さよならの扉

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著者 : 平安寿子
  • 中央公論新社 (2009年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040160

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さよならの扉の感想・レビュー・書評

  • 表現の仕方がおもしろく、クスっと笑える場面が多い♪
    キャラ設定もわかりやすく描かれてるし
    好きだなぁ~~

    他の作品も読みたくなった☆

  • 末期がんが発覚した夫から突然5年付き合った愛人とガン発覚後に別れたと知らされた妻が夫の死後、その愛人と修羅場ではなく交友を持とうとする。その意外な行動に驚き、妻のぼんやりとした性格に呆れながらもページを繰る手は止まらず一気に読んだ。釈然としない所も多々あるけれど、妻と愛人はこのままなんとなく交友をつづけていきそうである。

  • 夫の死後、妻と愛人の交流。
    性別が逆ではありえない。
    好きな人を亡くしたという共感か。
    現実にはあり得るのか。
    金銭が絡まず、当事者がいないからか。
    憎み合っても何も生まない。未来志向で良いのかも。

  • 軽い読み物として単純に楽しめます。
    主人公ふたり(仁恵と志生子)はがんで亡くなった男の妻と愛人という、普通は仲良くなることなどあり得ないのでしょうが、仁恵のあっけらかんとしたキャラクターのおかげで違和感なく読めました。
    始めは困惑していた志生子がだんだん仁恵を受け入れ、少しずつかけがえのない存在になっていく様子、最後のボストンでのお花見の場面も心が温かくなりました。

  • 社会経験の無い専業主婦の本妻と、その夫の愛人との不思議な関係。
    夫のガンの死で、女2人が奇妙な関係なのに、本妻の仁恵の強引な要望に応じてしまう愛人の志生子。

    少し、イライラするような強引さと、それに、仁恵も、同様に不倫をしてしまうような未亡人の軽さに辟易してしまった。

    少し、面白可笑しく描いているのだろうが、男女の付き合いの軽さが、目立っており、又、女性同士の持つ、介護の話も、人間の生への威厳さが、無視されているようであるのが、つらいと、思った。

  • ★2.5
    専業主婦の野依仁恵は、物事を深刻に考えるのが嫌いだ。
    イヤなこと、暗いこと、重いこと、難しいことは避けて通りたい。
    ある日、夫の卓己が末期の膵臓癌で余命半年と告知される。
    そして、その夜夫から一枚のメモを渡された。
    女の名前と携お帯電話番号が書いてある。
    五年前から付き合っていたそうだ…。


    仁恵は夫の臨終の時に愛人である志生子に電話をする。
    その行動にまず吃驚した。
    そして、志生子がどんな女性なのか?
    夫とどのように付き合っていたのか?
    興味が湧いてただただ会ってみたいと卓己の霊前に線香をあげに来いと言う。
    愛人だったという負い目から志生子は、従うしかなく
    その後も仁恵は、志生子と仲良くなりたい友達になりたいと
    電話をしたり、会う機会を作ろうとする。
    自分は、寂しくない。卓己の不在が、身にしみない。
    現実にいなくなったのに、喪失感がなく涙も流さないのに
    志生子には、いつまでも卓己を大切に思って欲しがる。
    志生子の父の臨終の時には、嫌がられているのに
    病院まで押しかけて、自分の夫の葬儀で采配を振るった姉のようになりたい。
    感謝されたい。これで、近づける…と、奮闘しようとする。

    仁恵は、どこか憎めないけれど、強引過ぎるし
    本妻っていう立場を利用して友達になろうとする
    考え方が理解出来ないし、嫌だった。
    志生子もあんなにハッキリした性格なのに
    愛人だったという負い目からか強く仁恵に言えない。
    長女の美樹も好きじゃない。
    余命告知をされた日に仁恵に志生子の存在を知らせた
    卓己の気持ちが分からない…。ずるいよね。

