ステップ

著者 :
  • 中央公論新社
3.97
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本棚登録 : 957
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040177

作品紹介・あらすじ

結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活-泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。

感想・レビュー・書評

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  • 父親一人で娘を育て上げるとか想像を絶する大変さやと思う。

    美紀ちゃんが凄く良い子優しい子というのがあったとしても。

    うちには息子が2人居てるけど息子ですら男一人で育てられる気がしないのに……

    嫌な人が出てこないこういう話も偶に凄く読みたくなる。素敵なお話でした。

  • 結婚後 3年目で奥さんを亡くし、小さな子どもと一緒に成長していくお父さんのお話。
    お父さんの心情がすごくよく表現されています。
    「過ぎていく時間の中で、哀しみや寂しさと付き合っていかなければいけない」と感じました。
    いい本です。
    これもコレクションとして大切に手元に持っていたいと思います。

  • 娘がかなりおませだなぁと思いつつも、「思いどおりにいかなのが人生だから」には納得ですね

    重松さんの言葉には、にじみ出るような優しさを感じます

  • 1歳半の幼子を残して妻に先立たれた健一。 一緒に成長するパパと娘のお話。
    もう読む前から泣けるなってのはわかってました。わかっていながらも読み出したら涙腺崩壊・・泣けました。ここまで泣いたのは久しぶり。
    1歳半の娘を残して亡くなってしまった母の気持ちを思うといたたまれない。
    「悲しみや寂しさは、消し去ったり乗り超えたりするものではなく、付き合っていくものなのだ・・」
    健一と美紀はママが亡くなった悲しみを忘れるのではなく、悲しみと付き合ってきたからこそ、強くいきてこれたんですよね。
    切ないけれど心温まる素敵な作品でした。

  • 娘とパパとママとの家族の物語。
    ラスト最終が泣いてしまい読めないくらいでした。人と共に生きること、失うこと、そしてまた築き上げられていくものが堂々と描かれており、とても良い作品でした。

  • 結婚早々に妻が逝ってしまいシングルファザーとなった父と娘の成長のお話しです。

    面白かったですが、終始切ない気持ちにも。

    保育園入園から小学校卒業まで。父として葛藤しながらも娘も真っすぐな性格で。

    現実そうはいかないと思いつつ?切なさとともに心温まります。

    • yhyby940さん
      こんにちは。フォロー、ありがとうございます。重松清さんの作品は好きで読みますが、この作品は読んでないように思います。読んでみようと思います。
      こんにちは。フォロー、ありがとうございます。重松清さんの作品は好きで読みますが、この作品は読んでないように思います。読んでみようと思います。
      2022/09/24
  • 父と娘、二人の家族のお話が父親の視点で描かれる。保育園時代から小学校卒業までの美紀。それはもう、女の子の可愛いところが満載なのです。娘、美紀のことが他人と思えなくなり、何とか力になれないかとげんこつを握りそうになった。重松さん、ほんとに上手いですね。わかってても涙が出ちゃうのがちょっと悔しくもある。世間一般の型通りでない家族の、周囲の人たちや社会の中でのあり方が書かれ、心に残った。また、ある登場人物が、過ぎ行く人生を回想する所がよい。なんともせつない気持ちになったし、人の一生に思いを巡らせられ、読んで良かった。

  • 重松さんの作品はいつも涙がこみあげてくる。今回こそはと意気込んで読み始めたものの、美紀ちゃんの成長を見守る優しい登場人物たちが織り成す物語にそしておじいちゃんとのくだりに涙が。
    取って付けたような人情話じゃなく、男やもめのどちらかというとありふれた題材であるのに
    何気ない日常にこんなに素敵なお話がちりばめられていることに感動。読み手までが優しい気持ちになることも素晴らしい。

  • 重松さんの作品はいつも泣きそうになります!今回も最後泣きそうになりました

  • 病気で妻を亡くした父と幼い娘との生活を綴った物語。

    義父母との関係や再婚、仕事と育児などの場面が優しい人物描写で描かれています。

    ストーリーとしては珍しくもない題材ですが、作者のエピソードにおける一つ一つの登場人物の「言葉」に感動を受けます。

    息子を持つ父親として考えさせられたり、嬉しくなるような言葉がたくさんありました。

    ほっこりと温かくなれる作品だと思います。

    いまのうちに息子達をいっぱい「抱っこ」したくなりました。

  • 妻を亡くし、幼い一人娘を自分の手で育てることを決めた父親。
    子供が小学校を卒業するまでを9つの章で書かれています。

    重松さんの作品なので、泣ける本だと思います。
    ただこの作品は自分に合わなかったのか・・・・
    「きれいすぎるなぁ」と感じてしまいました。

  • 重松さんの作品だから絶対泣くだろうな・・とわかっていてもやっぱり泣けました。父子家庭の奮闘、父なり、娘なりの心の葛藤。そして成長。ドラマ化して欲しいなぁと思ってしまいました。心が温まる作品です。

    • shind003さん
      やっと映画化されましたね
      やっと映画化されましたね
      2020/08/18
    • まなさん
      映画化になったんですね♪
      それは絶対号泣しますね(笑)
      映画化になったんですね♪
      それは絶対号泣しますね(笑)
      2020/10/03
    • shind003さん
      私もステップ泣きましたが、キャストの山田孝之をイメージしながら読めました。
      私もステップ泣きましたが、キャストの山田孝之をイメージしながら読めました。
      2020/10/04
  • 2022.0122

