戻る男

著者 : 山本甲士

• 中央公論新社 (2010年6月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ある日、一発屋の作家・新居航生に届いた過去へのタイムスリップ案内状。タイムスリップなど不可能、新手の詐欺かと手紙を破り捨てようとするが、航生には、いじめられっ子だったこと、女に手痛くふられたことなど、心の古傷となっている戻りたい過去がいくつもあった…。書き下ろし長編、異色タイムスリップ小説。

感想・レビュー・書評

[saputaさんの感想 · 2023年5月8日]

タイムトラベルもの。何となくネタは推測されるが結末は心温まるお話しだった。

[Yu Yokoyamaさんの感想 · 2021年5月13日]

展開はある程度読めたが、それを差し引いても面白かった。
読後感も良い感じにすっきり終わっている。。

[mailentainさんの感想 · 2019年9月10日]

2019.9.9完了
よくできている。
あっさりしていると言えなくもないが、淡々としていて読みやすかった。
もう一つなにか絡んでくるともっと面白かったはず。
素人談。

[ごぶさんの感想 · 2016年11月13日]

一度は夢見るタイムマシーン。過去の出来事があるから今がある。

[jkrabiさんの感想 · 2016年10月24日]

タイムマシンで過去に戻る事のできると言う話が舞い込んできた、元人気作家(今は冴えない)の主人公の話。

やはり、人には皆変えたい過去があると言うことだろうか？私は何を？と考えてみると、特に変えたい過去が見あたらず、幸せだねえと思う。強いて言うなら、学生の頃もっと余裕が有れば、女の子達ともっと上手くやれたのにと。

本著者の持ち味と言うか、適度な緩さも、本作ではちょっとご都合主義でユル過ぎかな？と思いながら読みすむが、最後本当に後数ページでグングンぐっと面白く読んで良かったな感。

出版の力を凄いな、希望が持てるよなと、再確認。

[taikoさんの感想 · 2015年9月5日]

ベストセラー小説を発表後、スランプで印税生活を送っていた航生。ある日、彼の元にタイムスリップの旅への誘いの手紙が届く。
いじめられていた過去や、手痛くふられた過去を変えることができるならと、航生は、手紙の送り主と会うことにする。

いくつか読んだタイムスリップものの中で、一番胡散臭い感じがありましたが(笑)面白かったです。

「いろいろ失敗したからこそ、今の自分がいる」が真理だなと思います。
やっぱり私は、タイムスリップの機会があっても、もd利たくはないかな～

[松カヲルさんの感想 · 2015年4月11日]

変化球的なタイムトラベル小説
なるほど、こーゆーオチかぁと
ある意味納得した。
エンターテインメントとしては
面白い。まぁ良かったよ。
けど、科学的根拠を求める人は
敬遠しても良いかな？

ある意味、自分の中では衝撃的
作品だった。
もう一回読もうかな？と思った
作品だが、ハードで揃えるほと
ではない。買って文庫で十分w

[いなえしむろさんの感想 · 2014年12月29日]

おもしろかった

　ストーリーはおもしろくはない。退屈というか、まったくSFしてない。ところどころに出てくる懐かしいワードか良いだけ。

　Zeppelin,Purpleが出てくると文句なしに良い作品になるのが私の癖だが、映画の話題も豊富だ。私がとても印象に残った 13F も（ネタバレで）紹介されている。好みが同じなのかな。


　て、この手はエンディングに期待するわけだが、比較的長めのエンディングはとてもすばらしい。過去に戻るとしたら？ 永遠のテーマに対する解がそこに示される。そうだよな。それが解だよな。

　もっとも、私は結婚前に戻りたいよ。

[bamboo2014さんの感想 · 2014年11月24日]

「タイムスリップ」をして過去の自分に戻り、心に引っかかっていた事や、後悔していた事を修正して元の自分に戻る。
こんな体験をした物書きの主人公。
３回の体験を検証し、実際の関係者にも会って事実を確かめる。
同じ体験をした人も探し出し、事実を確認していく。
そして、その仕組みを発見する。

最後にその「ネタ」は明らかにされているのであるが、著者の作品は「スッキリとした後味」で締めくくられる。
「うまく行き過ぎ」と思われる読者もいるのは分かるが、少なくとも私には「ハッピーエンド」の作品は気持ちが良い。

[harukisutoさんの感想 · 2013年11月6日]

小説家の新居は、タイムスリップができるという話を持ちかけられ…