    何となく良い感じで終わったのは…良かった…。

  • 未亡人にイライラして仕方がなかった

    2014 11/27

  • 癌で余命わずかとなった夫から愛人の存在を知らされた妻が夫の死後に起こした行動は。。。。

    ちょっとむかつくけれど憎めない仁恵さん。平さんはこういう普通の人を描くのがうまいなあ。

  • なんかもうすごいいらいらする。
    ほんわかとした絵柄にだまされたけれど、信じられないほどにいらいらする話だった。
    もう少し年をとってから読めば考えが変わるのかもしれないが、とにかく妻のあほさ加減、鈍感さにめまいがしそうだった。

  • 癌で亡くなった男の妻。
    告知された日に知らされた「婚外恋愛」相手の名前と携帯番号。
    男が臨終間際となった時、妻は女に電話を入れる。

    なんとも不快でザラザラするが
    「ありえない」とも「わからない」とも言い切れないリアルさはあった。
    でもやっぱり嫌だ〜。

    【図書館・初読・12/6読了】

  • 登場人物の性格がみえなかった初めのうちはどんどん読んで行ったけど、妻の性格がわかってから、読むのをやめたくなるほど気分が悪くなった。
    妻のあの人格が大嫌いです。あんな人がそばにいたら最悪。
    そういう人に限って、自分がどんなに迷惑をかけているか嫌われているか考えないから・・・
    卓巳はよく知らないであんな人と結婚したのだろうけど、がんで死んだことよりそのことの方が悲しい。

  • どんどん読ませるテクニックはさすがですが、やっぱり登場人物の性格がイライラさせられる(-_-;)

  • 旦那を亡くした後、その恋人だった人と仲良くなりたい主人公と、負い目から断れずについつい付き合ってしまう女性と。
    たしかに同じ人を好きになるってことは、どこか価値観が似ているのかもしれない。
    家族を失うということ、失った後でどう生きるか?ということをちらっと考えても見た。

  • ガンで死んだ夫。その妻、仁恵と、婚外関係にあった女、志生子の不思議な関係。
    不思議なんだけど、仁恵のあっけらかんとした性格や志生子の几帳面な性格だとこうなるか・・と妙に納得したりしながら読みました。
    二人それぞれの近しい人の生と死を通して、生きていくこと、死を見届けること、亡くなった人とのそれからの続きが暖かく描かれていて。そこはとても共感できました。

  • 【辛口です】

    この著者は「小説家」ではない。

    これの前に読んだ『神様のすること』で、母親の介護・見取りの体験を「少なくとも3冊の本のネタにした」と書いてあったが、恐らくこれはその内の1冊であろう。
    その体験をどのように生かすのかと期待する部分が私にはあった。
    しかし、何のことはない、自分の母親の衰え、息を引き取っていく様子を丸写し、医者の様子までそのままであった。
    そんなことなら少し筆力のある者なら誰にでも出来よう。

    癌で死んだ男の妻と愛人だった女の、男の1周忌までの話だが、内容はチープだ。
    作者紹介の部分に
    『軽妙なテンポでユーモアとアイロニーを織り交ぜた独自の作風は「平節」と呼ばれ…』とある。アイロニーとは皮肉・風刺、という意味だろうが、この人はただのひねくれ屋だ。このひねくれ具合をアイロニーと勘違いしているところが実に愚かしく惨めだ。

    この人の本で最初に読んだのは、建設会社を舞台にしたものだったが、これも実在する建設会社と女性社長を取材し、それを元に書いたとあった。
    この人は「小説家」ではない。文筆家だ。
    頭の中でお話を紡ぎ出す能力は低い。低すぎる。
    失望の極み。

  • 平安寿子さん、やっぱり面白い。
    妻のあまりにもずうずうしい態度に笑ったり、呆れたり。
    ついつい愛人(?)の肩を持ってしまった。

  • ガン告知を受けた夫が5年続いていた不倫の告知をして53歳で亡くなる。
    残された妻・仁恵は、不倫相手・志生子に電話をかけて…。
    少し理解不能。裏切った夫へと不倫相手への嫌がらせならともかく。
    不倫相手には、いつまでも夫のことを大切に思って欲しいとか、友達になりたいとか…志生子につきまとう仁恵。
    精神異常のストーカーだ。
    よくある妻と愛人のバトルではなく、同じ男を好きだった女として妻が愛人と仲良くしたがる物語。
    小説でしかありえない。
    でも、なんか読み進んでった。

