冬の夢

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制作 : 村上 春樹 
  • 中央公論新社 (2009年11月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040719

冬の夢の感想・レビュー・書評

  • スコット・フィッツジェラルドの短編集。

    「メイデー」が好き。

    ゾっとする場面が多く、シリアスであった。

    この話の背景はニューヨーク反社会主義運動とイェール大学友会主権を軸に書かれている。

    一つ一つに作品の為のノートが書かれていて、分かりやすく読みやすい。

  • フィッツジェラルドの妄想はとんでもない。それを思いつくことがまず信じられない。そしてその妄想の高まりを物語に落とし込んでいく。読んでいるだけなのにとんでもないことに巻き込まれていくような気になる短編ばかり。

  • 裏表紙のクマがかわいかった。
    表紙は建物に対して裏がクマ。
    スノッブなふりしてどこかユーモラスな面白さがある。
    最初の1話しか読んでいないけど!

    思いでは懐かしむものであり
    お互いの今なんて知らないほういいの。

  • フィッツジェラルドの初期の作品集でした。安定感やまとまりに欠けたところはありましたが、鋭く惹きつけられる光った表現が沢山ありました。村上春樹の解説も判り易くよかったです。やっぱり「夜はやさし」が彼の最高傑作だと改めて思いました。また読み返したくなる一冊です。

  • はじめてのフィッツジェラルド作品。
    正直なところ、まだあまり魅力がわからないかな。
    どうしても海外文学というのは苦手で、それは「翻訳くささ」のせいかなと思っていたので村上春樹訳で読んでみたんだけど、やっぱり海外文学だな〜という感じ。まぁ逆に気づいたのは、村上春樹の文章が翻訳くさい、ってこえとだけど。笑

    ひとつには、海外のしかも過去のかけ離れた時代の「日常」なので、私たちにとっては限りなく「非日常」であり、でも作者は日常的に書いているが故の違和感のようなもの。それが読みにくかったりする。
    名前、言葉遣い、地名、とかを超えた思想的な部分。

    でもフィッツジェラルドはわりに登場人物の本音を「そこまで書くか」ってぐらい書いてるので、それが新鮮で、あぁどこでも何時の時代も変わらないんだな〜って可笑しかった、そこは共感できる。

  • 古里をはなれたほうが気づくことも多い

  • 「冬の夢」を含む、スコット・フィッツジェラルドの短編5作が、
    村上春樹の和訳によって復古された作品です。

    「フィッツジェラルドは時として、たとえ魅惑的な報酬を犠牲にしても、
    『書きたい作品を書く』という一線にこだわった。」(訳者解説より)
    彼の作品には、報酬を重視した俗世間的な短編と、
    世間評を無視した作品があるといわれていますが、
    本作品は後者が収められています。

    5つの短編は、あらかじめ練られた全体構成を感じさせる物語と、
    たぎる想いにただ筆を載せた感じのする物語、の2種類に分けられると思います。
    しかし両者に共通するのは、逃れられない様々な人間の本能の描写。
    金銭的欲求を越える情愛、生存、自己実現への欲求。

    「書きたいものを書」いた結果でしょうか。和訳が上手いことにも起因するのでしょうか。
    とにもかくにも、彼の肉迫的な表現が好きです。

  • 面白かった、すき。短編なのでギャツビーよりとっつきやすく読みやすかった。

  • 大学の図書館で目についたので読んだ。
    訳者が村上春樹なのと、春樹さんの作中でよくフィッツジェラルドが挙げられてたからでもある。

    僕が訳文に慣れてないからか、すらすら読めずストレス感じたが、色彩が豊かに感じられるし、文章は綺麗と言えば綺麗だった。特に気に入った編は、もう返したので題はわからないが、ダイヤモンドにまつわるあるお金持ちの編で、一気に引き込まれて楽しめた。
    グレート・ギャッツビィも機会があれば読んでみたい。

  • 男って
    なんて馬鹿なんだろう

  • 村上春樹訳のフィッツジェラルド作品だと思って期待したのですがグレートギャツビー以前の萌芽といえる作品ばかりでよほどのフィッツジェラルド好きでなければどうか・・・と思うものばかりでした

    各作品ごとに村上春樹の挿入文があって事情をしれたのはいいんだけど

  • あまりにも美しく飾られた文章に運命的な出会いを感じさせられる。
    物語は劇的で、すっと断絶させる終幕には息をのんだ。最後の短篇は他の収録作品より趣きが異なっていて、ほほえましくうつる。

  • 既読の短編もいくつか。夢と挫折というフィッツジェラルドらしいテーマが繰り広げられている。

  • かの「グレイト・ギャツビィ」がグレイトだと思えなかった私、今回こそはと思ったけれど、やっぱ、フィッツジェラルドは誰もかもが認める天才、てわけじゃあないんだと思う。あの言葉選び話運びたゆたってる空気がバチコイはまる人にはたまらない、のだろうけども、村上春樹さんが崇拝するほど私は今回も魔力を浴びることはできなかった。それは多分私のレベルのせいだとじゅうじゅう承知ではあるんだけど。まあ、世間的にも評価されずに埋もれていた短篇を村上さんが拾い上げて翻訳短編集にしたもので、決して珠玉の名作を紹介するという体ではないんだけども、さいしょから。「冬の夢」 「メイデー」 「罪の赦し」 「リッツくらい大きなダイアモンド」 「ベイビー・パーティ」さいしょの二つはグレイトギャツビィの空気に似てる。文学の通たるひとたちがここに埋め込まれた教義を大事そうに掘り起こして議論とかしそうなかんじ。男女のいばら感がぱさぱさしてるねー。ベイビーパーリィに至ってはどうなのこれが巻末を飾りますか。人の親としてイーディス母子の常識のなさに憤りがまだ消えないんだけど。結婚にも育児にも幻滅の点数を増やすような作品だ。文中の台詞をそのままつぶやきたくなるね「なんだかバカバカしくなった。」んー私どうしても、苦手だなあフィッツジェラルド。
    唯一「リッツくらい~」は いままでのフィッツジェラルドの低体温なぱさぱさ感のイメージ、声を張る人が誰もいないげな印象を裏切る、ファンタジー&スペクタクルみたいな、奇想天外の設定がすきだった。最後に破滅がやってきても(ジョンにとっては救いでもあったけども)暗くならないラストもいい。キスミンとジョンのその後の続編がもしあるならぜひ読みたい。
    こんなところがもしどこかにあるならと想像するのも盛り上がる。うーん、まあ、全体としては、村上春樹“訳しおろし” 装丁を手がけたのは和田誠、埋もれていたフィッツジェラルドの短篇集、という贅沢な1冊なんですけどね。さいきんまたIQ84でぐんと存在感と価値をあげた村上さんが渾身の愛情で訳を仕上げた一冊であることは確か。ファンなら読むべし。

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冬の夢の作品紹介

1920年代前半、フィッツジェラルドは早くも作家としての絶頂期にあった。20代にして見事に完成された天才的作家が、溢れる才能にまかせ書き上げた膨大な作品群から、『グレート・ギャツビー』の原型ともいうべき五短篇をセレクトした「若き日の名作集」。

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