  • 娘たちと妻と義理の両親と自分の両親のことを思い浮かべながら読んだ。
    感想は言い表し難い。悲しい経験は人生を豊かにする。そして優しくしてもらう経験もそうだと思う。
    人はあっという間に成長したり変化したり老いたりする。家族を大事にしないとなと思った。

  • 久々に本屋さんで重松清さんの本を手に取って、パラパラみて、読んだことあった気もするけど続き読みたくなって図書館で借りた。
    ラスト重松さん節だなあ、この熱い涙がこぼれ落ちる感じ。でも比較的明るめかな?4連休最終日夜のお供

  • よくあるパターンのお話…では、あるものの、様々な人間模様があったかくて、さすが重松清〜(敬称略)!という感じ。最後は涙ボロボロ。そういえば、登場人物が皆良い人。すごいなあ。

  • 娘が生まれて小学生となるまでの、父と娘の話ですが

    人生全体について語られているような気がしました。

    本の後半はずっと涙を流しながら読みました。

    本当に素敵な本をありがとうございます。

  • 長編で、一つの家族の成長を書いてくれると、本当に感情移入ができる。美紀の成長がうれしい。

  • 結婚3年目。娘が1歳半の時に妻が急逝してしまった。
    残された父親と娘の物語。

    妻の死や母親のいない娘の日々、自らの再婚や義父母との関係などを軸に物語が進んでいきます。

    重松さんの作品は相変わらず、
    悲しい出来事や辛い出来事があっても暗くさせず
    前向きな温かい涙を流させてくれます。

    今、同じ1歳半の姪っ子の成長を想像しながら読んでしまった。

  • 早くに妻を亡くした主人公が迷い奮闘しながら、娘を育てていく過程。義両親との関係や再婚等、綺麗事だけではないリアルな部分や、子育ての難しさ嬉しさを繊細な心情描写と共に描かれており、最後はおじいちゃんのことも相まって胸が熱くなった。切ないけれど、あたたかくポジティブな終わり方。それこそ親世代が一番共感を持って読めるのでは。

  • 5年ぶりに読見返した。
    あれから所帯をもち、娘を持ったいま、いとも簡単に自分に置き換えることができる小説であった。
    ここで起きたあらゆる出来事とセリフが、じんわり沁みるのである。

  • 「家族」の話。いい1冊に出会えてよかった。いいタイトルだ。
    1歳半の幼子を残し、突如亡くなった母。そこからはじまった父子家庭。全9章。
    美紀ちゃんが、2歳/5歳/小学校入学/二年生/三年生/四年生/五年生/六年生/卒業
    短編を追うごとに、美紀ちゃんは育っていく。家族も、育っていく。 忙しくて読み終えるのに半月くらいかけてしまって、一遍を読む間が1週間空いてしまっても、頁を開いて物語に戻るたびに、毎回泣いた。私にとっても、家族、母のきもち、親のこと、子どもがおおきくなるということ、なにかを欠いてしまったかぞく、老いていくこと。。。想いを寄せずにはいられなかった。大きくなっていく美紀ちゃんの姿に、それぞれの登場人物の人生の節目に、自分を重ねて、涙がでた。私もいい義両親に恵まれたからな、特に。だから響いた。
    いつかまた、70代くらいでこれ、読みたいな。生きてたらね。
    きっといまよりもっと深いところで、もういちど美紀ちゃんの成長に涙できるとおもう。
    私にとっては珠玉の1冊でした。がんばろう人生。

  • やさしい話

  • 人と人が出会うこと、想いあうこと、つらいこともかみしめること、いろんなことを考えさせられる。出てくる人々が本当に優しい。優しさにもいろんな種類がある。不器用な優しさ、ストレートでないぎこちない優しさにほろりとする。

  • 健一は娘の美紀がたった1歳の時に妻の朋子を病気で亡くします。2歳で保育園入園から、小学校を卒業するまでの、約10年の父娘のお話。いろんな人に出会う中で、今まで見えていなかった事に気づかされたり、時にはちょっぴり恋(?)をしてみたり、でもやっぱり、いつも遺影の妻といろんな話をする健一がとても素敵でした。娘を亡くし、ただ1人の孫を慈しむ義父母の心情など重いテーマもありますが、お母さんがいない事で、いろんな痛みを抱えながらも、おおらかに前に進む美紀ちゃんと、常に優しく寄り添う父の10年間はとても愛おしく、温かかったです。

  • 12/58

  • 産まれたばかりの娘を残し、妻に先立たれた主人公と娘の物語。
    亡くなった妻の両親や周囲の人たちに支えられながら成長していく父娘の姿が描かれていて、読み終わったあと優しい気持ちになれるような作品だと思った。

  • ステップは、ホップ・ステップ・ジャンプなんだ。色んな事があって、人は成長していく。
    でも、その成長の節目には涙が付きまとう。
    泣けるな、本当に…。

  • 『ステップ』

    -重松清-



    重松さんお得意の親子もの。
    妻・母親を失った親子の物語。
    やっぱりこういうの描かせたら上手い。
    父親のいろんな面での心情が緻密にリアルに描かれている。
    男親ってそんなもんだよね。

    こんなに出来た娘に育つもんかね。
    義父母がいい人すぎる。

  • とんびは号泣しまくりだったけど、これはあっさりとした感じで読みやすかった。

    義父の言葉がなんか胸にじーんときた。 

    みきちゃんは優しい女の子だなぁ。

    重松清の家族のお話はやっぱり好き。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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