  • 末期ガンを宣告された夫から愛人の存在を知らされた仁恵は、その愛人と仲良くなることを決める。愛人のほうは大迷惑、なんとか縁を切ろうと努力するも負い目も手伝ってずるずると関係を続けてしまう。って書くと妻がストーカーみたいだけれど、彼女は「ふしぎちゃん」の部類に入るようだ。愛人の志生子のほうも初めは正妻の復讐と感じていたのが、仁恵の性格そのものに振り回されるようになる。決して受け入れるわけではないが、元愛人の妻ではなく仁恵の存在が志生子の中に根付いていく。仁恵は無垢だとか無邪気な性格ではない。目標を決めたら、手段に多少の後ろめたさを感じても自己正当化して成し遂げようとする。難しいことは考えたくない、というより考えられない。この状況でこの行動に出る人はいないにしても、考え方の似た人はいるのではないか。そのリアルさがこの小説に微妙なサスペンスを加えているように思う。

  • 癌で死期を告知された旦那から愛人の存在を明かされた妻仁恵。
    結局旦那は死に、仁恵は愛人しおこに会いにいく。
    そして愛人の罪悪感をたてに友達になろうとする。
    仁恵のずうずうしさにイライラして読んだので物語も
    楽しめなかった。仁恵の気持ちがわかるようでわからない。
    娘の仁恵のどんかんさへのいらだちに共感した。
    こんな親いやかも。そしてこんな人に付きまとわれたしおこに
    かなり同情した。深い結末があるのだろうかって思いながら
    読んだけど、結局なんてことない終わり方でがっくり。

  • 末期ガンを診断された夫の卓己から告げられたのは愛人の存在だった。
    そのまま卓己は逝き仁恵は志生子という女性に電話をかけて
    家に焼香に来るように言いつけた。
    仁恵はあまり年の変わらない志生子と友達になりたいと思い
    彼女とだけは卓己の話ができることを嬉しく思う。
    というのも仁恵は実感がわかないのか
    夫を失ったのに未だに泣くことができないでいるのだ。
    一方志生子は自分に馴れ馴れしく接してくる仁恵を気味悪く思うが
    卓己との関係に負い目を感じて突っぱねられない。
    また志生子には昔は浮き名を流し今は施設にいる父を
    看取らなければならないという役目があるのだった。
    装画:北村人 装丁:中央公論新社デザイン室

    夫が死んだ後で妻が愛人をののしるどころか
    友達になろうとするなんて不自然すぎるのに
    仁恵の鈍感すぎるキャラクターがいるから納得させられてしまいます。
    それでももし自分が不倫相手の奥さんにこんな風に接してこられたら嫌だ。
    愛人だった志生子にとっては生傷をえぐられるようだろうなあ。
    いっそのことののしってくれた方が楽だろうに。

    志生子が父親に対して生きていて欲しいけれども
    いつまでも面倒を見なければならないのが苦痛に思い
    そして苦痛に感じてしまう自分に嫌悪感を抱くというのは
    実際に介護を経験された平さん自身の感想なのだろう。
    自分の感情に板挟みになっている様子がありありと描かれています。

  • 67
    それはサラリーマンのほうが楽です。精神的に鈍くなりさえすれぱね。

    88
    富士日記 武田百合子

    90
    自分のせいだと思い込んだら、神様に怒られるよ。自分の上をいった気になるなってね

  • おもしろい設定じゃん、と思って読み始めたけれど、この不倫された妻がいらいらするったらない。『専業主婦なおばちゃん』ってこういうイメージなのかね。普通だったら不倫された妻には同情がちなんだけれど、この人にはそんな気持ちさっぱりおきなかったもの。「お気の毒さま。でも仕方ないね」って突き放したくなる感じ。だからといって、不倫していた女にも「こんなヘンなのに付きまとわれて、タイヘンねぇ」ぐらいにしか思えなかったけど。
    それにしても、こんなにシツコクしないと友だちもできないんだろうか。50年弱という年月を生きてきて、この妻には友人と呼べる人間が一人もいなかったんだろうか。
    でも読み進めているうちに、一番おかしいのは亡くなった夫なんじゃないか、と。(病気をきっかけに別れたわけだから)過去の浮気の告白するのは分かる。でも何故その相手の連絡先を妻に教えるかな。死に行く人故の自分勝手的なところが感じられて(当人にそんなつもりはまったくなかったのだとしても)、すごくイヤ。

