夜の終焉 下

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 158
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040696

感想・レビュー・書評

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  • 殺された被害者の息子と、死刑になった加害者の息子。それぞれが事件のあった地元を離れ、会うことも無く暮らしていた…。

    まさしく、夜の終焉。
    暗い夜を2人は終えることができたんだなぁ。
    途中から多少ストーリーが読めてしまうところはあったけれど、最後は泣いてしまった。

  • 2014.12.22再読
    加害者の子供は親の罪をどこまで背負わなくてはいけないのか。被害者でありながら世間からバッシングされる子供に罪はあるのだろうか。子と親が逆転しているなら話は全く別だけど、19歳の少年にあのとき会社を背負えたんだろうか、と思うと難しい。子を持つ親の責任というものを考えさせられた。ただ、もっと加害者家族と被害者家族の二人を中心にした展開にして欲しかった。二人の絡みが呆気なかった。

  • ラストの展開は衝撃でした。家族の絆の深さを感じました。人生はいつだってやり直せるのだと思います。

  • 後半は益々加速しました。なるほど、そう云うことだったのかと感心もしました。前半も悪くなかったけど、後半は本当に良かった。引き込まれました。これはドラマ化、ありでしょう!

  • 2012.02.14読了。最後元カノが出てくるのはわかったけど、こう繋がったかーと。綺麗にまとまってました。

  • 上巻を読んで、どうなることやら…と思いながら下巻読了。まさか娘だとは。なるほど。そこを持ってきたか、と。殺人事件の加害者家族と被害者家族それぞれの物語…っていう帯に惹かれたけど、そのあたりを中心に物語を進めて欲しかったなあという感想。もっと複雑に、両者が絡み合うかと思ったけど、そこまでの高揚感はなし。堂場さんワールドで面白かったけど、結構期待した設定だけに、物足りなさが残りました。

  • 何かに逃げているだけでは何も変わらない。それどころか、ますます自分の存在感が薄れてしまう。きっかけはなんでもいい。立ち向かえば、明日は開ける。

  • #読了。”汐灘サーガ”シリーズ第3作。20年前に起きた殺人事件。犯罪者の息子、被害者の息子は故郷汐灘を離れ暮らしているが、ある事件をきっかけに二人が汐灘で交錯する。対照的に生きているように見える二人の心に潜む、屈折感のようなものが上手く描かれていた。しかしながら、少し似ているなど、そういった描写が全然ないのは不自然な気が。。。

  • 汐灘サーガの3作目。その下巻。
    上巻の説明的もどかしさから、一気に加速して読めた。堂場ワールドだなぁ。
    2人の出会い方が後半ギリギリだったこと、エンディングをもう少し丁寧にしてくれたらなぁということはあるが、
    特段の不満はない。
    両方の立場を、かなりお節介な脇役を動かして描き分けたところは作者の力業だろうな。
    秀作。

  • ラストは思いがけないところで登場人物がつながっていたが、盛り上がりにかける。加害者と被害者の家族の心境が描写されている。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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