幕末銃姫伝: 京の風会津の花

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041259

作品紹介・あらすじ

武士の誠を尽くしながら幕府と朝廷の間で翻弄される会津藩。幕末動乱の中、佐久間象山、勝海舟に師事した兄の薫陶を受け、砲を学び、銃を手にして敢然と鶴ヶ城の戦いに挑んだ若き女性-戌辰戦争に新しい光を当てる書き下ろし歴史長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 山本八重の半生を描く。
    良き妻としてではなく、全く違った生き方をしようとする。
    旧弊な幕府や藩の中で、意識改革をし、新しい国づくりを模索する。
    八重と男たちの葛藤。
    時代を先どった男たちが鮮やか。
    悩みや偏見を乗り越え、銃を持って戦う八重は、清々しい。

  • 福島県出身だからという要素を抜きにしても、色々と考えさせられること数多。

    日本史は疎いのだけれど……、“維新の英雄”と“明治日本の立役者”と“(会津にとっての)裏切り者”という相反する要素が両立してしまう激動の時代を、しみじみと考えさせられた。

    映画、小説、漫画などなど、あらゆる創作媒体でこの時代が描かれる理由が、遅まきながらに実感できた。


    さて。
    NHK大河『八重の桜』を思い起こした。公式には原作小説等は存在しないとのことだったが……。
    (約30数話までしか観ていない)自分が観た『八重の桜』の世界観を、何ら裏切ることはなかった。

    途中で投げ出した後の話もきっと、続編『維新銃姫伝』に準じているのだろう。

    読むべし。

    ★4つ、8ポイント半。
    2015.06.18.図。

    ※大河で西田敏行さんが演じていた西郷頼母が、実は40そこそこだったというのが……(笑)。

  • NHK大河ドラマ"八重の桜"が面白いので図書館で借りて読んでみた。

    この本は八重の少女時代から戊辰戦争までの話。裁縫などの女らしい事が苦手で銃や砲術にしか興味がない男勝りの八重は、何故自分は女なのか女らしい事が出来ないのにどうやって生きて行けば良いのかを悩み苦しみながら、最期は鶴ヶ城に立てこもり結納品のスペンサー銃で官軍と戦う。

    刀や槍などの昔ながらの戦に固執する年配藩士と、先進的な軍備を目指す兄、覚馬や八重の対立など読み応えがある。

    大河ドラマの影響で八重=綾瀬はるか とイメージして読み始めたが、途中からそんな可憐な娘じゃないことが分かり、大柄な八重もなんだか可愛らしく思えた。

  • 藤本さんが幕末ものを書かれていたんだ!と驚いて手に取った、新島八重さんの物語。
    大河ドラマも見ていますが、八重さんのキャラクターは大河と近い印象。
    ただ、大蔵との関係がしっかりと描かれていたのが個人的に好きでした。

  • 2013年の大河ドラマ、山本八重さんの戊申戦争までの話です。最後の籠城戦で一気に読ませます。老兵士とのやり取りがいい。

  • 戊辰戦争まで。思っていたより八重の活躍が少なくて残念。でも、八重が、その当時の女性のようには振る舞えず、女性であることに苦悩しもどかしく思っていたのがすごく丁寧に書かれていた。会津戦の厳しい戦いはすごく詳細に書かれていたけど、それまでは割と淡々としていて、もっと読みたいなって感じもした。明治が始まってから八重はどうなるのか。

  • もっと八重の活躍が見たかった。

    兄覚馬と共に早く生まれ過ぎた惜しい人材である。

  • 藤本ひとみにしては面白かった

  • 会津戦争までの新島八重さんの物語。
    大河ドラマの主人公なので気になって買ってみたけど、会津以降の話が読みたかった。。
    内容はまあまあおもしろかったかな。
    (最初の旦那さんが少し情けなく書かれていたのが残念。)

  • 2013年度大河ドラマ「八重の桜」繋がりでようやく入手し、読み終えました。
    小学6年生の時に、修学旅行で 鶴ヶ城や 白虎隊終焉の地・飯盛山 などを見学しました。大人になって ようやく 幕末のことを知ることとなり、会津藩は なんて理不尽な憂き目に会うことになったのだろうと、読んでいて辛くなりました。
    会津戦争後、八重のその後の人生を 是非 読んでみたいと思います。単行本しかないようなので、是非 文庫版に・・・

    ところで なぜ 八重は尚之助と別れてしまうのか???
    ドラマでは原作よりもっと どうしようもない理由で、泣きながら別れざるをえなかった、という展開になって欲しい… でないと長谷川博己がもったいなさすぎるから…

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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