  • 昨晩は、台風接近で、雨がひどくなってきたので、手話サークルも早じまい。雨だけでなく、風もすごくなってきて、帰ってきっちり窓は閉めたものの、ガタガタと窓がきしみ、障子までカタカタと鳴っていた。おとなしく早めに布団にもぐって、寝る前に読んだのは久々の平 安寿子(タイラ・アスコ)。

    ついつい読んでしまってから、いっそう強くなったような風のイキオイを感じながら寝る。

    両親や親戚の多くがガンで亡くなっていて、自分もガンで死ぬだろうと言っていた53歳の卓己(たくみ)が死のうとしている。母親が抗ガン剤治療で苦しんだので、そのときがきたら治療はしないということも以前から言っていた。

    会社の定期健診も受けていたし、何かあっても早期発見できるだろうと思っていたのに、なかなか疲れがとれないと精密検査を受けたら、ガンだった。しかも余命半年の末期ガン。
    最悪。と、卓己の妻・仁恵(ひとえ)は思う。

    余命半年と告知された日の夜に、仁恵は卓己からメモを渡された。五年前からこの人とつきあっていたという女性・志生子(しおこ)の名と電話番号がかかれていた。「仁恵に隠したまま、逝きたくない。自分のことは赦さなくてもいいが、彼女のことは恨まないでやってほしい。自分は家族を捨てるつもりはなかったし、彼女もそのことは承知していた…」と卓己は語った。

    「この状況で告白されたら、怒れないじゃない」と仁恵はぼそりと恨み言をいう。卓己に「ごめん」と抱きしめられて、(こんな身体で謝られたら、恨めないじゃない)と思う。

    それから、ほぼ余命宣告どおりに、あっという間に卓己は死んでしまった。
    いよいよ臨終というときに、仁恵は、公衆電話から、もう何度も見ておぼえてしまった番号にかけて、志生子に「卓己が、もう、ダメみたいです」と話す。公衆電話に手が張り付いたようで、集中治療室で息をひきる卓己のそばへ、仁恵は行けなかった。

    この小説は、卓己が死んだあとの仁恵と志生子とのけったいな関係を描く。
    ミボージン小説?かもしれない。

    卓己の四十九日まで、すませなければならない行事の多さに仁恵はほとほとうんざりした。五月雨にやってくる弔問客の相手にも疲れてしまった。「お察しします」「つらいでしょうけど、頑張って」「できることがあったら、なんでも言って」という類の型にはまった追悼の言葉や物腰に辟易した。

    立ち上がれないほど落ち込んでいるわけでもないし、してもらいたいことも別にない。強いて言えば、いちいち「ありがとう」と言わなければならないような押しつけがましい気遣いを、やめてほしい。

    そんなことされたら、「健気なミボージン」をやらなければならない。

    卓己が死んで、最初にかけた電話で、仁恵は志生子に「家に来て、直接会って話がしたい、卓己に手をあわせに来て」と、弔問を約束させた。仁恵は、志生子に電話をかけると、いつもとちがって、ハキハキとまくしたてることができる。かすかに優越感もおぼえる。「あなたのこと、憎んでないのよ」と志生子に言いながら、仁恵は、ときに居丈高になり、ときにあてこすりを言い、どこかで言い負かしている気持ちになる。

    「奥様には申し訳ないことをしたと悔いております。どうお詫びをすればいいのか、わかりません。一生恨むとおっしゃるなら、それも仕方のないことだと思っております」と低姿勢でわびる志生子に、しかし、仁恵はこう言って迫る。

    「わたしは、あなたと仲良くなりたいの」

    ヘンに思うかもしれないけど、好きな人を亡くした私たちは似た者同士じゃない、この際なぐさめあうべきじゃない、あなたには私をなぐさめる義務があると思う、と仁恵はたたみかける。

    「だからあ、友だちになりたいのよ」

    話は、仁恵のがわと、志生子のがわと、両がわ... 続きを読む

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