦がはじまった。

  • 作者が県内出身の方と知って読んでみようと思いました。
    だってそのまんまだし(笑)

    商店街の人達があまりにもふざけ過ぎて、
    主人公の編集者と一緒に一喜一憂。

    やっぱり流れどおりに作家さんが亡くなってた事は残念だったけど、
    凄く読みやすく楽しいお話でした。

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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